#5 恋愛相談所・発足
今日はガンプラ作ってまして、遅くなりました┏●
次話は、ドワーフ2人の相談を具体的に書くつもりです。
お楽しみ下さい┏●
「それで。何があったんですか?」
「この小娘に!・・・このお客様にドワーフの誇りを汚されて・・・」
「なるほど・・・ユカリさん。ユウモさんが言う様なドワーフの誇り、知ってますか?」
「そんなの知らないわ。私が図案を書いている時からクスクス笑ってた、そっちが悪いのよ!」
ドワーフの誇り?
そんな事の前に、客が書いた図面を笑うなんて、常識から勉強しなさいよ!
「お連れの方は、ドワーフの誇りをご存知ですか?」
「もちろ〜ん!知ってるに決まってるじゃな・・・い・・・・・・ユ、ユカリ?」
「詳しく聞かせて貰おうかしら??」
「すまねぇな、お客さん。俺達ドワーフは建設に関しちゃ最高の種族だ。なのに、お客さんが建てれないのよって言うもんだからカチンと来ちまって・・・」
「それは私が悪かったわ・・・ごめんなさい。でも、どうしてクスクス笑ってたの?」
「ドワーフ建設に来た時、暇が無いようにドワーフを笑わせたり、酒を振る舞うのがマナーなんだ・・・お連れの変顔が面白くってよ。お客さんを笑ったんじゃねぇんだ。」
変顔したり、お酒を振る舞う?
ナニソレ、キイテナイ
おい、自称恋愛神?
目をそらさず話聞かせて貰おうか?
「えっと〜。今回の事はワタシが悪かったって事で〜。2人のキューピットにユカリがなるって事で許して貰えるかな〜?」
うわっ!
ここまで責任逃れが上手い人、見たこと無いわ。
しかも、2人のラブオーラがピッタリだから、私も断りにくいし・・・
「私、お2人がお似合いって事、見ただけで分かったんですよ!えっと、良かったら、その、恋愛相談しますよ?」
「え?や、やだ〜ユウモさんとお似合いだなんて〜!照れますよ〜!」
「オ、オオオオレとアンサちゃんが?ナイナイ。お客さんさすがに、からかい過ぎだって!」
おやおや?
満更でもない様子・・・
少しハッパかけてあげよ!
「お似合いなんですけどね〜?でも、ユウモさんも、アンサちゃんも、モテそうだから取られちゃうと残念ですよね〜?」
「オレは別にモテねぇけど、アンサちゃんと付き合うヤツは最高だろうなっ!」
「ユ、ユウモさんと、お付き合いするなんて・・・キャッ!」
アンサちゃんの方から攻めた方が良さそうだわ。
恋する乙女の強い味方・・・・・・お酒飲んで、しなだれちゃえ作戦よ!
「アンサちゃん・・・後で話があるから、少し時間ちょうだいね?」
「は、はい。そ、それでユウモさんは、恋愛相談所を建てるんですか?」
「当たり前よ!お互い勘違いだったんなら、ドワーフの誇りにかけて、図案通りの恋愛相談所を建てさせて貰いますぜ!」
やった〜!
建てて貰える〜!
これで私の異世界生活も安定するのね!
「とりあえず、3日待っててくだせぇ。宿がねぇなら、ウチが建てたホテルを格安にしとくんで!」
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3日後・・・
<ユカリの図面と全く同じ、少し歪な恋愛相談所が出来た。場所は街の中央から少し離れた所にした。>
あちゃ〜。ホントに図案通り、グニャグニャな所がある・・・
私って絵心無かったかしら?
「これで私の仕事が始まるわね!ヨシ・・・・・・お客さん第1号、ユウモさん!アンサちゃん!そこのソファーに座って下さい!」
<各部屋を見て、最後に来た相談室でドワーフの2人相手に早速相談を始めるユカリだった。後に2人は初相談者として、世界に知らぬ者が居ない存在になる事は、まだまだ気付かない・・・>