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#8 閑古鳥は実在した

更新が遅れました┏●┏●



お楽しみ下さい┏●

商業ギルドに恋愛相談所の広告を出して3日・・・

誰1人として来ないわ・・・

商業ギルドの人によると、冒険者ギルドって所にも広告を出した方が人が来るらしいけど、聞いた話じゃ、お酒臭くて、汗臭くて、横暴な人が多いらしいのよね・・・

そんな場所に私は行けないわ!

絶対無理!

でも、お金も無いし何より私の運命の人を見つける為に開いたのに・・・

これが閑古鳥が鳴いてるって事なのね・・・


「ワタシお店で鳴いた事無いわよ?」


「え?だれ?」


「こっちよ、窓の外。」


言われた通り窓の外を見ると灰色の小鳥がいた。


「開けてくれないかしら?相談に来たんだけど?」


「あ、はい・・・ど、どうぞ〜。」


窓を開けて中に招き入れてみた。この世界の鳥って話すのね!

あっ・・・そりゃ、イスじゃなくて机の上に立つわよね・・・


「それで・・・相談と言うのは・・・?」


「恋愛相談よ。ワタシ、好きな鳥が居るんだけど気付いてくれなくて。あなたに頼ってみる事にしたのよ。」


「分かりました。それでは、今までのアプローチを教えてもらえると・・・」


色々話を聞いてみたけど、アプローチは別に普通だったわね。

ただ・・・相手の方がね・・・


「こうやって話してても埒が明かないわ。あなた、ワタシについてきて頂戴!」


後ろ髪をクチバシで引っ張られながらついて行ったわ。

窓から出ようとした時は、さすが鳥って思った事は内緒よ。


*********************


<緑が生い茂り、数々の太い幹を有する森に着いた。鳥達の心地よい合唱がユカリを出迎え、森の奥にポツンとある寂しげな木で足を止めた。>


「ここで待ってると彼が来るわ。」


あっ1羽飛んできた!

え?スピード早すぎない?

ちょっ、木にぶつかるよ〜!

注意しようとしたけど間に合わなかった・・・


「いっっった!また枝が俺に抱き着いて来たか。可愛いやつめ〜ホラホラもっと抱き着いて来いよ!・・・黙ってて恥ずかしがり屋なのか〜?」


1羽でめっちゃ喋ってるし・・・


「やっと来たわね。元気だったポンタン?」


「おぉ?俺は元気だ!何で俺の名前知ってんだ?誰だ?」


「この前教えたでしょ?サクラよ。」


「そっか!俺はポンタンだ!よろしくなマクラ!」


「サクラよ!」


閑古鳥のサクラさんがお熱なのは、アホウドリのポンタンさんです。

アンポンタンじゃ無いですよ?

ポンタンですよ・・・


「お!人間じゃん!な〜な〜人間って羽無いのか?な〜な〜!」


「残念ですけど、羽は無いんですよ。初めまして、恋愛相談所のユカリです。」


「俺はポンタンだ!人間は初めて見たな。そうだ!な〜な〜人間って羽無いのか?」


プチン

私の中で何かが切れた感じがした。

お客様・・・相手はお客様・・・我慢我慢・・・


「どしたんだ?プルプルして卵、産みそうなのか?」


ヨッシャ!

こいつは後で焼き鳥にしてやる!

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