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Archives of collapsing stories  作者: 仙人
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ミュゼ・クリトン 第4話

謎解きをすべて終えた先に階段があり、6階へとむかった。

地図の狭まり方から考えてもうそろそろ最上階だと思うので、身構えつつ階段を昇っていく。

昇ったさきは今までと変わらない部屋で、謎解きが用意されていた。

今まで通りベーダが謎を解いて進んでいく。

幾つかの謎をまた解いていくと今度は下に続く階段を発見した。

「ここまで来て降りるのか?」

「お前のなぞ解きが合っていればな。それにピラミッドも確かこんな作りだったはずだ。」

表れた階段を下りていく。階段は大きく螺旋を描いており、地図に合わせるとぴったり外周を回っているようだ。5階4階とどんどん下りていく。

2階に到達すると通路になっており、その先には登り階段が見える。

今度は逆に3階4階と昇っていくと、また通路になっておりその先には扉が見える。


「これで最後っぽいな。」

ベーダに準備はいいかと確認し、扉を開ける。

中は学校の教室くらいの広さで、奥に全身金色で人型の像があった。その像の前にはジャッカルのような見た目の動物がいた。全身真っ黒で光を反射していることから、全身を覆っているのは毛ではない何かのようだ。

確かアヌビスってのがジャッカルを模した墓守みたいな感じじゃなかったか?アヌビスが耳をピクリと反応させ、立ち上がる。

ベガドッグ同様大きさは犬とさして変わらないが、威圧感が凄まじい。

アヌビスが立ち上がったと同時に奥にいた金色の像が動き出し、口を開く。

「こんにちは。」

「「えっ!?」」

「いやー、おこさんといてや、せっかく気持ちい眠りについてたのに。」

関西弁?

「ほら、ポチも不機嫌になってもうたやん。どないしてくれるん?」

ポチって…。

「なに、あんたらお宝欲しいん?なんもないでここには。あ、ポチどないしたん、急に目そむけて?」

「えっもしかしてまたなんかひろうてきたんかいな?本間にしゃあない子やなぁ。」

「なんや、出してみレロイ様こんなんでおこらへんから。あ、これ?こんなんどっから拾うてくんねん。」

ポチが部屋の隅から持ってきたのは、金色に輝くメリケンサックと籠手が一体化したような物だった。

「こんなんワイつかわへんで?」

「くぅ~ん。」

「えー、ほんならこの子たちに渡す?ただで渡すんもしゃくやな、起こされたし。」

「かといって痛いんいややしなあ…。」

うんうん唸るレロイに心配そうな目で見つめるポチ。


攻撃するのもわめらわれるので、しばらく待ってみた。正確には1時間。

「おい、おっさん。」

「そうだな、これ以上待てんな。」

「なんやあんたら、せっかちやなあ。ほんならええわこれ上げるからはよどっかいって、レロイ様ねるから。」

ぽいと籠手を投げられ、慌ててキャッチするが、あまりの重さに手が地面へと吸い付けられる。

「なんやたいして筋肉ないんか。そんな見た目して。」

地面と籠手に挟まれた手には痛みがある。ずっと押し付けられているような感覚だ。

「ほら、たすけたりポチ。」

ポチが寄ってきたかと思うと、籠手を咥えようとして一瞬止まり、足に小便をかけてきた。

小便をすまし、見下した目でこちらを見ながら籠手を咥えてレロイの方に帰っていく。

「わかったやろ、あんたらはレロイ様に勝てへんし、ポチにも勝てへんし、籠手も持って帰られへんから。」

「あ、でもワイ倒せたら金の指輪上げるで、これつけたら筋力アップして、籠手でもなんでも持ち上げられるようになるけど、どうするぅ!?」

いらいらしながら両手の拳をうちつけ、答える。

「てめぇは一発殴らねえと気が済まねえ!ベーダは好きにしていいぞ。」

「俺もやりますよ、一応。」


勢いよく今持っているスキルの最大級の連撃技<大胆不敵>を発動して、レロイに殴りかかる。

ポチに後ろ足で蹴り飛ばされ、壁に激突し、そのまま死亡した。同じようにベーダも殴りかかって死んでいた。

2人して課金して生き返ると。

「なんやあんたら不死身かいな?何べんでも殺したるけど、ポチが。」

おとなしく帰ることにした。


2泊しつつフラークへ戻ってくることができた。

「ベーダすまんな、もっと簡単なダンジョンかと思っていた。」

「あぁ、べつにいいよ、あんだけ強けりゃ籠手もそれなりにいいもんなんだろ。」

「どうだろうな、なんかもっと解決策があるのかも知れんな。」

「戦わずに済む方法とか?あの時籠手持って帰ってれば戦う必要なかったんじゃないか?」

「うっ、そうだな、俺が殴りかかっただけだよな。」

「まっこれでおっさんとのPTも終わりだな。」

「あぁ、またどっかであったらよろしくな。」

そうしてベーダと別れログアウトする。


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