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番外編 帰り道


「なるほどね」


 僕は、ありがとう、と言った。


 暗い道を抜けると、ドイツ企業の前に出た。何をやっているのか今一つ分からないが、外見は巨大なオフィスといった感じの建物だ。


「この建物、何のビルなのかわかる?」


 なっちは問いただす。聞いた話だと、食べ物やブランド品の認証を行っているところのようだが、詳しいことは何一つわかっていないのが僕だった。僕は、正直に分からないと伝えた。


 僕たちは道をまっすぐ歩いていき、ジョリーパスタを抜けてセブンイレブンやガソリンスタンドのある交差点までたどり着いた。


 二人で道を歩く。いつだったか話したラーメン屋の前を通る。その横には蕎麦屋も営業しているのだが、水曜日が定休日ということでシャッターは下がっていた。


「なっちって、ラーメンは好きなの?」


 あまり好きな食べ物の話をした記憶はない。僕は、なっちに好きな食べ物について聞いてみた。


「ラーメンとタピオカ、後カレーかな。今度ここ来てみない?」


 なっちはいつかこのラーメン屋に来たいという意思を示した。しかしながら、どういうわけかこのラーメン屋は昼間しか営業していない。僕はなっちにそのことを伝えた。


 なっちは、わかった、と言ってくれた。


 なっちがここに引っ越してきて、早1年がたつ。車の多さや列車の本数の多さにも最初は驚いたようだったが、すっかり慣れていたようだった。僕たちは、スーパーマーケットとドラッグストアの前を通り、駅迄まで向かっていった。


 駅前の塾・オーケーストアを抜けると角にうどん屋がある交差点にたどり着く。そこをまっすぐ進めば、少しずつ道が暗くなっていく。僕たちは坂を下り、それぞれの家の前まで向かっていった。


「じゃあね」


 僕はなっちと別れ、1人で家まで向かっていった。


「ただいまー」


 まだ21時だが、もう親は寝ているようだった。僕はなっちからのLINE(タイムマシン映画の歌)を確認した。


 曲名は「もう過去には戻れない」。2番をカットしてもまあまあ尺があり、3分半くらいの長さだ。僕は、送られてきた音源を聞いてみた。


 基本的には明るい曲調であり、ヘリアンサスガールズの例にもれず前向きな歌詞だ。僕は、少し勇気づけられた気がした。


「去年の夏植えた花は 今年も咲いてますか 期待のヘリオプシス 未来へ」


 ヘリオプシスとはヘリアンサスガールズの研究生の呼び名だ。意味は「ひまわりもどき」。2022年の夏に加入した4期生と歌詞をリンクさせているのだろう。


 僕は、安らぐような曲調に癒された気がした。


とりあえずここで番外編1は終わりになります。番外編2もその打ち出したいと思っています。

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