柿明響の親友はちょっとお馬鹿らしい
5話目にて少しだけ初登場。ちゃんと日常パートから力入れるから許して響ちゃん(震え声
「うーん今日はこれぐらいにしようかな」そう言って響こと柿明響は机に勉強道具を置いて、思いっきり伸びをした。
「うん?メールが来てる誰からだろう って紅葉からか内容はっと」
“とうとう私は世界を手に入れました。長い...非常に長く険しく決して楽な道のりではなかったのです。
ワン〇ースにおける〇ンピース然りトリ〇におけるGOD然り私にとってはそれらに匹敵する宝を手に入れたのです。これ以上の喜びが過去にあっただろうか、いや無い。
辛うじて小学生の時初めてあの微妙に難しいデカイぬいぐるみのUFCに成功した時以来の喜びである。きっと私の大事な親友柿明響は私の喜びを理解してくれるでしょう。
あなたの最愛の親友 暗梨紅葉より”
「嬉しいのはすごく伝わってくるんだけど紅葉ちゃん、一体結局君は何を手に入れたんだろうか。響にとってはそれが唯一の心配です。」
やっぱり紅葉の言葉は響には伝わらなかった模様である。
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「帰ってきましたアルノスへ!」後ろからデデーンと効果音がなりそうなぐらい高らかに声を発したリーフィンであったが、周りの視線には気付いていないようである。
「武器屋に直行だーー!」そう言ってリーフィンは取り敢えず武器屋行くようである。
「いらっしゃい、嬢ちゃん装備からして新参プレーヤーかい?このゲームは開始時に金がないから近場で雑魚でも狩ってこい、それとももう狩ってきた後か?」
「はい、もういっぱい狩りをしてきた後なんですよ、だから装備を整えようかなってドロップ品は道具屋でほとんど売って来たからお金はちゃんとありますよ」
紅葉は予めここに来る前に道具屋で死ぬほどあった蛇革を売りまくっていたのである。武器屋に直行とは何だったのか。
「ほーそうかいだいたい君ぐらいなら多いと言っても5000Gぐらいだろう?ならこのノーマルソードとかどうだい?初期の短剣の2倍の攻撃力で2000Gだよ」
「い、いえあのその5000じゃなくて20万G持ってます。だから私の持ってる素材も渡すので生産者プレイヤーであるあなたにオーダーメイドしてほしいなぁと思ってるんですが」
「はぁ!?20万!?何して貯めたんだよ嬢ちゃん森のモンスターでも狩り尽くしたか?」図星である。
「えぇまあはい。ちょっとのイラつきと楽しさで500匹ほどの蛇に犠牲になってもらいました。そして蛇革を400と弱毒腺を100を売ったら20万になりました。」
「そ、そうか嬢ちゃん割と容赦ないんだな」
この店主リーフィンに少し恐怖を感じ始めていた。27ぐらいのおっさんが14の少女にである。
「で、どういう武器が欲しいんだい?出せる素材は?」
「えっとですね私が出せる素材は蛇革100ちょっとと弱毒腺を100ちょっとですね、そして私が欲しい武器のことなんですけど・•・•・•・•
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・・•って言うのが欲しいんですけど」
「あいよわかった対価もさっき通りで作ってやる、ただ時間がかかる そうだな3日後に来てくれそれまでに仕上げといてやる」
「ありがとうございます、えーと」アルスだ」
「え?」「名前だよアルスってんだ嬢ちゃんは?」
「リーフィンって言います」
「そうかじゃあリーフィン今後ともよろしく頼むぜ」アルスは人好きするような笑顔でそう言った。
「はい、こちらこそ!アルスさん」
こうしてリーフィンは新しい武器の目処とこの世界で初の有人プレイヤーの知り合いができたのであった。
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