薄氷
産まれた時に受けた熱が
私を包んで薄氷を作る
よく叩かれることはあったが
その度に氷は厚くなって
世界から切り離されているようにさえ感じた
その氷に魅せられたものは
中に閉じ込められた私を見て
見ないふりを始めた
そんなことを繰り返す度
氷は触れられることを拒み
周りさえ凍てつかせた
しかし
ずっと守られていた氷は
ある日を境に
一瞬で砕かれた
劣情 禁忌 瓦解
内に秘めたその熱が
体全体で反応して
大きな爆発を起こす
水が溶けだし
全ての波が押し寄せる
ただひたすらに
割れた氷でもあなたに触れたかった