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28 放課後

 「ずっと前から思ってるんだけどさ、前田と長谷川って、どういう関係なの?」


 太田と僕・なっちも割と仲が良く、どんなことでも話せるような関係にある。彼は、僕となっちが付き合っていると思っているようだ。


 よく仲いい人に、「前田と長谷川って付き合ってるの?」と聞かれるが、まだ告白していないので、僕は「2人の間では付き合ってないことになってる」と言っている。なっちは、聞かれたときは適当にごまかしているようだった。


 暗くなりつつあるがまだ明るい9月の帰り道。山村は放課後バスケ部仲間とラーメンを食べに行っているようで、僕はなっちと帰っていた。


 太田に言われたことに対してどう思っているかなっちに聞いてみたが、僕と同様で、彼女も僕と付き合っているとは思っていないようだった。


 正直なことを言えば、僕はなっちの事が気になっている。なっちがどう思っているのか知りたいが、聞き出す勇気は僕にはなかった。結局当たり障りのない世間話をして、僕は家へと帰っていった。

 

 「ただいまー」 僕の親は共働きである。帰ってくるのはだいたい8時ごろ。まだ家には父も母もいないようだ。僕は、適当に冷蔵庫に入っているご飯をチンして食べた。


 食べ終わった後暇だったので、なっちにLINEで「何かやってるゲームある?」って聞いてみた。彼女は、FotF(Frontier of the Fieldフロンティア・オブ・ザ・フィールド)というゲームを教えてくれた。


 FotFはいわゆるFPS(ファースト・パーソン・シューティング)ゲーム。敵を倒して最後の1人(1グループ)になるまで戦闘を続けていくゲームだ。なっちはリリース初期のころ(3年前)からやっているようで、それなりに技術はあるようだった。


 「ショウもやってみたら?」


 僕は2年前、1回だけ入れたことがあるが、プレーし始めてから2週間で向いてないことが分かってやめた覚えがある。


 「今暇でしょ? 私と一緒にやってみない?笑」


 なっちの誘惑に勝てなかった僕は、久しぶりにスマートフォンにFotFをインストールした。


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