アーサー・キングス 第1話
俺の名前はアーサー!
剣士になるために、ギルドから紹介してもらった国の騎士団のところに教えを請いに来ている!
俺の周りには同じく剣士になりたい奴、騎士になりたい奴なんかもいる。
今はそんな奴らと突撃隊長に<スラスト>っていう剣をおもいきり相手に突き刺すスキルと、<ガード>っていう盾でガードするスキル(そのまんまだけど。)を教えてもらっているところだな!
「いいか!お前ら、敵を貫く、そう一直線に!それだけを意識しろ!」
そうして右手に持った木刀を腰のあたりに構えて、一直線に突き出す。その木刀のあとを真っ赤な軌跡がたどっていった。かっけぇ…。
「そして<ガード>は盾をしっかり持って構えるだけだ。」
あれ、なんかいきなりやる気なくなったような、えらい適当な説明だな。
「周りにいるやつと二人一組になって、十回ずつ練習するように!」
他にいる奴とペアになって練習して覚えるそうだ。スキルポイント振ったらできるようになるとかじゃないのか、めんどくさいなぁ…。
近くにいたやつに声をかける。
「俺はアーサー!よろしくな!」
「マデラだ、よろしく。」
なんか暗い陰気な奴だなぁ、プレイヤーなんだよな?目が死んでるけど。
「俺から<スラスト>の練習するから、お前<ガード>な!」
「ふん…。」
やる気なさげに、騎士団から借りた木刀と盾を構えるマデラ。
「うぉぉぉぉ!スラストォォォォォ!!!」
「チッ…、うるさい。」
カコォーンという音とともにはじかれる。もちろん自分の木刀の後ろにあの秋軌跡がのこるわけでもない。
「声にださないとやるきでないじゃん?」
「そんなことはない、いいからさっさとしろ。」
冷たいやつだなぁ…。
そのままマデラに10回ほど打ち込むと、目の前に【スキル:スラストを習得しました】とシステムメッセージが流れる。マデラも目の前の空間を見ているのできっと<ガード>を習得したんだろう。
「こうやって覚えるのか、なるほどなぁ。」
「交代だ早くしろ。」
感心していると、マデラがせかしてくる、もう構えに入っている。せっかちな奴め…。
盾を構えた瞬間マデラが打ち込んできた。
「うわっ!」
いきなり来ると思ってなかったので盾と一緒にはじかれる。
「次だ、早くしろ。」
うっ…、何様だこいつ。
そのまま10回打ち込まれ目の前に【スキル:ガードを習得しました】と出てきて、一息ついた。
「よぉし!全員覚えたようだな…、ではこれからそのペアで北東にいるフォレストビーストを討伐して来い!討伐したら、証拠として尻尾をもってこい!では、解散!」
突撃隊長の言葉でみんな出口へ向かう。途中で木刀を返し、代わりに兵士の剣と兵士の盾、兵士の鎧といったお古臭いものをもらい、装備し出ていく。
よし、これでとりあえず剣士になれたぞ!なれたのか?フォレストビーストを倒してからか?まぁ、いいや。
「よし、マデラ!さっさとフォレストビーストを倒しに行こうぜ!」
「うるさい、大声をだすな。」
ふむ、怒られてしまった、まぁいいけど。
そのまま街から出てフォース森林に向かう。
道中ずっとマデラはしゃべらなかった、俺からも特に話すこともなかったからいいんだけど。
向かってる途中似た格好というか、同じ格好をした連中に出会った。さっき一緒にスキルを教えてもらっていた中にいたと思う。右手にはふさふさの茶色い尻尾みたいなのを持っていて、左手には何も持っていなかった。というか、左手がなかった。え?ひじのあたりから先がないんだけど、そんな設定できるの?
すると向こうから話しかけてきた。
「お前ら、フォレストビースト倒しに行くのか?」
「うん、そうだけど、もしかしてその左手、やられたの?」
「あぁ、油断してね…。」
え、レベル1のモンスターだよね?
そこからフォレストビーストのことを説明してもらった。
まず、見た目はウェアウルフのようだと、二足歩行の狼ってことか…。
隠れて襲ってくるらしい、一発目で左手を持っていかれたらしい。ご愁傷さまです。
倒す分にはそこまで難しくはないらしい、剣では切れず、ほぼ剣で殴って倒したそうだ。
「ありがとう!」
「おぅ、気ぃ付けろよ!」
じゃぁなと別れそのまま森に向かう。
「なぁ、マデラさんよ?勝てるかな?」
「知るか。」
ふむ、相変わらず冷たいな。
目の前には大きな木が山ほどある、もうマジ森林って感じだ。
まだ3時くらいだというのに森の中は暗い、この暗さではフォレストビーストの毛色だと確かに見つけづらいかもしれない。
「よし、行きますか!」
フォース森林に足を踏み入れた。




