番外編4 大学で 2
「ごめん、誰?」
宮田は僕に向かって聞いてくる。僕は、Twitterの「しふぉん」って人だよ、と彼に教えた。アカウント自体は知っているようで、「高身長って名乗ってた人か」とリアクションをした。
「ここまで背が高いのは男子でもあまり見たことないから、正直話のネタにしてるんだよね」
彼の発言を受けてしふぉんは話す。実際近くで見てみると思ったより身長が高く、そこそこ背が高い宮田とも10cmほど差を取っていた。
「身長何センチ?」
宮田はしふぉんに聞いていた。彼女は、今年に入ってから測ったら191cmだったと答えた。特段ヒールを履いているとかいうこともないようで、本当の意味での高身長だ。別にコンプレックスとかいうこともないらしく、身長聞かれることに対しては嫌ではないようだった。
「やっぱり遺伝なの?」
僕からもしふぉんに尋ねた。彼女の話によると、親は低身長ではないものの平均的でありそこまで身長が高いというわけではないようだ。弟がいるらしいが(初めて聞いた)、弟も平均的な身長(175cm)であり、圧倒的に背が高いというわけではないようだった。聞く感じ遺伝というわけではなさそうだ。
「ふたりはどういう関係なの?」
宮田は僕たちに問いかける。僕はしふぉんの方に目線を向けて何か言ってもらおうと考えた。彼女は察しとったのか、「塾が一緒だった」と答えた。実際、話してはいなかったが塾は一緒だった。
「本当は四国出身なんだけど、親の実家が横浜にあるから、そこから下宿してる感じ」
宮田は納得していたようだ。2限は空きコマだ。他の2人も特に授業を入れてないらしい(必修でない科目の授業を入れている人もいるが、僕たちは入れていない)。僕たちは、キャンパス内の探索をしたのち、最終的に正門からキャンパス入ってすぐの場所にある交流ラウンジのような建物の中に入っていった。
「ここに来たので、自己紹介でもします?」
しふぉんはそう提案する。じゃあまずしふぉんからということで、彼女は名前と学部を名乗った。
「鈴木紫保です。理です。中学校・高校の頃は下の名前から『しふぉん』と呼ばれていました。『しふぉん』で呼ばれれば反応できる、というか、そっちの方が慣れてるので、そう呼んでもらえれば、って感じです」
それに続けて僕も自己紹介を行った。
「えーっと、長谷川翔といいます。情報系です。翔を音読みして『ショウ』と呼ばれていた時期もありましたがあくまで本名は『かける』です。どっちで呼んでもらってもって感じですね」
宮田もそれに続けてくれた。
「宮田景です。物質系です。Twitterでは『みやさん』という名前でやってます」
3人の自己紹介が一通り終わった。その後、何かはまっているものはあるか、というゲーム系の話になった。




