13 温泉を探そう 4
「うわ~」
誰かが叫んでいる。
にゃに?
「たいへんだ~!!!」
ぞろぞろと,そばに行ってみたら・・・
温泉卵を食べてみようと,沈めて置いたかごを引き上げたら,温泉からあげたとたん,次々に卵が割れて,いろんな子が生まれてきたらしい。
ぴよぴよ・・・・
ぎゃーぎゃー
く~んく~ん
いろんな鳴き声でいっぱいだ。
「温泉卵はどうなった?!」
提案者が叫ぶ。
『ここの温泉の温度は卵がかえるにはちょうどよかった・・・温泉卵はもっと熱いお湯でなければね・・』
誰かがまたあたしの耳元でささやく。
大きな声でそう教えたら,
「もっと早く言え」
といつものことだけどズィルバーに怒られました。
ズィルバーは温泉卵を楽しみにしていたらしい。
あたしもだよ~
でも・・・誰がこの子達を引き取るのかにゃ?
それから大人達は誰が温泉を管理(?)するのかとか,どういうやり方で運営(?)するのかとか難しい話を始めた。
あたし達は生まれたばかりの子達と遊ぶのに忙しい。
迷い鳥の子どももいるらしく,きらきらしいその姿にみんなうっとりだった。
く~んく~んって泣いているのはにゃんだ・・・あれ。鳥でもにゃいし・・・見たことにゃい。不思議な生き物。みんにゃで考えたけど,にゃんだかわかんにゃかった。大人達にもわかんにゃいらしい。
いったんもっどって,集落から,炊き出し用の鍋とかいろいろ持ち寄った大人達は今度は夕ご飯を作り始めた。お酒もどこからか持ち寄ってきて,これから一大宴会が始まるらしい。
小獣達は,とっとと村に帰って寝ろと言うことで,小さい小獣のお母さん達と,あたし達は,ぶーぶー言いにゃがら集落への道をたどっている。お母さん達もぶーぶー言ってるのがおもしろい。
あれ・・・ぴよぴよが聞こえる。兎型獣人さんが抱っこしてる。あの子,兎型獣人さんちで飼ってもらえるんだね。
他の子のことも大丈夫だよね・・・でもあのく~んく~ん言ってたのはにゃんだったのかにゃ。ちょっと気ににゃるんだけど。
村が見えてきた。
鹿型獣人さん達や,兎型獣人さん達ともここでお別れだ。
「またね。」
にゃんて口々に言ってくれる。楽しかったにゃ~。
ふと気づいたら,ズィルバーがいにゃい。
にゃんてこった。大人のふりして残っているにゃんて!!
「お酒は20歳から」
ご主人様達はそう言ってたぞ。
温泉をたっぷり堪能した後だから,きっと今夜もよく眠れるね。
部屋の中にロートとズィルバーがいにゃいのは・・・寂しくにゃんかにゃい・・・少し寂しいかにゃ・・・え~ん・・・寂しいよ~
あたしはお姉さんの部屋で一緒に眠ることににゃったよ・・・・
お休みにゃさい・・・・




