第三世界
ネタバレ有り
カレンが住む世界は"第三世界"。地球の約100倍の大きさを誇っており、その内人間の住む世界は地球の半分程度の広さ。残りは「真星界」と呼ばれる魔物の世界である。そしてその真星界は6体の竜王により統治されており、それぞれ縄張り、つまり自身の支配領域を持っている。
炎劫竜の「エリュティア」
瀧璘竜の「ジブラルタル」
氷界竜の「グランゾーナ」
颶風竜の「フィローメル」
天雷竜の「ラーブハディア」
魔竜の「エデン」
炎劫竜が人間界近くを全て支配しており、その結果、真星界から魔物が雪崩れ込む事がない。
彼女は自身の縄張りを特に大切にしており、自身の持つ莫大なエネルギーを大地へ注ぎ、豊かな土地を形成している。ムエルト大森海はその副産物である。
人間界はこの大森海と海、加えて炎劫竜の庇護により、外部からの脅威とはほぼ無縁となる。時折、迷子の魔物が侵入し、天災級として甚大な被害を与える場合もあるが許容範囲である。
この6体の竜王の中でもっとも広大な支配領域を持っているのは颶風竜であり、その支配領域の広さは世界の4分の1とも言われている。
圧倒的な統治能力と把握能力、そして非情さと強さを持っているからこそ、それだけ広大な領域を維持し、管理していると言われている。
一方でもっとも小さな支配領域を持つとされているのは、竜王の中でもっとも若い魔竜である。
魔竜の支配領域は一つの島(地球のオーストラリアと同等)であり、この世で最も安全で、最も美しいとされている、生命の楽園である。
現在竜暦3188年。
竜暦はとある竜が生まれた年を元年にした数え方。それ以前にも人類は存在したが、魔法というもの自体はあまり知られていなかった。
しかし、その竜の出現により、徐々に世の中に浸透していくようになり、100年後には人の世で魔法は当たり前の存在となる。
竜暦1996年。人間達(獣人、妖精、精霊、魔族も含む)の技術は魔法に合わせ科学が発展し、経済が飛躍的に拡大した。地球でいうところの「高度経済成長」である。
竜暦3122年現在より魔物との共存もそれなりに上手く出来ており、街中に魔物が歩いている事などは当たり前だった。蜥蜴人や小鬼、蜘蛛人などの亜人種も暮らしており、法の元共存していた。
当時は人間、妖精、獣人、魔族に溝はなく、四つの国に分散して種族を維持しており、ハーフが産まれる事はごくごく一般的。寧ろ、その種族同士で子供を産む事の方が珍しい部類となっていた。
竜暦1999年。120年ぶりに天災級の魔物が襲来。人間界に存在する全国家が総力を上げこれに対応、200万人もの犠牲者を出しながらも、これをなんとか討伐することに成功する。尚、この天災級襲来により、とある国が半壊。事実上国は崩壊となり、住民は他国へと散らばる。
竜暦2003年。人口が20億人に到達。全体的に土地が手狭になり、大森海を切り開いて生息域を拡大。更なる発展を試みる。
竜暦2007年。ソレイユ共和国が建国。治安維持に力を入れ、その後数年で周辺国家の中で最も安全かつ住みやすい国として認知されるようになる。
竜暦2009年。"活性化納税"と"親子共和対策"を導入。結果、人口が増え、経済が回り、事件数も減少。ソレイユ共和国はより豊かとなる。
竜暦2012年。人口が42億人に到達。各国高層の建造物が目立つようになり、近代化が進む。
同時期、獣人族の領土にて部族間で争いが起こる。
竜歴2014年。争いの末、獣人族のリーダーが決まり、アールワルド獣人国が建国。各部族を完全に統合する。
竜暦2020年。魔法技術、科学技術ともに発展し、人々の暮らしはより豊かとなる。
