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僕の右ワキの下にはドラゴンさん。左のワキの下には忍者さんが潜んでます。

作者: サーモン横山

 タイトルに偽り無し!


 今日は学校の遠足でバーベキューです。政府の青少年なんちゃらがうんたらなんたらで急きょ学校の行事として決まったバーベキューです。


 僕は不安でいっぱいでした。


 バーベキュー……それはお肉のお祭りです。あの二人が到底我慢できるとは思えません。なので前日の夜に作戦会議を開いたのです。


 もわもわもわ~ん。


「明日は遠足です」


 お部屋のベットの上にみんなで正座なのです。


「おやつは既に完璧でし。しかも肉、肉祭りでちー!」


 ドラゴンさんは器用に毛布の上で正座してますが多分浮いてます。小さな羽がパタパタしています。


「……お館様。拙者、夜伽の準備は万端でござる」


 忍者さんは元々お話を聞かない人なのですよ。鼻息が荒いのです。


「むぅ、いいですかー! 明日は二人とも大人しくしてるのですよ? くれぐれもワキの下から出てきちゃダメなのです!」


「……それは振りでちね? 押すなよ押すなよ的な?」


 このドラゴンさんはダメなドラゴンさんです。


「くっ、お館様のワキの下……ここまで心休まる場所はないが拙者も任務が」


 忍者さんは真面目です。でもちょっと変態さんなのです。



 ……というやり取りをしてたのですが、気付いたら寝てたのです。


 忍者さんは、ぬくぬくでやっこいのです。





「ねぇ、大丈夫?」


 はっ、同じ班の女の子に心配されたのです。もわもわんが消えてるのです。現実世界がどーんなのです。


「大丈夫なのですよ。もーまんてーなのです」


「ちっ、あばずれめ」


 左ワキから舌打ちが聞こえたのです。


 左ワキをきゅ!


「はぅ、お館様の匂い……ペロペロ」


 忍者さんは変態さんなのです。くすぐったいけど我慢なのですー!


「お肉……無くなっちゃうよ?」


 この女の子はフツーの女の子なのです。落ち着くですねー。


「ありがとなのです…………なんか鉄板にいるですね」


 ちっこい羽をパタパタさせるちっこいドラゴンさんが鉄板奉行をしてるです。あ、我慢出来なくなった男の子がブレスで……。


 ……お肉の焼ける匂いなのです。


「肉はタイミングが命でち! 愚かなる人間には荷が重いでちー」


 子供だけのバーベキューなので、そこは大目に見るです。というか、いつ出たんですかねー。


「格納!」


「はわわわーでちー!」


 しゅぽん! 


 ワキの下にドラゴンさんが収まったのです。


「……ねぇ、今……」


「さぁ、肉の祭典なのです! べいべー、僕のお肉が食べられないのか~い?」


 ふふふ、これで誤魔化せたのですよ。ひとまず今回は乗りきったです。へふー。



 何故ワキの下にドラゴンさんが格納されるのか……それがファンタジーだ!


 忍者さんの性別は読む人の主観でどうぞ。


 それもファンタジーだ!


 女の子の名前……本当はしずかちゃん……ファンタジーだ!


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