番外編2 卒業後のライブ 7
地元民以外のヘリアンサスガールズのメンバーの多くは、プロデューサーのアカギリかつよしについて調べている過程で偶然存在を知った、というのが多いようだ。彼は2018年5月ごろに突然現れた芸人であり、上半身裸で「マヨネーズ!」とシャウトするという持ちネタでブレイクした。
しかし、一発屋芸人ということもあり、ブレイクした年の12月にはもうすっかり名前を聞かなくなってしまっていた。その後、彼は地元に戻り、経緯は聞いていないがアイドルグループをプロデュースすることになったという。
次にきっかけとして多いのが、ラストラベンダー経由で知ることらしい。僕はそうだった。ラストラベンダーのエンディングテーマ「タイムマシン」から入ったという人も多いようだった。
正直、ラストラベンダーがなければあの高校生活はなかったといっても過言ではない。今ここにいるのも誇張抜きでそのアニメのおかげだ。僕は、それについて神に感謝するようになっていた。
「次の曲は、『続く』です!」
これは独特な曲調を持つ歌だ。「初めて出会ったとき 曇りの空の切れ間 わずかに差す太陽 未来へ……」という歌詞がある。彼女は、この部分のエピソードについて話し始めた。
「2019年8月4日。1期生の私たちは初めて出会いました。記憶が確かなら、天気は雨は降っていませんでしたが曇りでした。いつもレッスンを行っている場所から車でお披露目会場のここまで来た時、雲の隙間から太陽が差し込んだことが妙に印象的だったので、まだ覚えています。この曲の歌詞には、そんな思い出を歌詞にした部分が含まれています」
彼女はそう言ったあと、歌い始めた。
「夕日がどう沈んでも 明日はまた来るから どんな世界が待ち受けてても 後悔はしたくない」
「初めて出会ったとき 曇りの空の切れ間 わずかに差す太陽 未来へ……
不安ですり減っても 僕らは きっとずっと 明日への道をゆけると信じてる
憧れ 次の道へ いつかは たどり着くか? 届かぬ泡に消えたとしても
未来は 1つじゃない それぞれ希望掲げ 明日へ走り抜けろ! 新世界!」
妙に特徴的な部分が多い歌詞だ。リズムも繰り返されていて比較的覚えやすい。
「未来はひとつじゃない …… 新世界」。これに関して、あるブログにこんな感じの記述があったのを思い出した。
「ヘリアンサスガールズというまとまりで括られていても、1人1人が活動に関して方向性を持っている。そして、ユニットはそれを尊重している」
あくまで個人の考察であり、実際には全く違う意味がある可能性がある。しかし、それを読んだときに僕は妙に納得した記憶があった。
なっきぃが歌い終えた後、その次に2期生の曲が数曲続き、その後2期生の自己紹介となった。




