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Archives of collapsing stories  作者: 仙人
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ラニア・サウィルダ 第1話

このゲームでは強い武器の分類に入る。銃や魔法がないこのゲームでは、遠距離、中距離の武器がどうしても強くなってしまう。だが、逆に慣れてないものからすれば取り扱いづらい、なので強いと分かっていても使うものはそこまで多くはない。


とっさに近くにあった農具用のフォークで戦い、思いのほか使い勝手がよくそのまま近接職から槍使いに転向した青年がいる。


名前:ラニア・サウィルダ

LV:12

ランク:E

性別:♂

職業:傭兵


彼はとある旅商人の護衛として雇われた傭兵である。

トエスク王国から、フォース森林の北にある小村リンク、カジノの栄える町ガンブリンを抜けた雪国ネイジを半年かけて往復する、アボノー商会。

そこに雇われていた傭兵長ヤキヤ・テックに気に入られそのまま弟子となる。


ラニアはLV10になった際に、強い敵を求め北上しようとし、フォース森林を抜けた先にある小村リンクにて準備を進めていると、村の畑に大量の魔物が押し寄せてきた。

村にいたほかの冒険者数名や、北から降りてきたアボノー商会に雇われていたヤキヤ・テックもこの魔物掃討に手を貸した。

グレートボアや、ラフディア―(鹿の魔物)、ギボンズ(サルの魔物)等が主となって村の作物を狙いに来たようだ。

ラニアは勇んで戦った。ラニアは戦うことが好きなのだ。そのころ装備していたのは、支給された剣と盾、鎧は性に合わずレザーアーマーを装備していた。

迫りくるグレートボアをかわし、その横っ腹に<スラスト>を叩き込み、ラフディアーの角に刺されそうになるも<ガード>で受け止め、そのまま盾での強打<スマッシュ>で角を折り、ギボンズは弱く剣を振るだけで倒せた。


しばらくほかの冒険者達とともに魔物を倒していると雄叫びが聞こえてきた。

現れたのは3mはあろうかという巨体にはちきれんばかりの筋肉、全身を覆う真っ黒な体毛、凶悪な牙をもった猿型の魔物クイゾンである。

魔物たちがやられているのを見て、クイゾンが苛立たしげに地面をどかどか叩き、雄叫びを上げる。

近くの茂みからギボンズが大量に出てくる。こちらの冒険者はラニア含め7名、アボノー商会の傭兵が4名、合計11名だ。それに対し魔物は襲ってきたときに比べ数は減ったとはいえまだ3倍以上いる。

それに加え、おそらくボスモンスターであるクイゾンをはじめ、10数体のギボンズが新たに参戦する。


クイゾンに対しヤキヤが突っ込んでいく。ヤキヤは両手に持った斧でクイゾンの太い腕や足に切りかかるが、それに対しクイゾンは斧を殴って受け止める。クイゾンの手は堅いのか甲高い音とともに斧が弾かれ、そのままヤキヤに対しボディーブローを放つ。ヤキヤは慌てて斧を交差し受け止めるが受け止めきれずに吹き飛ばされる。


吹き飛ばされた先にラニアがいた。増えたギボンズの相手をしており、4体を相手にして2匹屠ったところに横から吹き飛ばされたヤキヤがぶつかってきた。そのまま一緒に倒れこんでしまう。


「なっ!?おい、返せ猿野郎!!」

「キキッ!」

相手にしていたギボンズの一体がラニアの剣と盾を盗みそのままどこかへ逃げて行ってしまい、急いで起き上がろうとしたところにもう一体のギボンズに顔面を殴られる。


「うっ!」

「キキーッ!」

「おらっ!!」

やや遅れて起き上がったヤキヤが斧でギボンズを両断する。


「悪いな兄ちゃん、手伝ってくれねえか?」

顎でクイゾンの方をしゃくってみせる。


「剣盗られちまったよ、誰かさんのせいで!」

「おっと、そりゃ済まねえ、あいつ倒したら弁償してやるよ、戦えねえなら引っ込んでな。」

その言葉にムッとし、ラニアは起き上がり様近くにあった農具用のフォークを手に取り言い返す。


「誰も戦えないとは言ってねえだろ!」

「ほう、それで戦うのか、おもしれぇ兄ちゃんだな!」

咄嗟に手に取ったものの、これで戦えるのか不安になる。


「じゃあ行くぞ!」

そういってヤキヤはクイゾンの方に駆け出した。


クイゾンはヤキヤを殴り飛ばした後、近くにいた冒険者の剣士と傭兵の剣士を相手にしていた。

二人はヤキヤが殴り飛ばされているのをみて、クイゾンが攻撃してくると大げさに避け、そのすきにもう一人が攻撃する、ヒット&アウェイを繰り返していたがクイゾンが雄叫びを上げたことによって、二人とも竦んでしまい、冒険者が横殴りに飛ばされ木に当たって気絶、両手を組みながらジャンプして振り下ろしてきたクイゾンの攻撃によって、傭兵は息絶えることとなった。


「このやろっ!!」

ジャンプ後の硬直しているクイゾンの背中にヤキヤの右手の斧が突き刺さる。


「グオォアア!!」

クイゾンがバックナックルを放ってくるが、ヤキヤは刺さった右手の斧を捨てバックステップで回避する。


「よくも仲間を殺してくれたな、このデカブツが!」

左手の斧を右手に持ち替え、クイゾンに躍りかかる。


クイゾンによる右ストレートを左に躱し、その人の体ほどもある腕に斧スキル<桜花>を放つ。

斧がピンク色光を放ち桜の5枚の花弁状に傷が開き、クイゾンが悲鳴を上げる。

左手で殴りかかろうと振り上げようとするが、ラニアがフォークで腕を刺そうとしていることに気が付き、拳で振り払う、甲高い音とともに上に弾かれるが、今度は背中に回ったヤキヤが刺さっていた斧を引き抜き、再度突き刺す。

クイゾンは悲鳴をあげ、膝をつき振り返ろうとしたが、ラニアの手により頭を貫かれ絶命した。


これがラニアとヤキヤの出会いである。

見てくれてるかたありがとうございます

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