黄昏の盗賊団 ラウ 第2話
水蜘蛛の攻撃は通常の蜘蛛だと蜘蛛の糸を吐き出す行為が行為に当たる。
通常の蜘蛛とちがい、粘度のある水といったイメージだ。この部屋の主のなのか1mほどの巨大水蜘蛛はこちらへ向かって水糸を吐き出してくる。右へ左へとよけながらキャプチャーを投げるが避けられてしまう。
お互いに素早く、攻撃が当たらない。
何度目かの攻撃をよけたとき、吐き出した水糸の一部に足が引っ掛かってしまい、地面へと縫い付けられてしまう。
左足が封じられ、それならと鎖の部分を持ち振り回して攻撃するスキル<巳の刻>を発動する。
吐き出さっれる水糸を弾きつつ前脚の一部へとスレイが当たる。
後ろに下がろうとしたところにキャプチャーを投げつけると前脚ににかかり、力強く引き寄せスレイでの左右への斬りはらいを当て蹴り上げる。そしてまたキャプチャーで捕まえて引き寄せ、今度はスレイでの斬り下ろし斬り上げからの蹴り上げをして水蜘蛛を四散させる。
連撃<辰の刻>である。フック系のスキルは互換性があり基本的に連撃を叩きこむことを中心としたスキル管理をする。
十二支になぞらえてスキル名は決まっており、師のもとで一番最初にすべてのスキルを覚えられる数少ない職業の一つだ。問題はそこからのスキルでの連撃を使いこなせるかだ。
もと来た道をもどり、今度は違う道へと進む。水蜘蛛は相変わらず襲ってくるが、先程お大きな水蜘蛛でなければ、冷たい水を掛けられる感覚なのでびっくりするが動きを阻害されるわけではないので、落ち着いてキャプチャーからのスレイで殺していく。
大きな部屋に辿り着くと大体先ほどの巨大水蜘蛛がでてくる。少々てこずるが問題なく殺していく、水糸に何度も当たらなければ死にはしないのだ。
数時間かけ洞窟の最奥の広場前までたどり着く。広場の中は今までにないほど広く、中には宙づりにされた水球の中に入った魔物が数匹死んでいる。おそらく水蜘蛛はああやって餌をストックしていくのだろう。
床に張り巡らされた水蜘蛛の巣に足を踏み入れると中の水が反応する。すると天井から音もなく巨大水蜘蛛が降りてくる。
こちらに顔をむけるがその顔に目はついていなかった。今までの水蜘蛛は4つから小さい蜘蛛になれば8つも目をもった蜘蛛までいたが、この立てば人ほどもあるような巨大水蜘蛛には一つも目がついていなかった。
なのにこちらに顔をむけ水糸を放ってくる。他の水蜘蛛にたいして体格の割に水糸の量が多かったり早かったりするわけではなかったので簡単に躱すことに成功する。
後ろに避けたので巣の上から外れてしまったのだが、水蜘蛛はこちらに顔こそ向けてはいるものの攻撃してこない。
もしやと思いキャプチャーを少し遠い場所の蜘蛛の巣にあてる。すると巨大水蜘蛛はそちらを向き水糸を放つ。これは簡単に倒せるかもしれない。
キャプチャーでぶら下がっていた水糸を斬り、巣の上へと水蜘蛛を落とす。そしてもう一度キャプチャーを水蜘蛛に向け投げ、捕まえ通路まで引っ張り出す。
抵抗して巣の上から離れまいとしているがスキル<丑の刻>を発動する。
これはどれだけ重くても引っ張れるようになるスキルで、その分スタミナを大きく消費する。
水蜘蛛の抵抗むなしく通路へと引きずり出すことに成功する。
さすがに引っ張ていたので力のかかる方向へと水糸を吐き出してくるが、何度も見慣れてしまったので簡単に躱していく。
そこからあっさりスキル<卯の刻><寅の刻>で攻撃し、とどめに<亥の刻>で押しつぶしてやる。
水蜘蛛から水蜘蛛の皮と水袋を剥ぎ取り、部屋のなかを調べていくと何体かの魔物の素材を手に入れることができた。
他に何もなさそうだったので洞窟を後にしアジトへと向かう。
黄昏の盗賊団のアジト。酒場のような作りのカウンターに腰かけている団長ライことウィライ・イアラーに今回の事の顛末をはなし、報酬を私別の報酬を受け取るのがいつもの事なのだが、水袋を渡すと驚かれた。
なんでも水蜘蛛の皮はそれほど貴重でもなく、効果も水を弾くと利便性があるため割と乱獲されているのだが、水袋は時間がたてば勝手に水が湧きだすかなりレアな素材だそうだ。野球ボールほどの大きさなのでそこまで大量の水は作れないし、若干粘度があるので流行りはしないが。
何か欲しいものがあるか?と聞かれた。取りあえず武器は、自分で素材を集め作ってもらったものなので、それなりにいい防具をくれと頼んだ。
そしてしばらくのちに黄昏の盗賊団に優秀なフック使いがいるとうわさされるようになる。




