悪魔
悪魔という種族はカレンのいる世界において、ほぼ絶滅状態にある。おそらく、生き残りは数える程度であると推測され、その中でも純血の悪魔の血を引く者はカレン以外に存在しない。
〜髪〜
悪魔は血が濃ければ濃い程、その髪の色は黒い。カレンの黒髪は純血の悪魔故の髪色なのだ。一方同じ悪魔でも、ダンテ・スタインフェルドの髪色はカレンのように黒ではなく、青みがかっていることから、ダンテは混血の悪魔であると断定づけることが出来る。
〜生息域〜
悪魔の生息域は広範囲にわたるが、その中でも最も分布が多いのはやはり"魔界"である。
現在、魔界の情報は一切消失しており、通常では知り得ない世界である。最早人伝えでしか聞くことが出来ないのが現状だ。そんな中、とある天使の証言によると、魔界は割と普通の世界だという情報が上がっている。
夜が昼より五割り増しで長く、月が三つあるらしい。しかし、それだけで、環境的には人間が暮らす世界とそう変わらないという。
〜人体構造〜
悪魔は人間とほぼ同じ人体構造をしており、見た目もほぼ同じである。
基本的な姿は黒髪紫眼に縦に割れた瞳孔、尖った耳。それ以外は先ほど述べたように人間とほぼ同じである。時折目の色が異なる悪魔も生まれてくるようだが、それはごく稀だ。
悪魔には人間にはない能力が存在する。それは、"再生能力"。
悪魔は生まれたその瞬間からこの能力を持ち合わせており、その再生能力は端的に言って強力。例え手脚が吹き飛んでも一日あれば元通りに戻る。
再生能力の他に環境適応力も強く、大抵の場所で生きていくことが出来る。水中でも一時間程度なら微量の酸素を取り込む事で活動が可能だ。但し、宇宙空間などの無酸素での生存は不可能とされている。
〜男女比〜
悪魔は男女で数が極端に違う。割合的には「八:二」。男が八で女が二と、男が大半を占めている。
理由としては、悪魔は常に戦いを好む種族であり、それ故に体の頑丈な男が多く生まれるようだ。となると、必然的に女の悪魔は弱いという印象を抱くかもしれないが、寧ろその逆である。女の悪魔はかなり強力な個体として生まれることが多く、ついでにその数が少ない故か、男を魅了するために見た目が美しく、常に健康的な肉体を保つような体の構造で生まれる。そのかわり男以上に好戦的で、自身より強い男は絶対に認めない、という生態をもち、とにかく成長速度が異常なほどに早い。
一説では、男の悪魔に虐げられない為に強く進化したと考えられている。
ちなみに、女の悪魔は惚れた相手が出来ると人格が変わったように変貌するという記録が残っている。
〜悪魔の恋愛事情〜
悪魔という種族は、その永い寿命故に一度決めた伴侶とは生涯連れ添う。
絶対の"愛"と"身"を捧げ、文字通りの"不滅の愛"を誓う。これは悪魔の種族特性で"永想"という。
〜寿命〜
寿命は非常に長く、半不老不死である。老けることもなく、殺されない限り生き続ける。
記録によれば、数億年生きた悪魔がいるとされているが真偽のほどは確かではない。
〜その他〜
悪魔という種族はこの世に存在する種族の中で最も苛烈で、最も危険な種族の一つである。
戦いを好む戦闘種族であり、なによりも戦いを優先する傾向にある。その為、成長するにつれて邪魔な感情などが自動的に取り除かれ、戦いに特化した精神へ最適化されてゆく。
これが全てではないので、また追加などあるかもしれません。