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Archives of collapsing stories  作者: 仙人
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ループ・サウィルダ 第16話

ヴァンパイアは力が強い、冒険者の持っていた剣を使っていたのだが、斬りかかってきたのをユウキが循環の盾で受け止めるとあっさりと折れてしまった。

そして、循環の盾の効果が発動したのだが、一発で反撃できる力がたまった。すぐさま<ダブルスラスト>を放つと、両腕でガードしたのだが、あっけなく斬り飛ばすことができた。

「なにっ!?貴様何をした、さきほどとは違い硬化を使ったというのに…。」

呆然と両腕とユウキを交互にみるヴァンパイア。


ヴァンパイアは跳び建物の中に逃げ込んだ。

あれだけ大口をたたいていたのに、逃げるのかと拍子抜けしつつヴァンパイアの後を4人で追う。

建物はどうやらバーのようで、カウンターとイスが少しあるだけだ。ヴァンパイアの姿が見当たらない。

もう少し調べようと奥に入ると何かが眼の前へ飛んでくる。慌てて顔をかばうが何も起こらず、辺りを見渡しても何もない。

「きゃーっ!」

噴水の方から悲鳴が聞こえ、急いで戻ると娘さんの首元に小さな黒い塊がくっついていた。

娘さんから血の気が失せていき、首から黒い塊が離れる。飛び上がったそれはどうやら蝙蝠のようで、俺たちの前に来ると黒い煙になったかと思うと両腕が元に戻っている先ほどのヴァンパイアが現れた。

「やはり、若い女の血は美味だな。」

恍惚となっているヴァンパイア。


狼牙棒で顔面に向け<薙ぎ払い>を放つが、片腕で受け止められてしまう。

「おいどうした?そこの盾の持った奴だけか?強いのは。」

そのまま狼牙棒を掴まれ、上に投げられる。

弓矢の冒険者が顔に向け矢を放つが、あっさりと躱されてしまう。

剣を持った方も併せて斬りかかるが、これもまたあっさり受け止められ、蹴られて飛ばされてしまう。

急いでヴァンパイアの元へ戻りもう一度狼牙棒で殴りかかる。

こちらをむき、受け止めようとしたところを後ろからユウキが斬りかかる。

背中を袈裟懸けにされ、血が噴き出す。

「ぬぁっ!?」

驚きつつも狼牙棒を受け止めるヴァンパイア。すぐに狼牙棒を戻しつつ蹴りを放ち距離をとる。

ユウキのほうへ振り返りつつ殴りかかるヴァンパイアだが、ユウキは盾で受け止め、またチャージが完了する。タイミングを見計らって狼牙棒で殴りかかるとこちらに反応し、ガードするが、ユウキに後ろから<スラスト>を心臓に打ち込まれる。

「ぐはっ、こんなところで…。」

息絶えるヴァンパイア。ヴァンパイアの体からもうもうと煙が立ち昇っていき消滅する。


あの夫婦は冒険者二人に任せ、シアンたちと合流する。

アペティが「堅そうだったね、私なら何とか斬れるかな?」と聞いてきたが、正直分らない。

堅い相手でもダメージがあるように鈍器を選んだつもりだったが、ヴァンパイアには意味がなかったようだ。

夫婦はどこかへ逃げていき、宿屋で冒険者二人に話を聞くことになった。


2人の名前は剣を持った方がインス、弓矢を持った方がレイといい、死んだもう一人がウェイ、3人でずっとPTを組んで遊んでいたそうだ。

なにかクエストや洞窟がないかとあちこちふらふらしていて、この町に辿り着いたらしい、そして町でヴァンパイアが誰かを襲っているところを目撃し、ヴァンパイアを殺したそうだ。二人では傷をつけれなかったが、もう一人は筋力が高く首を一発で刎ね飛ばした。すると先ほどの様に煙が立ち昇り、ヴァンパイアが一気に町の人たちを襲いだしたそうだ。

町の人を守りつつ、最初の1人を含め計3人殺し、4人目にウェイが殺されてしまった。

そこに俺たちが来たわけだ。俺たちの話もしてこれからヴァンパイアを討伐しに行く旨を伝える。

たしか聞いた話だと、ヴァンパイアは合計で8人いたはずで、4人も殺したことになる。

宿屋で全員回復したので、町を見回りつつ、城を目指すことにするが、その前にインスとレイが耳寄りな情報を教えてくれた。

教会で聖水をもらって、武器に振りかけるとヴァンパイアに攻撃が効くらしいのだ。


俺、ユウキ、シアン、アペティ、キング、インス、レイの7人でいったん教会へと向かう。

道中見かけたのは干からびた人間ばかりで、生きている人間はすくなそうだった。

正直この二人には悪いが、なんてことをしてくれたんだという気持ちが強い。ゴブリン達を倒し、もっとうまくヴァンパイアたちを倒せたかもしれないのに、という思いが少なからずある。

そして教会が見え、その前に陣取る二人のヴァンパイアと目が合う。



サウィルダ家が続いてるけど、インバスの町が終わるまではサウィルダ家で行くつもりです。

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