地球でいうところの近代国家がほぼ完成し、割とそれに近い暮らしをしていたとされる。
竜暦2029年。人口が60億人に到達。資源が枯渇し始める。
竜暦2033年。人口が75億人を突破。貧富の差が拡大。物資が行き渡らなくなり、餓死者が目立つようになってくる。加えて貿易にも影響を及ぼし、各国険悪となる。
竜暦2033年半ば。不当な領土侵略が各地で起こり始め、密業者が急増。強盗や殺人、暴動、強姦被害が日常と化す。一触即発の緊張状態が続く。
竜暦2035年、悪魔と人間の大戦が勃発。
原因はとある悪魔と天使のいざこざと言われているが、一説にはこの小競り合いを理由に、口減しの為に各国上層部がでっち上げた情報をばら撒き、戦争を引き起こしたとも言われている。真偽は不明。
人間、妖精、獣人、魔族、亜人による連合軍が発足され、同時期、敵対していた悪魔が同じく軍を作り上げる。自らの二つ名から取り、魔帝軍と名付けた。
竜暦2038年。一部竜達が連合軍に加わり、魔帝軍と敵対する。
連合軍45万人と6000体。魔帝軍8万4000人。拮抗状態が続く。
竜暦2041年。各国徴兵制度が導入され、若者が戦場に送り込まれる。これにより働き手が減り、物資調達が難航。小さな村などは放棄、及び全滅する。
連合軍2200万人と6500体。魔帝軍11万9000人。尚も拮抗状態が続く。
竜暦2050年。戦争は激しさを増し、自主的に参加する者も増え、平均魔力値が50万を突破する。
魔帝軍12万と連合軍2500万がぶつかり合う。
魔帝軍 推定死者数6万4000人。連合軍 推定死者数1100万人と2100体。後に「ヴェリトリエ国境の惨劇」として語り継がれる。
竜暦2055年。魔帝軍を一気に殲滅しようと連合軍が包囲するも、魔帝が全て一蹴する。その際、数人の若い女性が攫われる。その後の消息は不明。
竜暦2062年。天界軍が連合軍に本格的に加わり、八星天が先頭に立つ。
一方魔帝軍も強力な悪魔が頭角を表し、更に拮抗状態がつづく。
魔帝軍5万5000人、連合軍1800万人と6000体。
竜暦2066年。戦いを好む種族的特性により、戦争に興味を示す悪魔が続出。魔帝軍が大増員する。
魔帝軍48万人、連合軍2000万人と7200体。
竜暦2070年。魔帝軍統括 魔帝と八星天序列第1位 天帝がぶつかる。
9日間にも及ぶ激闘を演じるも、決着はつかず。周囲の環境、地形が変わり果て、巻き添えで三カ国が滅ぶ。その際、推定4億8000万人が死亡。
後に「天魔激震」と呼ばれ、この事実を受け入れられなかった者達により、歴史の闇に葬られる事となる。
竜暦2074年。大戦は続き、尚も犠牲者は増え続ける。
死体の山が積み上がり、処理しきれなくなった遺体は放置される。その結果、至る所で腐敗臭が漂うこととなり、臭いに釣られて死肉を喰らうカラスやネズミが大繁殖。疫病が蔓延し、1000万人以上の死者が出る。
竜暦2084年。魔帝軍幹部"剣王 ベアトリーチェ"が率いる斬魔隊 総勢300人が連合軍別働隊 10万人に奇襲をかける。圧倒的数の不利をものともせず、激しい戦いの末に半分以上の死者を出しながらも勝利を収め、連合軍に精神的な大打撃を与え、本隊に衝撃と混乱をもたらす。
竜歴2086年。神界軍が連合軍に加わり、以降三界軍と呼称するようになる。
平均魔力値が75万を突破。5歳の子供までも戦場に駆り出される。
75億人いた人口は60億人にまでその数を減らす。殆どが戦争による戦死者と餓死者、疫病による病死である。
三界軍5800万人と8000体。魔帝軍60万8000人。
竜暦2087年。三界軍の高低差を活かした四方向からの奇襲攻撃により、魔帝軍はなすすべなく大敗。その数を大きく減らし、戦線を大きく後退する。
