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#9 諦める勇気

新作のアイディアを絞ってました┏●

更新が遅くなり、申し訳ございません┏●


お楽しみ下さい┏●

とりあえず、私達は相談所に帰った。

閑古鳥のサクラさんも疲れた様子で机の上で休んでいる。


「これでワタシが相談に来た理由が分かったでしょ?」


「はい・・・正直、疲れました。」


「ワタシも会う度に忘れられてるから疲れるよの・・・でも、放っておけない感じが好きなのよ・・・」


放っておけないって・・・ただのアホなんじゃ・・・

私なら名前を忘れる時点で彼氏候補から外れるわ。


「具体的なアプローチ方法を探したいんですが・・・ポンタンさんがあの様子では・・・」


「ワタシだって・・・ワタシだって諦めようとしたの!でも・・・あの人と卵を育てたいの!」


*********************


今日の所は帰ってもらい、私は鳥の習性なんかを記憶の奥から引き出すことにした。

確か求愛のダンスとかがあるって・・・

ポンタンさんが求愛のダンスかぁ・・・

明日サクラさんに言ってみるしかないわね。


「すみません・・・空いてますか?」


「え?は、は〜い!」


こんな時間に誰だろう?

ちょっと声が小さい気がしたけど。

そろそろ寝ようとしたのに・・・


「どなたです・・・か・・・?」


ヤバい!

半透明の人が立ってるんだけど!?

もしかして・・・


「恋愛相談に来ました・・・ゴーストでも大丈夫ですか・・・?」


「い・・・い、い、いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


*********************


眩しいなぁ・・・っていつの間にか朝じゃない!

なんで私、玄関で寝てるの?


「おはよ〜!窓の鍵、空いてたわよ?無用心なのね。」


「あっ、おはようございますサクラさん。」


窓の鍵、閉めてなかったっけ?

まぁ、泥棒なんて居ないでしょ!

それよりも・・・


「サクラさん・・・昨日思いついた案があってですね・・・」


「早いわね!さっそく聞かせて頂戴!」


「まず、サクラさん達は鳥類ですよね?」


「まぁ、鳥類ね・・・正しくは、鳥類・閑古鳥族よ。」


「すいません。覚えときます。それでですね。鳥は求愛のダンスがあるって聞いたんですけど・・・」


「もちろんあるわよ。でも、ポンタンはダンスのやり方、忘れてるわよ。」


「そこで・・・サクラさんに求愛のダンスをしてもらいたいんです・・・」


「なるほどね・・・良いわね、やってみましょ。」


*********************


結果から言います・・・・・・ダメでした。

サクラさんの案内で、昨日の森に行って求愛のダンスを披露しらポンタンさんが、


「そんなに尻振って、オナラでも撒いてんのか〜?俺もオナラ出そうだからやってもいいか?」


でした。

それを聞いたサクラさん・・・見事に羽を真っ赤に染めて、右手羽ストレートを決めてました。


「ワタシは、もう恋をしないわ・・・その代わり、あなたの所で雇いなさい!」


断ったらクチバシで突っつかれそうだったから、はいって言うしか無かったわ。


恋を諦めて仕事に生きる。

これもまた人生ね・・・・・・

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