俺は少女を説得する〈1〉
なんか中途半端なカンジですみません(_ _;)
「うぅ・・・ぐすっ・・・」
俺は現在、絶賛途方に暮れ中だ。何が絶賛かはともかくとして。
「なぁ、おい、幽霊さんや。これは一体、どういう状況で・・・?」
「・・・・・・」
幽霊さん沈黙した。いや、答えろよ。巻き込んでおいて放置ですかそうですかなんか言えよこんにゃろうめ。
じと〜っとした俺の視線に耐えかねたのか、幽霊さんは幻だったかのように薄れて消えた。
「っていやおい!?ガチ放置かよ!?」
「ひぅっ!?ぅ、ぅ、ぅぇええ〜〜んっ!」
「うえぇ!?」
思わず叫んでしまった俺に驚いたのか、少女が一層泣き出してしまった。
・・・どうしよう。俺、子供の相手なんてしたことないんだけど?
とにかく、困った時は情報を整理して落ち着こう。
情報1、ここは危険だとされている幻惑の森で。
情報2、白骨死体がたくさんあって。
情報3、半透明な幽霊さえいて。
情報4、普通に生きてる少女がいる。
うん、まとめてみても意味わからんわ。
だが、幽霊さんが連れ出せって言ってたからには、やっぱ俺みたく外から来たんだろうな。
ここで改めて少女を観察してみた。暗さ&霧で見にくいなかで少女の容姿についてわかったことがいくつか。
身長は150cmあるかないかぐらいだな。しゃがみこんでいるが、多分それくらいだろう。年下かな?
続いて髪。こっちはなんと、薄く青〜緑のグラデーションがかかった銀髪のようだ。珍しいかつ美しい色合いだ。今までに色んな髪の色を見てきたが、初めて見るものだった。
ちなみに俺はありふれた黒髪だ。いや、一部に白いメッシュが入っているみたいな感じだから、ちょっと珍しいかもな。・・・脱色したんじゃない、地毛だ。
あとはせいぜい、何本か薬瓶っぽいのを所持しているのと、服装が微妙に神官が着ているのに似ているくらいか。白っぽいローブと言ったほうがわかりやすいかもしれないが。
さて、とにかくはやく王都に行きたいが、このまま放置したらだめだろうか。
『駄目ニ決マッテイルダロウ・・・』
っ!?今幽霊さんの声が・・・?幻聴か?
はぁ・・・仕方ない。なんとかするしかないか・・・
「キミ、ここで何してるの?」
さて、どんな返答がかえってくることやら。
次話(投稿日未定)をお待ちくだされ。