↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
52/670

52 北の国へ 13

北の国へはまだ1ヶ月近くかかるらしいよ。

やれやれだね。


 みにゃさんおはようございます。ミャアコ10歳です。

 夕べあたしとロート,ズィルバー,ヴァイスの四人は蜥蜴型獣人(とかげいちぞく)のまちに泊まったよ。


 ヒューゲさんの作った靴を履いていると分かったら,さらに歓迎してくれたんだ。ヒューゲさんは,このまちでいろんな「靴革命」を起こしたんだって。にゃんのことだろうね。


 でね。ここは不思議なまちだった・・・

 まずね,窓がないから明かりがない。火は危にゃいってんで,苔って言うものを使って明かりにしていたんだ。

 お部屋にあるのは,昼間光を沢山浴びさせておいたっていう苔の球。通路の左右には,自分で光ってるって言う苔がずっと植わってたよ。それぞれの入り口には自分で光る苔の球もあったよ。


 にゃんで2種類あるのかにゃあ?

 朝,聞いてみたら,部屋のは一定の時間ににゃると一斉に消えるんだって。確かに消えていたよ。朝起きたら真っ暗だったもん。泊めてくれた先生のお母さんが,入り口から自分で光る苔の球を持ってきて明かりにしてたにゃあ。

 廊下のはいつも照らしてにゃいと暗くて危にゃいから,「いつも自分で光る苔」を使ってるんだって。

 朝には自分で光る苔しか明るくにゃいから,入り口のところに置いてあるのを持ってくるのかあ。にゃるほどねぇ。眠るときは暗い方がいいもんねえ。

蜥蜴型獣人(とかげいちぞく)も,目はいいみたいだけど,あたし達より暗いところは見えにゃいみたいだよ。

 部屋の中の苔はそれぞれが外に持ち出してまた夜に光るように,日の光を当てておくらしい。へえ・・・また1つお利口ににゃったよ。


 それにねぇ,もう少しすると,蜥蜴型獣人(とかげいちぞく)獣人(ひと)達は,ほとんどが冬眠するんだって。冬眠ってにゃんだ?

「え?冬ににゃると,みんにゃで眠るの?あたしも冬眠したい~。」


 そう言ったらズィルバーばかりかロートにまで怒られちゃった。

好きでしてるんじゃにゃいんだって。

 あたしは好きでしたいにゃあ・・・言わにゃいけどさ・・


 寒くにゃると,蜥蜴型獣人(とかげ)さん達は,だんだん体が硬くにゃって動きづらくにゃるんだって。

 あれえ?それじゃあヒューゲさんは冬の間にゃにしてたのさ?ヒューゲさんってここに靴職人の修行に来てたんじゃにゃいの?

「職人さん達は,ちゃんと動けるんだよ。」

蜥蜴型獣人せんせいのお母さんが言う。

「家の息子が発明した薬を使っているのさ。」

蜥蜴型獣人せんせい。すごいねぇ。


「ここにも温泉が出来ればねえ。」

 温泉のおかげで蛇型獣人へびさん)達は動けるようににゃったし,まちも栄えたんだもんねぇ。

「ミャアコちゃん。余計なことは考えないように。」

すぐに釘を刺されちゃった。


 職人さん達は,冬の間,夏に獲ってきた獲物の皮をにゃめしたり,沢山ある注文品を作るために足形って言うのを彫っているんだって。もちろん注文品の靴も作ってるって。


・・・へえ。足形。???ヒューゲさんは紙に書いただけであたし達の靴を作っていたんだけど。え?高級品はまず足の模型から?へえええ。びっくりだよ。あたし達の靴は高級品じゃにゃいの?

「ヒューゲは凄い奴だから,見たからにその靴は一級品だよ。」

職人さんが言うんだけど・・・

 一級品と高級品の違いってにゃにさ?う~ん。あたしは小獣(こども)だからまだ分からにゃいのかにゃあ。


 冬の間は魔物も多くにゃるから,みんにゃ洞窟の中で静かに過ごした方がいいらしい。それも冬眠の理由の1つだよって教えてもらったけどよく分からにゃい。

「つまり,冬は外に行くと危ない。魔物もいるし,雪が深くて歩けない。だから安全な洞窟で冬眠するってことだよ。」

「にゃるほど。」

ロートの説明はいつも分かり易いね。


 その後で,まちの人たちがみんにゃ温泉を作りたいって言い出したよ。

 でも,あたし達はもう先約があるからって,

「北の国の帰りにまたきっと寄りますから。」

 ロートが約束したよ。

 北の国での用事を済ませて戻ってくる頃はここは春だよって言っていた。

 楽しみだね。なんてったって,この洞穴を探検してみたいからね。


 そうそう。

 ベアベアの皮は思わぬ大金になったって。

 靴に加工すると,雨もはじくし,丈夫だし,いいことずくめらしいよ。

 にゃんか雪の中を歩いても足が冷たくにゃらにゃいんだって。

 ふうん。あたしは雪を知らにゃいから・・・


 肉はみんにゃで食べることににゃったよ。食べたいにゃあ。でも,もう出発するんだって。ぐずぐずしてると雪が降り出してしまうから,その前に北の国に着きたいんだって。でも・・・ベアベアのお肉・・・どんにゃ味にゃのかにゃあ・・・しりたいよね。ヴァイスもそう思うでしょ?


 あたし達は朝ご飯を食べた後、また北の国に向かって出発したよ。

 まだ1ヶ月もあるんだって考えただけでうんざりだね。旅は楽しいけどさ。だんだん寒くにゃってきたんだもん。ああ・・・ズィルバーのしっぽ暖かくってふわふわだい。すりすり・・・首に巻いちゃいたいなあ・・・すりすり・・・

「は~な~せ~」


おや・・・




あと1ヶ月。

遠いですね。北の国。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。