#9 諦める勇気
新作のアイディアを絞ってました┏●
更新が遅くなり、申し訳ございません┏●
お楽しみ下さい┏●
とりあえず、私達は相談所に帰った。
閑古鳥のサクラさんも疲れた様子で机の上で休んでいる。
「これでワタシが相談に来た理由が分かったでしょ?」
「はい・・・正直、疲れました。」
「ワタシも会う度に忘れられてるから疲れるよの・・・でも、放っておけない感じが好きなのよ・・・」
放っておけないって・・・ただのアホなんじゃ・・・
私なら名前を忘れる時点で彼氏候補から外れるわ。
「具体的なアプローチ方法を探したいんですが・・・ポンタンさんがあの様子では・・・」
「ワタシだって・・・ワタシだって諦めようとしたの!でも・・・あの人と卵を育てたいの!」
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今日の所は帰ってもらい、私は鳥の習性なんかを記憶の奥から引き出すことにした。
確か求愛のダンスとかがあるって・・・
ポンタンさんが求愛のダンスかぁ・・・
明日サクラさんに言ってみるしかないわね。
「すみません・・・空いてますか?」
「え?は、は〜い!」
こんな時間に誰だろう?
ちょっと声が小さい気がしたけど。
そろそろ寝ようとしたのに・・・
「どなたです・・・か・・・?」
ヤバい!
半透明の人が立ってるんだけど!?
もしかして・・・
「恋愛相談に来ました・・・ゴーストでも大丈夫ですか・・・?」
「い・・・い、い、いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
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眩しいなぁ・・・っていつの間にか朝じゃない!
なんで私、玄関で寝てるの?
「おはよ〜!窓の鍵、空いてたわよ?無用心なのね。」
「あっ、おはようございますサクラさん。」
窓の鍵、閉めてなかったっけ?
まぁ、泥棒なんて居ないでしょ!
それよりも・・・
「サクラさん・・・昨日思いついた案があってですね・・・」
「早いわね!さっそく聞かせて頂戴!」
「まず、サクラさん達は鳥類ですよね?」
「まぁ、鳥類ね・・・正しくは、鳥類・閑古鳥族よ。」
「すいません。覚えときます。それでですね。鳥は求愛のダンスがあるって聞いたんですけど・・・」
「もちろんあるわよ。でも、ポンタンはダンスのやり方、忘れてるわよ。」
「そこで・・・サクラさんに求愛のダンスをしてもらいたいんです・・・」
「なるほどね・・・良いわね、やってみましょ。」
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結果から言います・・・・・・ダメでした。
サクラさんの案内で、昨日の森に行って求愛のダンスを披露しらポンタンさんが、
「そんなに尻振って、オナラでも撒いてんのか〜?俺もオナラ出そうだからやってもいいか?」
でした。
それを聞いたサクラさん・・・見事に羽を真っ赤に染めて、右手羽ストレートを決めてました。
「ワタシは、もう恋をしないわ・・・その代わり、あなたの所で雇いなさい!」
断ったらクチバシで突っつかれそうだったから、はいって言うしか無かったわ。
恋を諦めて仕事に生きる。
これもまた人生ね・・・・・・