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18ページ目

「心配しなくてもちゃんと壱子も入ってるよ」

磯野さんが川島さんの頭をよしよしと撫でる。川島さんの気持よさそうな表情を見ると、それはまるで我が子を思う優しい母親の図に見え、微笑ましくなった。

「さて。そろそろお昼休みが終わってしまいます。教室に戻りましょう」

その言葉の二分後にチャイムが鳴ったので、僕と川島さんは磯野さんのファインプレーに感謝した。康明はというと僕の知らぬ間に川島さんと何かあったらしく、

「顔が、顔が近い」

とかなんとかつぶやいて教室に着くなり倒れ、保健室に運ばれた。明日から一緒に弁当を食べることになったのに、この調子じゃ身がもたんだろうと少し哀れに思った。シャイ過ぎるのも考えもののようだ。



帰宅して自室に入るや否やリリスが僕にドロップキックをしてきた。

「ぐぼあっ」

「月に代わってお仕置きだべー!」

決めポーズをとり、僕の体を足で踏んづけた。どう見ても正義のヒーローには見えないんですが。

「またアニメに影響されたのか」

痛むお腹を押さえながら、やれやれと嘆息する。リリスは漫画とかアニメとかそういった類いのものに影響されやすい。僕が学校に行っている間、僕がリリスのためにゲオで借りてきた漫画やアニメを自宅で見ているのだ。うちの両親は共働きで家を空けることが多いので、何もなしにテレビが点いても不審に思われることがない。ただ、リリスがDVDを置きっぱなしにしていたために親には僕がアニメ好きだと誤解されている。嫌いじゃないけど美少女戦士ものってのはちときつい。

「愛の戦士フレディマーキュリーここに見参!」

「はいはい音域が高いのは分かったから」

物語の神様が他の物語に感化されやすいというのはいいんだろうか。安っぽい神様だなあと思わなくもない。

「今なんか失礼なこと思ったでしょ!?」

「ぐおおおおおおっドロップキックはもうやめろ! ていうかなんで分かるんだ。もしかしてそういう設定なのか?」

「神様の勘よ」

勘で蹴られるとか堪ったもんじゃないぞ!

「まぁ、これで勘弁してあげるわ。すっきりしたし」

僕はストレス解消のためだけに蹴られたのか。せめてもっとましな理由にしてくれ。

「つべこべ言わないでさっさと物語を考えてよね!? 昨日は耕太ってば何もしないで早めに寝ちゃう


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