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Archives of collapsing stories  作者: 仙人
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黄昏の盗賊団 ラウ  第1話

新規の遺跡の開拓に乗り出してはや3日。

どこぞの先輩が黄昏の盗賊団の名声を上げ、そして同じように失墜させた結果、盗みもするが一部の人間は冒険者のようなことをするようになった。

洞窟や遺跡に入り、報酬をもらってくる。

シンプルでわかりやすい、ま、嫌がる奴も少なからずいるわけだが。盗賊なんだから、そんなめんどくさいことをせずにお宝を持ち帰ったやつを襲えばいいというやつが大半だ。残りは人間は雑魚で魔物は怖いと思ってるやつらだな。


どちらかというと冒険者になりたかった俺としては遺跡探索とかは嫌いではない。

むしろ楽しんでいるのだが、問題は今回の俺に課された仕事は新規の遺跡の探索というところだ。

俺はまだレベル12なのでフォース森林が探索範囲なのだが、このゲームの特性上フォース森林なんて踏破されつくしてる気がしてならない。

実質小村リンクから南東に進んできているが探索済みの冒険者ギルドに報告されている遺跡や洞窟ばかりである。

野宿しつつ来てはいるが、これはただただ超大回りに海の町コートに向かってるだけになってしまうかもしれない。

なんて考えながら歩いていると雨が降り出した。ただでさえ昼間でも薄暗いフォース森林が今日はやけに暗いと思ったら、雨雲が来てたのか。

鬱蒼と生い茂った木々のせいで水滴は大きな粒になって落ちてくる、防雨対策も一瞬で無意味になってしまうのですぐさま濡れなさそうな場所へ雨宿りしに行く。


大きな樹の洞に入り装備の点検をする。使っているフックは1mほどもある巨大なフックで二個のフックが鎖でつながっており、片方で引き寄せ片方で殴り攻撃する。そのため片方は鉤が多めで細く敵を捕らえるのに最適な形をしたキャプチャー、もう一方は殺す為に太く外側に魔物の牙がついてあるスレイ。

点検を終え顔を上げるが視界に入るのは樹、樹、樹。樹ばかりだ。だが一か所違和感を感じる場所があった。

何とも規則的に立ち並ぶ樹が4つ。枝の生え方も見える範囲で同じ生え方をしている。

気になったのでそちらへ向かうことにした。

落とし穴、に見えなくもない仕掛けがしてあった。蔦で覆われた床があり、踏んでも普通に歩けるのだが、下に続く通路が見える。何も気にせず通っていたら気づかなかったかもしれない。

蔦を斬り取っていく。切り出された石で造られた坂と階段が並んでいる。かなりの傾斜があるので滑っていくことも可能だが、滑り降りた先に罠がないとも限らないので階段を下っていく。

雨のせいもあるだろうが、地下へ続く階段はひんやりとしていて心地よい。

すこし降りていくと水の流れる音がした。階段も終わり平坦な道が続く。一本道で水の音の正体はこの通路にあった。

通路の目線程の高さに溝がありそこを水が流れていくのである。ただ平坦な道にそった壁に溝があるだけで、その溝は落ちないように深くなっていたり、水が流れるように傾斜があるわけでもないのに通路の先へと流れていく。


道なりに進んでいくと開けた場所に出た、溝に沿って流れていた水はそのまま壁伝いに地面へと流れ、また地面にある蜘蛛の巣のような溝に流れていく。

蜘蛛の巣に足を一歩踏み入れると溝を走っていた水が一瞬跳ねる。ランタンで照らし、この広場をざっと見渡す。天井はそれほど高くはなく、人を肩車でもすれば届きそうだ。

壁はコンクリートで作られたかのようになめらかで、綺麗な円形になっている。

通路は入ってきた場所以外にもいくつかあり同じように溝に水が流れている。流れてきているのではなく、流れて行っているが。

取りあえず一番近い通路から進んでいくことにしたが、通路に入ったとたん首筋に水を掛けられた。

あまりの冷たさにびっくりしつつも振り向くと、そこには蜘蛛が糸を垂らし宙に浮いていた。

蜘蛛はこちらの様子に驚いた様子で天井に戻ろうとしていくが、キャプチャーで捕まえ引き寄せスレイで切り裂く。

紫色の体液をまき散らしながら死んでいく蜘蛛。ドッチボールほどもある蜘蛛は全体的に紫っぽく、きっと大半の女性は苦手だろう見た目をしている。


何度か蜘蛛との戦闘を交えながら二度目の広場にでた。最初の広場と同じような作りで、若干個々の方が広い。だが通路は入ってきた場所しかなく、引き返そうとしたところでまたも天井から蜘蛛が降りてきたのだが、あまりのサイズの違いに驚いた。

全身は紫寄りの青色をしており、サイズは今までの5倍ほどもある。フックを構え警戒する。

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