#2 身分証発行
至らない点が、まだまだですが、読んでいただき、ありがとうございます⸜(*ˊᵕˋ*)⸝
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お楽しみ下さい┏●
あぁんのぉくそお嬢様ぁぁぁぁ!!
結局、身分証が作れずに牢屋に逆戻りじゃないのよ!!
私も何時作るかとか、確認しなかったわよ?でも、あの口振りで「日を改めて作りますから、牢へ戻って下さいますか?」だとぉぉぉ!?
詐欺でしょ!コレは詐欺確定でしょ!恋愛相談したら貴族のパパに頼むんじゃ無かったの?
何で私が待たされなくちゃいけないのよぉぉ!
「ちくしょぉぉぉ!緊張してた私がバカみたいじゃない!!」
「叫ぶな!!もう少し静かに出来んのか!」
お前も十分ウルサイんだよ!!私の気持ち、分かんないくせに!!
<優花里がメリスの相談を終えた直後、メリス父に身分証を作ってもらえるかと思っていたが、急にメリスが、
「早速、彼に試すわ!これでわたくしの想いが伝わりますわ〜!」
と、スキップしながら部屋を出ようとするので、優花里が呼び止めた所、
「まだ要らしたんですの?日を改めて作りますから、牢へ戻って下さいますか?それと、くれぐれも彼との事は秘密で。では・・・衛兵!この方を牢にお連れ戻して差し上げて。」
こんなやり取りがあり、絶賛ブチ切れ中の優花里であった。>
あのお嬢様、今後会ったら覚えてなさい・・・異国の文化って言って、女性はデート前にニンニクがおすすめって言ってやるわ・・・せいぜい臭いで嫌われなさい・・・ふふふっ・・・ふふふっ・・・
「アハハハハハッッ!」
「静かにしろと言ってるだろ!!」
{ニンニク大好きです!デート前に女性が食べようが、デート中に食べようが、大歓迎です!まぁ・・・相手いないんですけどね〜ハハァッ!僕はニンニクが大好きサッ!}
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「お待たせしました。ヒビキ・ユカリさん。お約束通り、身分証を作りに参りましょう。」
1週間も開けて、お嬢様がいらっしゃいましたよ〜。
さぞ、楽しかったんでしょうね。美しいお顔に、「貴女のおかげで、いい日になりましたわ!」って書いてありますね!
「ボーッとしてますと、父様を待たせますわよ?早く行きましょ?」
「はい・・・行きましょう・・・」
そこからは正直地獄だったわ。
前回同様、馬車で屋敷に向かったんだけど、馬車の中に許嫁の彼も同席してて・・・私の目の前でイチャイチャしてるのよ。
もう、込み上げてくる妬みとかで吐き気と頭痛が止まらなかったわ・・・
ようやく屋敷に着いて許嫁さんとは、お別れかと思ったら私達に着いてくるし、お嬢様と手を繋ぎながら、お嬢様の父様の部屋まで行くし。
私は従者かと錯覚までしたわよ。
「君が娘の恩人だね。身分証が欲しいらしいが・・・先ずは名前を聞こうか。」
「はい。日々樹 優花里です。」
「貴族では無いらしいな。まぁ、良い。では出身地は何処かね?」
「日本と言う国です。」
「異国の者か・・・道理で貴族では無いのに姓がある訳だな。」
<優花里が飛ばされた異世界では貴族以外、姓を持つのが許されず、奴隷には名すら与えられない。>
「ホレ。これで身分証は完成だ。門の衛兵に見せるといい。」
長方形の硬いカードの様なモノを手渡された。
あんまり見た事無いけど、良くある異世界アニメ?で見た事あるわ。
ん?何でみんな私を見てるの?目が帰れって言ってるのは気のせいよね?
「我々に出来るのはここまでだ。我が領地に住むのなら、ここからは自分の力で進むがよい。」
「あ、はい。ありがとうございました。」
門まで送ってくれてもいいのに。
決めた!私が恋愛相談所で有名になっても、絶対この人達の相談は受けないもんね!少しくらい異世界出身の私に優しくても良いじゃない!
許嫁を見せびらかすお嬢様に、お嬢様が居るくせに私の足をチラチラ見てる男、目の前の貴族様に至っては、さっさと出て行けって顔してるし!
お金が溜まったらこんな街、スグに出てってやるわよ!