俺と酔っぱらい
お久しぶりです!
短いです!
「俺の連れに何の用だ?」
ノエルの腕を掴んでいた男の腕を掴む。
「あ?んだよてめぇは。俺が話してんのはこっちのチビら。部外者が邪魔すんじゃねぇ!」
男が口汚く喚く。
ていうか、酒臭っ!酔っぱらいは面倒なんだが。
「部外者じゃない。コイツは俺の連れだ」
「うるせぇっ!ガキのくせにふべこべ言っへんじゃれぇっ!」
駄目だな。微妙に呂律がまわってないし、頭がイッてる。話が通じない。
「ガキで悪かったな。で、三度目だ。汚えオッサンが、俺の連れに、一体、何の、用なんだ?あ゛?」
流石にイラついて、ちょっと言葉づかいが悪くなってしまった。反省反省。ま、でも酔っぱらいが相手だし、別にいっか。そういえば、いつの間にか男がノエルの腕をはなしていた。
俺が凄んだからか、大柄酔っぱらい男が少したじろぐ。しかし―――
「黙れえぇぇっ!」
逆ギレしながら、さっきまでノエルを掴んでいた拳を振り上げた。酔いがまわっているからか、単純すぎるパンチ。わざわざそんなものに当たってやる義理はない。
「うらあぁぁ!」
俺の顔面を狙った男の一撃を半歩左にズレて避け、そのまま男の腕を掴んで背負い投げに持ち込む。
「あ、あぅえあぁ!?」
素っ頓狂な悲鳴を上げながら宙を舞った男は、ドシンッと音と砂煙を立てて地に沈んだ。
うわぁ・・・やばっ。この男、そのまま気を失った挙げ句、口からモザイク必須のドロドロを出しやがった。キラキラキラ〜って効果音が聞こえる気がする。汚い臭い気持ち悪いのトリプルパンチだ。
とりあえず、合掌。
「後で掃除する人、ごめんなさい・・・」
自分でやるつもりは端からない俺であった。
(-_-)zzz