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てからだった。で、まあその間にとにかく色々あって、なぜかその「物語の神様」って名乗る少女に気に入られて、遊びの対象として選ばれたらしい。まだ二週間くらいしか経っていないけど、僕はそのことを信じている。人間、あり得ないことでも実際に見たり、体験したりすると信じる以外に選択肢がないことを知った。幻覚とさえ思えないくらいにリアルだし、実際にあっていることなのだから。因みにあの時のことを後から聞いてみると、そういう設定で遊んでたとか言ってた。意味が分からないけど神様だから人とは感覚が違うって理由で理解することにした。そうなるまで僕も少し時間がかかったけど。リリスは基本設定と一時的に設定するものに分けているらしい。聞いたところによると<私は耕太にしか存在を認識できない>や<意思一つで自在に宙に浮いたり地面に降りたりできる>などを基本設定にしているようで、一時的に設定するものは一定時間が経つと消えるようにしてるという。それに永久設定というのが加わり、<人間を含む、動物の夢、及びその脳内で特定のやりかたで物語を紡げる>や<現実世界の他人の設定を物質的にいじくることは出来ない>や<自分自身のことに関して新たな設定を設けることが出来る>が永久設定らしい。永久設定は文字通りリリス自身がどうしようと変えられないもので、そもそも自分自身がつくったものではないようだ。じゃあ、誰が作ったんだって話だが、リリスは知らないと言っていた。因みに容姿とか性格などは持って生まれたものなので根っこから変えることは出来ないそうだ。でも正直どこからどこまでが作った設定でそうでないのかは僕にはあまり見分けがつかない。

リリスはどんな時も楽しさを求める傾向にあるが、まぁ僕も楽しければいいかっていう考えに賛同できる面はある。事実、寝る時間を使って、僕の書いた設定を基に夢の中でファンタジーする時はすごく楽しい。これをプレイといったら変な感じになるが、リリスがメイドで僕がご主人様って設定の時は不覚にもリリスの仕草にドキッとした。やりすぎてリリスがこんなの出来ないわよとか言って投げっぱなしになったけど。今のところ僕はリリスとの関係を悪く思ってはいない。まぁそれもいつまで続くか、その設定はまだ分からない。



「水野君、起きてください」

体がぐらぐら揺すられて目が覚めた。磯野さん? あれ? いつの間にか眠っていたみたいだ。うーん、化学が始まったなぁくらいしか寝る前の記憶がない。授業が終わったのかな。

「ええと、テスト用紙は?」

「え?」

テスト? て、す、と、ですか???? TESTですか???? それ何食えるの?ってなもんで。

「あ、ちょっと待って、名前書いてないから」

とりあえず名前だけ書いておく。オーケー、状況は飲み込めた。後は先生に怒られるだけだ。

「今日の問題、この前と比べるとだいぶ簡単になってましたね」

磯野さんはプリントを前に渡すと体を椅子ごとずらし、僕のほうを向いた。


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