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ほっと・すぷりんぐ・にゃあにゃあ  作者:
6 温泉が出た
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30/670

30 温泉が出た 6

 翌朝,新しくまたシチューを作ることににゃったズィルバーは,忙しいはずにゃのに,ご機嫌だった。しっぽがゆらゆら揺れている。


 あたしとヴァイスは流木と一緒に,海藻をいろいろ集めてきたよ。

どの海藻が美味しい素にゃのかにゃ。


 朝ご飯を食べにゃがら,今日の作業を確認するよ。


 まず,ロートがお湯の出ているところまで海の中に道を作る。

どうやるのかにゃ。え?あたしも手伝うの?できるかにゃ。


 それから,ズィルバーを乗せてヴァイスがお湯の出ているところまで飛ぶ。

 湯の吹き出し口をきちんと作るためだそうだ。

 そしたら,湯の吹き出し口の周りを岩で囲む。これはズィルバーの仕事かにゃ?違う?あたし達の仕事?


あたしとロートが作った陸の上をお湯が溜まるようにくぼみというか、湯船にする。これがズィルバーの仕事にゃのか。


「・・・陸は広く作らにゃければにゃらにゃいよねぇ・・・お風呂もそこに作るんでしょ?」

「そうだねぇ・・・ちょっと1日じゃ出来ないかもしれないねぇ。」


ロートが目を瞑ってにゃにやらぶつぶつ唱え出す。

 ゴゴゴ・・・音がする。砂?土?どこからかあたし達の前に集まり出す。

しばらく後,ロートがつぶやくのをやめ,フウフウ言っている。

どうしたのかにゃ?

え?疲れた?

自分で運んできたわけじゃにゃいのに?


「ミャアコちゃん,魔力は使うと疲れるものなんだよ。」

え?

「あたし,蜥蜴型獣人(せんせい)と練習していても,あんまり疲れたことにゃいにゃ。」


ロートもズィルバーも黙って顔を見合わせていた。


「これから道を作るよ。」

ロートは集めた土や砂を海に向かって入れ始めた。浅いと言っても5尋はある海にゃので,にゃかにゃか道ににゃらにゃい。お昼頃までかかって,5尋くらいだって。お湯の吹き出し口まで10~15尋くらいあるのかにゃ。


「お昼の後は,ミャアコちゃん,やってみて。」

ロートに言われた。

ロートは魔力が回復するまで休むんだって。


「同じようにすればいいからね。

 妙なことはしないでいいんだよ。」


妙なことってにゃに?・・・


お昼の後のお昼寝は今日はなしらしい。


「眠いんだけどにゃあ。」

「とりあえず,どれだけ出来るか見せてから寝てくれる?」

「毎日昼寝していたのかよ。」

「うん。」

「・・・何日くらいかかるのか,確認するためにちょっとでいいよ。その後お昼寝していいよ。」

眠いよ。でも道を作らにゃきゃ。


あたしは,半分もうろうとした頭で,道を作るより,陸広げたら簡単だよねぇ・・・と考える。


「わっ!!ミャアコ,何したんだよ!!!」

「ミャアコチャン,スゴイ」


そのままあたしは眠っちゃった。お休みにゃさい・・・ZZZZZZ・・


目が覚めたら,ヴァイスが隣で寝ていた。

欠伸をしにゃがら起き上がると,あれあれあれ???


岩の下に見えていた海がにゃい。にゃんか岩場がずっと向こうまで張り出してるよ。んっと・・・10尋・・・いや15尋くらいあるかにゃあ。すごいにゃ。ロート。

 ずっと張り出した岩場の先で,ズィルバーとロートがにゃにかしている。

ズガ~ン

 水しぶきが上がる。

岩が辺りに散らばる。


 危にゃいにゃ。

 あたしが起きたのが分かったのか,ヴァイスも目をこすりにゃがら起き上がってきた。


「ミャアコチャン,イワバヒロゲタ。スゴイ。」

「え?」

 これ,あたしがやったの?


 ヴァイスは不意にぽんって姿を変え,りゅうににゃった。

 そのまま羽ばたいてロート達の方へ行く。

「待ってよ。」

 にゃんでみんにゃ,いつもあたしを置いていくかにゃあ。


しばらくしたら,ズィルバーがヴァイスの背に乗って,ロートは歩いてもどってきたよ。 二人とも疲れているみたい。


 先に着いたズィルバーが,ヴァイスから降りる。

 それと一緒にぽんって音がして,ヴァイスが小獣(こども)姿に戻った。

「おまえ,玄武岩をどうやってここに出したんだよ。」


「玄武岩ってにゃに?」

「この黒っぽい岩のことだよ。」

「分かんにゃい。」

「どうせ出すなら,真っ白な大理石にでもすれば,すごい立派な風呂になったのによ。」


・・・・・


ロートは,あたしを見て,

「よくやったね。」

と言った。

あたしぼ~っとしていたら,

「岩場だよ。僕がするより何倍も早く,あっという間に源泉まで岩場を広げるとはね。

 分かっていたこととは言え,ちょっと妬んじゃうね。」


・・・・・

「あたし・・・しちゃいけにゃかった?」

こっそりズィルバーに聞く。


その声が聞こえたのか,ロートは苦笑しにゃがら,

「そんなことはないよ。ただちょっと,立ち直るのに時間がかかるだけさ。」

と言った。

悪いことしたんにゃらあやまるよ・・・ロート・・・・


2人とも今日はもう疲れたと言うことで,夕飯を食べて休むことににゃった。



竈のところでズィルバーが言った。

「ロートはすぐ立ち直るさ。おまえはいつも通りにしていろよ。」

よく分かんにゃい。にゃんでロートが落ち込むのかにゃ。

まだまだ小獣(こども)のあたしには難しい。


またまたヴァイスと一緒に夕飯のための流木拾いだい。

ついでに二人で海に入って遊ぶ。でも,すぐにズィルバーに見つかって怒られちゃった。



読んでくださってありがとうございます。



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