俺とわたしの作戦会議?(sideノエル)
めっちゃ遅くなってごめんなさい!m(_ _;)m
待っていてくれた方、ありがとうございますっ!
「なぁ、お前を見捨てた連中にさ―――――見返してやろうぜ」
「・・・へ?」
一瞬、何を言われたのか理解できなかった。え、なに?『見返す』って言ったの?
そんなわたしの顔を見て、彼は微妙に恥ずかしげに続けた。
「あ〜、えっと、だな。キミ、じゃなかった、ノエルは何かしらの理由があっておいていかれたんだろ?問い詰める気はないけど」
コクリ
「だからその〜、つまりあれだ。そいつらに元気にやってるとこ見せつけて、あまつさえ以前より凄いことやってのけてさ、『すみませんでした』って、『戻ってきてください』って言わせてやろう・・・と、いうか・・・」
照れくさそうに頬をかきながら話した彼の言葉は、最後こそ尻すぼみになってこそいたが、その光景を想像したら妙に胸が軽くなった気がした。
「・・・それで、言わせたら、また入ってあげ「ありえん!」・・・そ、そう」
質問したら、言い切る前に即答で断定された。はやすぎだよ・・・、考えてあげるとかないのかな。
「な、なんで?どうして入ってあげないの?」
「それはだな、『一度自分を捨てたやつの仲間なんて、まっぴらだバ〜カ!』って宣言して悔しがる姿が見たいからだ」
・・・うわぁ、性格悪いなぁ。でも、さっきの想像にそのシーンを加えてみたら――――あれ?さっき以上にスッキリした。なんでだろ。
「どうだ?やってみないか?」
誘い文句としてはなんだかイマイチだが、話に乗った方が楽しそうな気がする。
「・・・うん、見返してみたい」
勝手に口から滑り出た返事だった。あ〜あ、これでわたしは人のこと性格悪いって言えなくなっちゃったや。
って、あれ?なんでこんなに話が通じるんだろ?こんな思いしてるのはわたしだけじゃないの?・・・いや、よく考えたら、それ以前に、そもそもさ。
「・・・ねぇ、あなた、名前はなんていうの?」
今更ながらに名前さえ知らない目の前の人物は、小さく「あっ・・・」ともらしたかと思ったら、尋常じゃないくらいに冷汗をながして目を泳がせた後に、
「な、名乗ってなくてすみませんでしたあぁぁー!」
いっそ芸術的なまでの土下座を披露した。
クスッ
なんだろうか、とっても面白い人だなって、初対面の人に、そう感じた。元パーティの人達には抱かなかった感情だ。
この人と一緒なら、もしかしたら本当に、見返してやれる日が来るかもしれない。
わたしは、はじめて出会った、同じ感情を共有できるこの人を好きだと感じた。
あ、もちろん友達として、ね(冷静)。
マスターナイトも年下相手には型なしなのですw