後に、この作戦を立案した人物にちなみ「モーゼス聖戦」と名付けられる。
竜暦2088年。魔帝が最前線に1人立つ。三界軍 6000万人の内、約1800万人と4600体が死傷。結果、魔帝軍は勢いを増し、前線を一気に押し上げる。
竜暦2090年。三界軍が大幅増員を敢行。8000万人の大軍団を作り上げる。一方、魔帝軍の大半が長々と続く勝機の無い戦いに恐れをなし、数を大きく減らす。魔帝軍4万4000人となる。
竜暦2090年後半。魔帝が5度目の覚醒を果たす。
竜暦2091。魔帝及び幹部が最前線に立つ。僅か4万4千人の軍を4つに分け、街や村を手当たり次第に襲撃し、殲滅する。
以降1年間、村や街が襲撃され続け、被害は拡大し、死者数は3億人以上にも上った。
竜暦2091年半ば。当時最大規模を誇るアルマン皇国の首都 ラビリスを魔帝が襲撃、その都市に住んでいた800万人もの人間が死滅。そして、若い女性が3人ほど連れ去られた。その後の消息は不明。
竜暦2096年。大戦に竜王4体が参戦。戦争は激化し、もはや覚醒者以外の参戦を許さぬ規模となる。
竜暦2099年。戦いは熾烈を極め、人間界は阿鼻叫喚の人外魔境と化す。
高度な文明は覚醒者達の戦いの余波により跡形もなく消え去り、無惨にもリセットされる。
竜暦2100年。文明は滅びても人間は絶えず、尚も戦争は続く。
竜暦2113年。九大神が参戦。
竜暦2116年前半。ヴァルハラ大平原(現代のアルファード王国南部)にて、魔帝軍3万と三界軍8800万と9000体が正面衝突。圧倒的数の有利を活かし、三界軍が順調に魔帝軍の数を減らす。しかし、魔帝が前線に躍り出た事で、形勢が逆転。三界軍が押され始め、僅か10日間で3000万と4000体が死傷する。
人間界の総人口、40億人を切る。
竜暦2116年後半。戦いは尚も続き、ヴァルハラ大平原は荒野と化す。
魔帝、魔力値が500万半ばを突破。天井知らずの成長を見せ、三界軍の動きを止める。
竜暦2117年。魔帝軍が残り1万を切るも、魔帝本人は健在。尚も成長を続け、6000万もの大軍団と均衡を保つ。
竜暦2118年。天帝が戦線を離脱。その後、姿をくらまし、三界軍に混乱をもたらす。
同じく、魔帝軍幹部 剣王 ベアトリーチェも行方をくらます。これにより、魔帝軍の戦力が大幅に低下する。
竜暦2119年。魔竜参戦。魔帝を圧倒し、致命傷を与える。
魔帝、世界樹近辺にまで逃亡も、黒竜にとどめを刺され、85年にも及ぶ長き戦いに終止符が打たれる。
竜暦2120年。魔帝軍の残党狩りが行われる。
戦争の犠牲者は推定11億8000万人。餓死者、病死者も合わさればその数44億人にも上る。
竜暦2121年。残党は悉く駆逐され、人間達は大戦に勝利。同時に九大神と7体の魔物による悪魔狩りが行われ、絶滅まで追いやられる。これに関し、竜と天使達は傍観。
しかし、肝心の悪魔を討ち取ったものの、人間側の犠牲は大きく、失ったものも多かった。
竜暦2121年半ば。人類は怒りの矛先を共に戦った魔族に向け、以降迫害するようになる。同時に人間、獣人、妖精の三種族が中心となり文明を一からやり直すことを決意。結果、"王権制度"が採用される。
竜暦2125年。大戦時に立ち上がったサンクトゥス教が人間界に幅広く布教され、魔族が完全に迫害される。結果、人間界の隅に追いやられ、領土の奪い合いを主とした小競り合いが数100年続く。
この小競り合いや魔族の迫害に妖精国家は関与せず、女王の命により中立を保つ。
竜暦2132年。ゴルドラン評議国が建国。以降中立を保つ。
