表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/670

44 北の国へ 8

ここの門番さんは,なんだか髪の毛がつんつん立っていて硬そうだね。


あたしが髪の毛をじっと見ていたのが分かったのか,ロートに紙を返しにゃがらあたしに言ったよ。

「やあ。猫型獣人(ねこ)のお嬢ちゃん,山嵐型獣人(やまあらしを見るのは初めてかい?」

山嵐型獣人(やまあらし。へぇ。元はどんにゃ生き物だったのかにゃあ。初めて聞くよ。あたしがよっぽど目を丸くしてたのかなぁ。ズィルバーがあたしの襟をぐいってつかんで

「どうも。こいつが失礼な目で見てすみません。」

って言いにゃがら引っ張っていったよ。痛いよ。ズィルバー。


山嵐型獣人(やまあらしのまちは,石で出来たまちだったよ。

道も石。きれいな石が敷かれているよ。蒔かれているんじゃなくて,地面に平らな石が埋まっていて,道全体が平らににゃるようににゃってるよ。すごいにゃあ。歩くとコンコンって音がするよ。うわあ。楽しいね,ヴァイス。二人で道を飛び跳ねにゃがら歩いて行く。


「このまちで,靴を作る予定だよ。」

ロートが歩きにゃがら言う。

わ~い。ますますテンション上がっちゃう。コンコココンコン


まちに一件しかにゃい宿屋は,雨のおかげで,もういっぱいだった。えぇ~泊まれにゃいの~。

 どうしたもんか。


「・・・でも,とにかく夕飯だね。

 夕飯だけでも大丈夫ですか?」

「いいよ。私もどうにかしてやりたいけどねぇ。あいにく全部ふさがってるからねえ。」

女将さんが申し訳なさそうに言うんだけど。仕方にゃいよねぇ・・・


食べにゃがら,相談するよ。

「テントをどっかに張らせてもらうか?」

「いざとなったらそれしかないかな。

 あんまり雨の中,テントを張りたくないけどね。」


あたしとヴァイスはひたすら食べるよ。

ここの丸いお肉は凄く美味しいよ。茶色いたれがかかってる。


給仕のお姉さんが来たので聞いてみるよ。

「お姉さん、これなあに?

え?はんばーぐ?おいしいねぇ。」


「コレハ?」


「へぇ~カルトッフルを揚げてあるの?こんにゃに細長く切って揚げるんだぁ。うん。美味しいよぉ。ね,ヴァイス。」


おかわりを持ってきてくれたお姉さんは,感心したように言ってきたよ。

「その子ヴァイスって言うの?小さいのによく食べるねぇ」

「ボク タクサン タベル。オオキクナル。」

「かっわいい~。」

お姉さん。ヴァイスをなでなでしてる。


デザートを持ってきてくれたお姉さんが聞くよ。

「今日はここで泊まりなの?」


あたし達はプディングのスプーンをくわえて顔を見合わせた。

「ううん。ここは一杯にゃんだって。」

「まぁ。どうするの?このまちに知り合いがいるの?」

「シリアイ イナイ・・ マタ ノジュクカナ」

「え?」

「うん。今晩泊まるとこ,ないんだよ。」

・・・ほんとにどうすんのかな。

・・・あたし達小獣こどもだからよく分からにゃい。


給仕のお姉さんとお話しにゃがらヴァイスと二人でデザートもたくさん食べたよ。

そうしたら,お姉さんはしばらく考えてから,家に泊まりなさいって言ってくれたんだ。


「4人とも,私の家にお泊まりなさいな。」

「え?いいんですか?」

「こんなにかわいい小獣こども達が泊まるところがないなんて,かわいそうですよ。」

・・・かわいい? 

ズィルバー,聞こえてるよ。


あたし達は,お姉さんのおつとめが終わるのを待って,一緒にお姉さんのお家に行くことににゃったよ。ありがとう。



さて。お姉さんの家では・・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