ダンジョンの仕組み
一人称でサクサク読めるように書いてますが、なんか自分で読み返すとボリュームがなくて辛い。前回書いたダンジョン雌の方がまだ読める感じ。まあスナック菓子みたいな感じで軽い読み物にしたいと思ってるので仕方ない。
ー転送が完了しましたー
ダンジョンが広くなってる。これはさっきレンタルした倉庫と同じ広さがあるぞ。
コンテナに抱きつく形で転送された俺は時間が惜しいが考えてみることにした。
これは俺が一時的にでも占有してる場所の大きさをこっちにも転写してるってことなのかもしれない。
だとしたら、俺の部屋もまだ、あるということだから、なるほど二部屋こっちで持ってるってことか。
そうすると、あっちの部屋にゴーレム召喚して勝手に掘らせるとかできるのかもしれない。もしもあっちの部屋に昨日のツルハシが残っていればの話だが・・・
「アルミニ、まず一点を掘り進んで壁に穴を掘れ」
俺はスマホの画面を見ながら金額に変化のないことを確認した。部屋を作っても買い取られるわけじゃないみたいだな。とはいえ、これだけ広ければ発破作業が安心して行える。
俺は部屋1のアルミニ達が昨日出した指示通りに掘削していることを増え続ける資源で確認して、部屋2の発破作業の指示出しを行うことにした。
「よし、じゃあ爆薬を注いで押し固めるのがお前達、それでお前達は雷管をセットして、お前はセットが終わったらスイッチをひねって爆破させろ。爆薬組は待機、雷管セットとスイッチひねる奴らは練習開始!!」
問題なく作業をこなせるアルミニ達を確認して、俺はコンテナの中に入って待機する。
「良いか!作業開始しろ!!」
壁に穴を掘り爆薬を流し込み、雷管を差し込んで爆破させる。アルミニも大破したが、持ち込んだ爆薬全て使って今日はかなり掘れた。
俺はコンテナから出て成果を確認する。
発破した先に、坑道が見える。こりゃなんだ?
ーダンジョン同士の接続に成功しましたー
ん、あれって俺のダンジョン?いや違う。長い坑道が見える。50mはある、突き当りは普通の部屋っぽい。これは俺みたいな他の人が掘っていたダンジョンなのか?
俺が坑道を進むと、やけに生活臭さがあった、コンビニの弁当とかおにぎりのパッケージとか、あとジャンプも置いてあった。今週号だ。
これはコンビニサイズの部屋みたいだし、もしかしてコンビニの店長がここ掘ってたのか?
「この部屋から掘ってた人はどうなったの?」
ー先ほどの爆発に巻き込まれて死亡しましたー
「え!どんな人?」
俺の目の前に財布が現れる。これがここを掘ってた人の財布か?
俺はマジックテープ財布の中を確認する。クレジットカードと運転免許証。
顔と名前に覚えがある。こいつ、同郷だ。
ー接続ボーナスが発生しましたー
ー転送を開始しますー