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番外編2 卒業後のライブ 2

 朝起きると7時。ライブは13時からあるので、そこまで寝坊しすぎなければ大丈夫なのは間違いないだろう。


 どうやらしふぉんは今日のライブには来ないようだった(1週間遅れて帰省するらしく、その時なら舞台上での彼女の姿を見られたかもしれない)。彼女は横浜市A区の方にある親戚の家に下宿しているようで、年に数回地元のA野駅を最寄りとする実家に戻る予定らしい(聞いた話だが、親戚の家の最寄り駅も略すとA野駅になるらしい)。


 1週間ずらして来ればよかったとは思わなくもないが、そこまで会えないわけでもない(教室が同じ授業がいくつかある)ので僕としては心配していなかった。


 ライブが行われる会場はA駅から近くにあり、ホテルはその駅から歩いて行ける範囲内にある。ここからライブ会場までも、すこしばかり暑いが歩いていける距離にある。


 しふぉんはもう起きているようだ。僕は布団に横たわりながらLINEでしふぉんと話をした。


 しふぉんは男子顔負けの高身長(191cmらしい)であり、僕よりも一回り以上高い。僕のクラスで一番背が高かった男子も確か186cmとかだった記憶がある。高1のころ初めてあったときで182cmとかだった記憶があるが、まだ成長が止まっていないというのは恐ろしいとさえ感じる。


 彼女はいつもTwitterで身長について言及しているイメージがある。普段のつぶやきを見る限り、特にコンプレックスと思っている様子はない(むしろ、高身長でよかったとさえ思っているようだ)。僕は彼女に、その身長の理由は何なのかと聞いてみた。


 彼女は、正直言ってどうして身長が高いのかは分からないといっていた。彼女の両親の身長は、父親175/母親165。どちらも平均よりは高いが、決して高すぎるというほどではないだろう。特に背を伸ばすために何かをした記憶はないとも述べていた。


「長谷川くんにちょっと聞きたいことがあるんだけどいい?」


 会話を終わらせようとした瞬間に彼女からLINEが届いた。僕は、まだ時間はあるので、いいよ、と答えた。


「今までに徳島に来たことってないよね?」


 彼女が何を目的に聞いているのか僕にはわからなかったが、僕は正直にないと伝えた。


「だよね、中学校の頃よく見てたあの夢って何だったんだろう?」


 彼女は長文で、昔見ていた夢の内容のあらすじを話してくれた。それは、なっきぃ(なっち)と僕が、しふぉんの知らない高校で高校生活を営んでいる夢をたまに見ていたというものだった。


 高校名までは知らなかったが、テラスのような場所から見えるビルの屋上の観覧車に見覚えがあった彼女は、帰省のときの記憶を頼りにそこが横浜だということを突き止めたようだ。


 彼女は、どういうわけか僕たちの高校生活を、まだそれが始まる前に夢で見ていたようだった。そして、「なっきぃがいなくなる夢」というのは、さよならパーティーをしている夢を見たのではない。横浜にいるなっきぃの姿を見ていた=なっきぃがいなくなるんじゃないかと思った、というニュアンスで言っていた、とも話してくれた。


 これは初めて知った情報だった。僕は、なるほどね、と伝え会話を終了させた。


 気づいたら7時40分だ。まだライブには早すぎるが、駅の周りを探索してみたいと思った僕は1回ホテルを出た。


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