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Archives of collapsing stories  作者: 仙人
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タロウ・スズキ 第1話

砂漠のオアシスフラークからさらに西へいくとトエスクの次に栄えている、中堅冒険者から上級冒険者が集う街ピエドがある。

何故集まるか、それは塔があるのだピエドには。塔の足元にできた街ピエド。

塔自体は挑戦の塔だとかいろいろな呼ばれ方をしている。

何故街ができるほど栄えたかは勿論塔が関係してくる。


塔の中には財宝がたくさんある。ACSでは欠かせない特殊な効果の付いた武具や、アイテム、金銀財宝も山のようにあると言われている。

そして一度死んだらGAMEOVERなACSで唯一死んでもリセットされないダンジョンなのだ。

死んで塔の麓に送還された場合は経験値はリセットされてしまうが、アイテムの消失はない。ローリスクハイリターンが見込めるわけだ。

塔を踏破したものはいままでいない。

塔は見上げるほど高いが天辺は何となく見えるが、中はダンジョンだからか、見た目以上に高いらしいのだ。

最高到達階100階、LV71の冒険者アルピ・ニースマさん率いるクランが1週間かけて到達し、きりのいいところで引き返してきたそうだ。

まだもう少し昇れる腕はあったが、リアルの体の心配をして降りてきたそうだ。

100階踏破の報酬でもらったのは水の中でも呼吸でき、自由に動き回れるようになる重鎧だった。


階層によって報酬は異なる。毎回報酬も異なる。塔の挑戦権はレベル30から与えられる。

このレベルまで大した装備がそろってない奴は大体装備欲しさにこの塔に潜っていくが、そんな奴が無事帰ってきたためしはない。

何の効果も持たない装備で挑もうと思うならレベル40からでないと一番最初の階層を突破できない。

塔は大体1~5階まで吹き抜けになっていて、ギミックや魔物を倒すことで最上階の扉が開き次の階層に到達できるという仕組みで、さらに10階ごとにボスがおり、25階ごと、50階ごとにもボスがいる。

つまり25階にはボスが2体出てきて、50階には3体出てくるという仕組みだ。


挑戦の塔に俺はいま一人で登っている。

塔はPTで登る物だという認識が広まってしまっている。勿論それで行けるならぜひともPTで行きたいところだ。

だが俺はコミュ障だ、塔に登るPT募集なんて山ほどある。だけど、そこに志願するには塔を登ることより俺にとってはきつい事なんだ。

1~5階までは多くの冒険者であふれかえっており、とてもじゃない俺はすぐさま次の階層へ登っていく。

15階からは冒険者の数がかなり減る。ここから俺は本気を出す。魔物をバッタバッタとなぎ倒す。

俺は特殊な職業についている。その名も侍。

甲冑に刀を装備し、独特の構えとスキルで敵を倒していく。


トエスクでたまたま旅をしている侍に師事をうけ、侍になったが希少すぎて、どこの情報サイトにも侍の情報がなく、ここまでくるにもかなり苦労したし、勿体無いから死んでもわざわざ課金してまで今まで生きてきた。

スキルは型という形で発動する。ありがちな旧歴をそのままスキル名にした感じで睦月から始まり師走に終わる。

最も覚えているのは半分の水無月までだが、他の職業に比べめっぽうつよい。その分スタミナ消費も半端ないが。

大体他の職業のスキルは打ちつつ、通常攻撃を加えてまものを倒すといったものに対して、侍はスキルが発動し、当てれば相手は大体死ぬ。

ボスでも師走を覚えていて当てることができれば、よっぽどのレベルじゃなきゃ瞬殺できるとおもう。


問題はスキルが発動するかどうかの部分と、当てることができるのか、という部分だ。

スキルは型。型に入る前に攻撃を受けたり、ちゃんと型の姿勢を取れなければ発動しない。

そして魔物がそんな隙だらけの状態を待ってくれるかというと、大体待ってくれない。

何かが原因で待ってくれたり、運よく型に入ることができても当てるのが難しい。

刀の通る場所も型通りなので、離れていたり躱されてしまうと意味がない。

なので結局通常攻撃に頼ることが多いのだ。


自分はコミュ障だ、なので鬼の仮面をつけている。というより甲冑を買ったらついてきたので、つけているのだが、珍しい甲冑姿と無口な様子から鬼侍とか呼ばれているらしい。


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