竜歴2134年。ゴルドラン評議国 初代議長が冒険者ギルドを立ち上げる。
竜暦2135年。冒険者のルールを作り、ランクを設ける。これにより、依頼の難易度や報酬を仕分けることが可能となり、犠牲者が大きく減少した。
竜暦2140年。各国に冒険者ギルドが展開し、魔物の素材がより多く市場に出回るようになる。
竜暦2141年。小競り合いが起こるものの、平和が続く。
竜暦2188年半ば。魔帝の死体に魂が宿る。以降、破壊と創造を繰り返す。
黒龍が監視に付く。
竜暦2189年。魔族と人間の小さな小競り合いなどは起こるものの、何事もなく平和が続く。
竜暦2225年。人間の歴史上、最大の領土を誇るユージオン帝国が建国。他の国を圧倒し、人間界で最強の国家として君臨。建国以降も領土を広げ、人間界の十分の一を支配する。
広すぎる領土故、四家の公爵家に東西南北を統治させ、中央を皇族が統治する政治体制を敷く。
反乱が何度か起こるものの、これを問題なく鎮圧。
竜暦2405年に起きた「イベルタルの動乱」時、中央帝国軍が魔剣4本と聖剣3本を使用。圧倒的な力を見せつけ、以降反逆の種は砕け散る。
竜暦2587年。妖精国家の後押しもあり、魔族は領土を得る。同時に念願の魔導国建国が成る。この魔導国建国により、魔族の迫害は一応のなりをひそめ、妖精国家 アルヴヘイムとニルイカナイ海上国と少しずつ貿易を行うようになる。
竜暦2710年。建国時は他の周辺国同様に王権制度を採用していた魔導国だが、現魔導王が即位した際に王権制度を廃止、民主主義へと移行する。尚、王権制度は廃止したものの、現在までその名残りが続く。
竜暦2777年。アヴァロン神聖国が建国。人間絶対を掲げ、多種族を迫害する。
竜暦2885年。魔竜の支配領域「エデン」に神が降り立つ。これにとある狼が反応を示し、支配領域内に侵入。三者三つ巴の小競り合いが起こる。
竜暦2890年。アルフォード王国が建国。
竜暦3000年。暇を持て余した1人の神が人間界に降り立ち、放浪の日々を送る。
翌年の竜暦3001年。神と天帝が接触。天帝から軽い説教を受ける。
竜暦3008年。王国と帝国の睨み合いが続き、両国国境にて長大な城壁を築く。後に「双竜城壁」という観光名所となる。
竜暦3012年。各地で突然の大雨、地震、竜巻などの自然災害が勃発する。
竜暦3015年。気温が上昇し、1年の平均気温が28度となる。
竜暦3022年。総人口40億人を突破。
竜暦3023年。各地で異常気象が起こり、海面が上昇。四季が薄れてくる。
竜暦3034年。世界会議が初めて開かれる。
ゴルドラン評議国にて、異常気象対策本部が設置され、各国から自然現象に詳しい魔導士が集められる。
竜暦3036年。魔法的調査で異常気象の原因を探るも、突き止められず、調査が難航する。
竜暦3040年。各地で湖や池が干上がる。これにより、水不足が起こり、食物が育たなくなり物価が高騰。餓死者がで始める。
竜暦3041年。魔導士が水を生成するもの追いつかず、餓死者は増え続け、各地で小競り合いが起き始める。
竜暦3043年。残り少ない水を求め、略奪などの犯罪が多発するようになる。
竜暦3044年。水不足による食物の減少。物価の高騰により、人々から余裕が無くなってゆく。
総人口38億人。
竜暦3050年。平均気温が32度に達し、四季が無くなる。
急激な環境の変化に対応出来ず、数十種の生物が絶滅寸前まで追いやられるも、人間達による献身的な保護活動により、絶滅を免れる。
竜暦3051年。水をも求めて各地で紛争が勃発。
竜暦3053年。水不足により、森林が大きく減少。生物が行き場を失い、魔物による被害が急増する。
