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畏怖の伝承、不思議の説話 Legends of Terror, and Tales of Wonder.  作者: 名無しの作者・英訳者/萩原 學(和訳)
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Wake not the Dead! Or The Bride of the Grave.

ピーター・へイニングは、何故か本作を

The Bride of the Grave Johann Ludwig Tieck

として紹介しており、Wake Not the Dead の題名はない。なぜ副題を持ち出したかについては、本書の挿絵を見れば一目瞭然。「ビーナスの誕生」よろしく墓からガバっと出てきた花嫁を見て、「これだ」と立ち上がったに違いない。ところが、この副題は、本書にしかないという落とし穴もあったので、こうしてバレてしまった次第。前書きで親切にも“Popular Tales and Romances of Northern Nations,”から抜粋したと書いてあるから、参照すれば題名が Wake Not the Dead のみと解る筈なのに。まさか、そっちは持ってなかったか?

死者を起こすなかれ。あるいは、墓の花嫁

WAKE NOT THE DEAD !

OR

THE BRIDE OF THE GRAVE.


A Romance from the German.

挿絵(By みてみん)


死者を起こすなかれ……もたらすは陰鬱な(ナイト)

 昼にもたらすは無気力な荒廃

 動かず墓の中に眠るばかり

もう光を感じもできないと

日向ぼっこもできないと

 粘土の家に休ませるに如くはなく

 腐敗は、保てる努力もむなしく

害虫の如き害悪を送り出すしかしないと

 かっかと燃える太陽も、水浴び出来そうな程の露も、

 死者を甦らす事なし、爽やかな春の息吹でさえも

生より摘み取られしもの生の敵となれば、

そを目覚めさすは災い呼べるものなれば。

死者その眠りから覚むるを求むなかれ

横たえ深く包み隠せる死せる目の中へ。

Wake not the dead! --they bring bat gloomy night

And cheerless desolation into day

For in the grave who mouldering lay,

No more can feel the influence of light,

Or yield them to the san's prolific might ;

Let them repose within their house of clay

Corruption, vainly wilt thou e’er essay

To quicken : -it sends forth a pest'lent blight ;

And neither fiery sun, nor bathing dew,

Nor breath of spring the dead can e'er renew.

That which from life is pluck'd, becomes the foe

Of life, and whoso wakes it waketh woe.

Seek not the dead to waken from that sleep,

In which from mortal eye they lie eushrouded deep.


次の物語の面白さは、どこまでも暗く恐ろしい描写にある。ところが、ドイツ語原文のロマンチックな野性味と精神を、英語読者に伝えることができる翻訳はほとんどない。

それで翻訳数点を検討したところ、ドイツ物の本屋、タヴィストック通りのボーテ氏が最近出版した「北国の著名説話・小説集」所収の翻訳に及ぶものはないと思われるので、勝手ながら抜粋してみた。

The interest of the following tale is of a description the most dark and fearful, and but few translations can convey to the English reader the romantic wild ness and spirit of the German original. We have seen several translations, but we think none of them are equal to the one given in the collection of “ Po pular Tales and Romances of Northern Nations, ” lately published by the German bookseller, Bohte, of Tavistock Street, which we take the liberty of extracting.

とりあえず前書きだけ翻訳。

冒頭の引用句らしきものはABBAACCADDEEFF と、やや不規則な脚韻を持つ韻文で書かれ、しかし全く心当たりは無い。本文はノセール氏の翻訳もあるし、抜粋と解って翻訳も何だし、やるにしても別にしたい。

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