きっと私が忘れたいと思った夢
初投稿、誤字によっては改編があります。また、主人公がただの学生ではありません。それでもよければ気まぐれ投稿のこの駄作をお楽しみくださいませ。(*-ω人)
私はきっと何度繰り返してもこのシナリオを書き換えることはできない...
解ってたハズなのに涙が零れ落ちる...とある神様とやらが私に巻き込ませたB級のシナリオの中に感情を歪ませた私は1人静かに怒り、悲しみ、感情をのせて、ただ...叫ぶ...
「貴方が語るシリアスとやらはどうやら私は苦手みたいです...」
彼女の言葉を思いだしすがるように紡ぐ...
「ねぇ...××××?貴方が私を思ってくださるのでしたら...私の事を×してくださるのでしたら...」
追憶の彼女が少し息を飲む...私も小さく息を飲む...
「私を信じて」
ありきたりな言葉、彼女の残した思い、私は思いだし、彼女の思いを嘲笑うように笑い...言葉を生む...。
「私を呪え...私を殺せ...なぁ神よ?存在するのなら、彼女に語りかけたように...私に声を聞かせろ?なぁ?おい!」
テーブルを蹴り飛ばし私は叫ぶ...
「そして姿を現して...後悔しながら私に殺されろ...」
まるで悪魔のような、怪物のような、黒髪の青年の声は教会に響いた...
誰かがその悪意に、狂気に、曇った正義に、答えたように笑う声がした...何処か予想通りだった、その声を聞いた青年は冷静な声色で「ざけんな」と呟くと声の主を探すために青年が周りを見渡す。
目が合う・・・黒く小さな、彼女に渡した、その板の中の、
【自らと目が合う】
...青年の髪は、長い黒髪は、蒼くあまりにも汚く変色していた...。
青年はそれを見てニタリと笑うと小さく、残酷に、狂気的に、呟く...
「なるほど・・・やっと理解した・・・」
何かに憑かれたように、誰かに魅入られたように・・・善意が、怒りが、正義が、思いが、
【侵食される】
「さぁ...贄を探さねば...」
「っ!」
ばっと起き上がり世界が変わったこと、元の世界に戻った事、夢の世界からリアリティーのある現実に帰った事にきずき苦笑する....
「また...この夢か...」
青年は「はぁ」とため息をつき寝ぼけ眼を擦り1欠伸を行うとシャワールームへと歩きを進める。「今日も1日憂鬱だな...」そんなことを呟いて...