竜暦3057年。総人口が26億人にまで激減する。
竜暦3060年。総人口が20億人を切る。人類滅亡が各地で噂されるようになる。
竜暦3062年。創造神、第三世界に寿命が近づいている事に気づき、修復もとい以前よりも頑丈に創りなおす。結果、これまでの原因を全て解決し、人類絶滅を免れる。
竜暦3063年。炎劫竜が自身の莫大なエネルギーを大地へ注ぎ、人間界に恵みをもたらす。
竜暦3075年。ムエルト大森海にて、分類不明生物が誕生。脅威と見なした神がルールを捻じ曲げてまで討伐隊を向ける。
しかし、討伐に向かった1000人が1分と待たず全滅。全て斬殺される。
さらなる討伐部隊を派遣しようとするも、炎劫竜に目をつけられ、これを断念。
竜暦3082年。王国最南端に小さな村ができる。
竜暦3094年。総人口23億人を超える。
竜暦3097年。生物強度の水準が神の力の範囲を大きく上回り、手に負えなくなってくる。
竜暦3100年。第三世界に監視をつけ、強力な結界を張る。
竜暦3112年。天裁が人間界に降り立ち、世界を練り歩く。
竜暦3118年。妖精女王が王配を迎え、大規模な血魂式をあげる。以降、妖精国家は王配が取り仕切るようになり、妖精女王は一歩退く事となる。
竜暦3128年。強大な7体の生物達がおとなしくなる。
竜暦3130年。軍事国家ブリタニアが建国。帝国と小競り合いを起こし、以降睨み合いが続く。
竜暦3132年。帝国領にて監獄都市建設計画が持ち上がり、各国の資金提供のもと、監獄都市建設に着手。
竜暦3150年。監獄都市アルカトーラが完成。各国より総勢10万6000人の看守と8万9000人の囚人が集まり、最初の住民となる。
竜暦3155年。監獄都市 最下層 ゲヘナへ初の特一級犯罪者が収容され、以降厳戒態勢をしく。
竜暦3155年後半。特一級犯罪者が看守の隙を見て脱獄。数百人を斬殺し、姿をくらます。
竜暦3158年。魔導国、妖精国家の間に街道が敷かれ、往来が増える。
竜暦3160年。魔導国と妖精国家で婚活パーティーが開かれる。参加者からの口コミは上々。
竜暦3162年。アルフォード王国 現国王が魔導国と交易することを決断。以降、会談などを設け、信頼関係を築くべく真摯に魔族と向き合う。
竜暦3165年。アヴァロン神聖国とユージオン帝国にて小競り合いが勃発。
竜暦3168年。ソレイユ共和国と天界にゲートが繋がり、以降往来が増え、共和国、天界共に移住者が増える。
竜暦3171年。ソレイユ共和国にて、ルミナス・エヴァレット誕生。
竜暦3172年。デモナス魔導国にて、バーカンティー・デルフィオーネが誕生。同じく魔族領北部にて、ダンテ・スタインフェルド誕生。
同年、ママ友の会にて親同士が知り合い意気投合。頻繁に顔を合わせるようになる。
竜暦3173年。王国最南端の村にて、セラ・バレット誕生。
竜暦3174年。悪魔の少年の趣味に吸血鬼の少女が付き合わされるようになり、生傷が絶えなくなる。以降、2人揃って次々と特殊能力を取得していく。
竜暦3176年。魔導国近郊の魔族領西部に位置する700人からなる悪魔達の里の一つが全滅。死因は全て斬首。犯人は5歳になったばかりの双子の姉妹。
姉妹は姿をくらまし、以降消息不明となる。同時に魔族領中心地に位置する都市にて保管されていた魔剣2本が消える。
竜暦3178年。魔族領北部にて、悪魔の少年が襲撃して来たS級の魔物を殴り殺す。
竜暦3182年。吸血鬼の少女が魔剣の所有者となり、魔性統率者の任に就く。
同年、ムエルト大森海の生物達が活発化し、各国緊張が走る。。
竜暦3183年。肉体を完全に掌握し、転生者が目覚める。