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「うぉおおおおお!!!!!!!!!!」

冷たっ、っていうか、え? 何これ、寒っ!

「あれっ? 耕太起きた?」

「起きた?じゃねえ! なんでバケツなんか持ってんの!?」

枕元近くの電灯をつけると、リリスがいた。宙にぷかぷかと浮きながらバケツを手にしている。

「いや、別に他意はないのよ?」

「本意が分からないんだ!」

人が寝ているのにその上から水をぶっかけるってどういう神経してんだよ。

「今どういう神経してんのかって思った? 神だけに? ねぇ、神だけに?」

「寝起きからそのテンションはうざすぎる。ナチュラルハイみたいな感じやめてくれ」

「神様は疲れることはあっても寝ないのよ。だからそういう感じはないの」

「ああ標準装備か。で、これはどういうこと? 何がしたかった?」

「ああん、そんな目で見ないで。いくら私が綺麗だからってそんな風に見つめられると……感じちゃう」

「怒らないから真剣に答えてくれ。だが、理由次第ではブチ切れる」

「矛盾してるよね!?」

既にだいぶ頭にきている。その証拠に怒りで体が震えているのだ。そう、ぶるぶると……?

「は、はっくしょーん!!!」

やばい寒気がしてきた。このままだと本格的に風邪を引く。早く着替えないと――――

パリンッ。

「え? 今の何? リリス?」

変な物音が聞こえた。こんな時間だから誰も起きていないはずなのに。

「私じゃないわよ。だって宙に浮いてるもの。足音一つ立てようがないじゃない」

「じゃあ今の音は?」

「あっ、そう、それなの! それ!」

「どういうこと?」

「知らない人が庭をうろうろしてたからなんか怪しいなって思って耕太を起こしたの」

「泥棒か!」

「しっ、あんまり大きな声出すと気づかれちゃうわよ」

こういうときどうしたらいいんだろう。先に警察に通報するべきか。よく泥棒を捕まえてお手柄っていう話は聞くけど……まあ僕の場合自分で捕まえるとか無理だよな。逃がしてしまうのがオチだ。よし、携帯はと。えーとどこに置いたっけな。

「もしかして警察に頼ろうとしてない?」

「もちろんそうだけど?」


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