番外編5
とはいっても、心の中で思いは揺らぐ。今解けている問題の見直しをするべきなのか、それとも解けてない問題に時間を注ぐべきなのか。大問1はまぁあっていそうという印象ではあるが大問4が少しばかり自信がぐらついてきた。僕は、大問4を指でなぞって間違いがないことを確認した。
残るは25分。僕は、ふと3の方法を思いついた。
「nJnの極限から先に求めればいいのでは?」
僕はその方針でBの値を求めた。答えはマイナスになったが被積分関数の形を見ればそれもそうだろうという感じでもある。そして、その結果を利用してAの値も求めることができた。
(残るは2の(2)だけか……。)
残り時間は10分だ。たぶんこれに関してはもう間に合わないだろう。僕は残りの問題の見直しに残った時間すべてを使った。
「解答やめ! 筆記具を置いてください」
試験監督はそういって答案用紙を回収する。自分ができることはやり切った。計算ミスをしていなければ実質4完だ。自分としても頑張った方だといっていいだろう。試験の回収が終わった後、すぐに英語の試験が始まる。僕はお茶を一口飲み、事前に買ってあったチョコで糖分を補給して、トイレを済ませ次のテストに備えた。
英語はそこまで苦手ではない。僕は、配られた解答用紙に名前と高校名・受験番号を書いた。そして、試験開始の合図を聞いて僕は問題を解き始めた。
大問は2つ。1問目はSTEM分野(理系分野)に女性が少ない理由に関する文章だった。ジェンダーバイアスの影響で女性は男性よりも理科が得意でないと思い込みやすいといった内容や、「ガリ勉と呼ばれたくない」心理が働いているといった内容だとか、親の教育方針といったものもあった。
自分の高校でも女子の理系は少ない(とはいっても、1人や2人程度の"少ない"ではないが)。そう思いながら僕はこの文章を読み進めていった。
和訳問題が3つ。英訳問題が1つと、選択肢から選ぶ問題が2つだった。僕は、文章を読んで可能な限り埋めていった。
2問目は、ひまわりに関する奇妙な歴史の文章だった。ひまわりが歩んできた数奇なストーリーを、その由来時系列順に伝えていく話だった。
ひまわりは本来油ではなく染料でも使われていたとか、本来は神聖なものとして扱われていたとか、そんな話だった。そういえば、ちゃんと調べたことはないがHelianthusはひまわりの学名だと聞いた。このつながり自体、何か奇妙なものと感じられた。
僕は話を読んで解答に答えた。




