第一話
「マジかよ、、、、、」
俺はパソコンの画面を見ていた。
そこに映し出されてたのは俺の第一希望にしていた大学の不合格通知だった。
俺は高校の時は部活動に打ち込むという名目で全く勉強はしなかった。
だから引退した夏から勉強をやる羽目になったが、
今まで勉強をしてこなかった奴がいきなりできるかと言われるとしないわけで、
その結果現役の時は背伸びをして上の大学を受けたが当然受かるわけなく、
それを受け入れられずそのまま浪人コースになった。
最初の頃は我ながらによくやっていたと思う。
5月の模試では偏差値65くらいでていた。
ただそこで油断して予備校で自習せずにカラオケやらなんやらと遊んだ結果、
7月ではガクッと下がりこのままじゃまずいと思い夏休みガリ勉していたがなかなかいい成績が出ずそれに苛立ち、不安になり、ねれない日々が続きあっという間に受験シーズンがやってきてしまった。
結果は御察しの通りほぼ全落ち受かっていたのはFラン大学だった。
「まあ当たり前か、、ははっ、ははっ、あははははは、滑稽だなあ、なあ!おいよお!」
そして俺は一年を無駄に過ごした。
そして季節は流れ、
俺は大学に入学した。
「せっかく入学したんだやることやって、楽しまなきゃな!」
と心にもないことを思っていた。
そして今
「あ〜くそ暇だなあ〜」
俺はニートしていた
正確には学校が夏休みというだけなのだが
なぜこんなに暇なのか、
別に友達ができなかったというわけではない、断じてない。
ただ暇なときに声をかけれる奴がいないだけだ。
「体動かすか〜」
そして俺はグローブとボールを持って家を出た。
俺は完全に脳筋タイプだ。
小学校から中学は野球をやっていたし、高校は槍投げをしていた。
自慢じゃないがどれも一個も賞とか県大会とかには出たことがない。
そして一人で俺は河川敷に行き一人で壁当てをする。
「フゥ〜疲れたなあ〜」
そして俺はグローブをはめていた手を嗅ぐ
「うっわ!くっさ!」
「引くわ〜松岡さん」
そして俺はタバコを吸う。
高校の時は吸わないと決めていたのに今じゃこの様だ。
「あぁ〜癒されるんじゃ〜」
「やっぱ吸うと落ち着くな〜」
俺は何か特別なことはここまででの人生でなかった。家族は親父母ちゃん姉俺妹の五人家族だ。
親父と母ちゃんは平凡だが、俺の上と下は頭の出来はいい方だと思う。
姉は薬剤師を目指し日々勉強、妹は歯医者になるために猛勉強中。
そして俺はバカだった。
小学と中学の時にいじめられたが、
先生と親が助けてくれたおかげで性格がねじ曲がったりすることは少ししかなかったと思う。
高校の時は一年の時は友達の作り方がわからず案の定ウェイ系には混じらせてもらえなかった。
ただそれで今はいいと思っている。おたく友達は基本的に優しかったし、一緒にいて楽だった。
二年時はナリヤン系のやつと仲良くなってそれなりに楽しかった。
三年時もそんな感じだ。
ちなみに部活は当たり前だがとてもきつかった。
一年の時に俺を陸上に誘った奴がやめ、その他の奴もやめ俺一人になった。その時はみんなぶちのめそうかと思ったぐらいだ。
二年では部長をやらせられ精神的にきつかったな〜顧問とか顧問とか後輩とか。
三年時では後輩が自分で動くことをやり始めようやくまともに練習できるようになった。まあそこからじゃあ遅いわけでありまして、結果は御察し、、。
だが今まで部活やったことが無駄だとは考えていない、むしろ色々いい経験ができたと考えている。
幸い 中、高先輩には恵まれていたし、後輩ににもそこそこ慕われていたと思う、思いたい。
「さて帰るか」
と俺は自転車に乗る。
ふと俺は前の交差点にいる小さな二人の子どもたちを見る。
何か言い争っているようだ。
俺は小さい頃を思い出す。
「懐かしいなあ」
俺は小学一年の時に車と正面衝突したことがある。
あの時もあんな感じに友達と争っていた。
俺は一刻も早くその場を去りたかった。
だから俺はいつも渡る横断歩道の手前で渡り、トラックの後ろから来ている車に気づくことができなかった。
そして気づいた時には目の前に迫っていた。
