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転校生
私立麗光学園前
「ここが・・・か」
あたしは、学校の校舎を睨む。
「ここなら・・・」
あるかもしない・・・。
「え～・・・、今日からこの2年5組の仲間になる
里井榛菜君だ。
みんな、仲良くするように」
教師の紹介を聞きながら教室内を見渡す。
あ
昨日の・・・莉兎だ。
そう、莉兎がいた。
「里井君の席は～、御揃の隣だね。
そこが開いてるから～座りなさい」
教師が言い終える前に、莉兎の隣に向かった。
「ここの生徒だったんだ」
「里井さん・・・」
「さん付けはやめて、似合わない」
「じゃあ・・・榛菜ちゃん」
名前かよ！
