Prologue―向日葵は夜空を知らない―
目を閉じて貴方が思い浮かべる世界はどんな場所なのかしら。
夜空を照らす星々の光?
銀杏の並木が美しい森?
夕焼けに照らされた紅い砂漠?
太陽が昇り月が落ちる夜明けの空?
朝露が陽の光に照らされ輝く碧い草原?
季節とともに顔を変える海?
それとも…
平凡に生きてきた人生。
何かに突起した才能を持つこともなく、都会の隅でジッと、誰かの反感を買わないよう息を潜めて生きてきた|私の生活(My life)。
もう、何もかもが嫌だった。
白い鳥籠に閉じ込められた彼女が堕ちて行く私を悲しそうな瞳で見つめる。
「…ここに、来てしまったのね」
彼女のいる鳥籠すら通り越えて暗い闇の底へと私は逝った。
静かなこの場所に、彼女の消えそうな声が木霊する。
「空に瞬く水晶、水面に映る宝石、空を翔ける流星よ」
血の気のない白いその腕が、夜空を撫でるように右から左へ…空に瞬く五つの星が、彼女の手の動きに合わせて水面へと堕ちて行った。色のなかった五つの星は、やがて暗闇の海に紛れて色鮮やかに輝き始める。
「彼女とともに逝きなさい」
空から堕ちた五つの光が私をさらに暗闇の底へと引っ張っていった。
真っ暗な世界に身を委ねるのは少しばかり不安があったが、背中を押すように月光が私の行く先を照らしてくれていた。もう、何も恐れることはない。
私は後ろを振り返ることはなかった。
何故なら、元来た道を戻ることはないと決めていたからだ。
鳥籠に閉じ込められた彼女は、よく知った顔だった。
ずっとずっと昔から、何度も形を変えて投稿し、削除し、投稿しのループです。
毎日投稿することが難しく、私自身、体が弱いので遅くなるやもしれません。
それでも待っていてくださる方、読んでくださる方に感謝して
頑張って投稿してみようと思います。
よろしくおねがいします。