俺は避けられないと思い、背負っていたランドセルで自分の体を守った。その後ガードレイルに当たったのはとても痛かった。
そして俺は不幸中の幸いであざ程度で済んだ。
とそんなことを思っていると、
子どもたちのいる交差点まで来た。
その時片方の子どもがいきなり赤信号の横断歩道を渡り始め、
そしてそこには乗用車が突っ込んで来ていた。
だが子どもはそのことに気づかない。
「くそっ」
俺は自転車から降りて子供を追った。
「間に合えー!」
俺は子どもを突き飛ばすこと成功したが俺がいるところには車が来ていた。
子どもはこっちを絶望的な目で見ていた。
だから俺は笑顔で
「これから頑張れよ」
と言った。
次の瞬間
俺は車と衝突した。
あぁちきしょう
いてぇなぁ
肋骨とか折れてんのかな
もう何が何だかわかんねな
これが死ぬってことなのかな
これから死ぬのかな
まだやりたかったことあったのになぁ
まあこれで親が俺に金使うことはなくなるから妹とか姉貴に回せるな
これで良かったんだ
きっとこういう運命だったんだ
「ん?ここはどこだ」
俺は目覚めるとよく分からないとこにいた。暗いわけでもなく明るいわけでもなくここに存在していることが不思議な空間としか言えない場所にいた。
『ようこっそ〜!!!集くぅ〜ん』
いきなり明るい声がした。
俺は驚いて、そっちの方に気を向けた。
「あの〜あなたは誰ですか?」
『あ!僕かい?僕はね〜なんて言えばいいんだろう観察者、ただそこにいるもの、世界に干渉するもの、とか色々あるよ〜』
「へ、へぇ〜」
『あそうそう神!!神っていうのが一番しっくりくると思うな』
「か、神様なんですか〜」
『君信じてないだろう〜』
「し、信じてますよ〜」
嘘くせえ〜めっちゃ嘘くせぇ〜
「でその神さまが俺なんかに何か用ですか?」
『ムゥ〜信じてないなぁ〜本当なのに〜』
『まぁいいや君はさっき死にかけました!どぅするぅ!?』
「は、はあどうすると言われましても。。」
なんか腹たつなあ
それよりも死にかけたってどういうこと!?
まだ俺死んでないの?なにそれ嬉しい!
『そうだね君には今選択肢がある』
「どんな選択肢があるのですか?」
『ふむ!ひとーつこのまま異世界に行きそこでいきる!ふたーつ無に帰る!さあどうする?』
は?無に帰るってどういうことだよ!?こんなの一択じゃん
「じゃ、じゃあ異世界の方で」
『まあそうだよねーうんわかるよー』
「これって他の人もみんなやっているのですか?」
『ううん君が初めてかな〜昔は無理やりここに入ってくる礼儀知らずが二人ほどいたけど』
「なんで俺なんですか?」
『なんでだろうね〜うふふふふ〜!』
自称神は答えない
『じゃあ次は能力を与えるねえ〜』
『ほい!これが君の能力[真実の眼]だよ〜』
「ど、どうもありがとうございます」
なにこれ[真実の眼]!?力でゴリ押しチートはできないけどこれはこれでなにかしら使えるかも!!
『ん?君はもう何か能力を持っているねえ〜』
ん!?俺はもうすでに能力を持っている....だと!?
『ははははは!』
いきなり自称神が笑い始めた
『そうか!そうか!君がそうだったのか!なるほどね〜』
『君はもうすでに時を止める能力を持っているよ〜』
「本当ですか!?」
『何か心当たりがあるのでは???』
そこで俺は何分か考えたが心当たりはなかった
「いやあ〜これといってないですね〜」
『本当かなあ〜何回か使われた形跡があるんだけどね〜』
『最初は7歳の時の12月10日だね〜そう言われればわかるんじゃない?』
7歳の12月?ああっ!あれか事故の時かそう言えばあの時怪我は大したことはなかったのになぜか一週間くらい寝込んでたなあ
『そうそうそれだよ』
神は俺の心を読んでるがの如く返事をした。
『とりあえず今回はここにこれ以上いると、君の精神崩壊を招きかねないから、ここでおさらばだね〜』
と俺は言われ俺の意識は落ちた
「ん〜ここはどこだ」
俺は森というよりはジャングルに近いところにいた
人生初投稿です。
少し短めですが評価、誤字脱字指摘、等の改善点などがありましたらご報告お願いいたします。
感想もお待ちしております。