ループ・サウィルダ 第14話
おくれてもうしわけない
ホブゴブリンたちが出てきた道へ進むとその先は先ほどよりも広い部屋になっていた。
奥の壁際、そこには椅子が設けられ、そこに腰かけているのがゴブリンキングなのだろう。そしてそのわきに一体のホブゴブリンがいるが、今までのホブゴブリンと違い細く、腰には剣を携えている。
「ヨクキタ、ニンゲンタチ!ヨクモワガドウホウタチヲコロシテクレタナ!」
「なっ!?しゃべった!?」
アペティが驚きの声を上げる。
「サーバントヨ、ヤツラヲコロセ!!」
ゴブリンキングがそばに仕えていたホブゴブリンに命令しサーバントはすぐさま剣を抜き突っ込んできた。
ユウキが<ヘイトハウル>を発動し、盾を構えるのとほぼ同時に盾に衝撃が走る。サーバントは3連撃を叩き込むと距離をとり、<スラスト>の構えをとる。
アペティが<シャットダウン>を放ち、サーバントがそれを剣でガードする。後ろに駆け寄り、狼牙棒で頭を狙うが躱されてしまい、サーバントが剣を横薙ぎにふるう。なんとか狼牙棒で防ぎ、キングが横から<スラスト>を放ち、合わせてユウキが<シールドバッシュ>を放つ。
2人に挟まれた形となったサーバントはキングの剣に剣を当て弾く。そしてユウキの盾をまともにうけ、空中に吹き飛ばされてしまうが、くるりと一回転し着地する。
剣を振り払い向かってくるサーバント。
「グアアアッ!?クッ、キサマドコカラアラワレタ!?」
ゴブリンキングが叫び声をあげる。その声にサーバントは動きを止め、キングの方をみやる。2m中ほどまである巨体のわき腹から血が溢れていた。
そしてその横にはシアンがシグネメントを構えていた。
「サァァァバントッ!ハヤクッコロセ!」
サーバントがシアンに向かい上段斬をはなつ。
「させないよっ!」
アペティが回り込み剣を受ける。
そしてすぐさまサーバントに斬りつける。フランベルジュは脇腹をかすめるが延焼は発動しなかった。
またいつの間にかシアンは消えており、ユウキがアペティとの間に入り、サーバントの剣を受ける。
横から狼牙棒をふり背中を打ちつけ、ユウキと盾でサンドする。
サーバントは口から血を吐きだし、その場から逃げる。
アペティに斬りかかり、アペティは腹を浅く切り裂かれてしまう。
キングが慌てて切り上げを放つが剣で受け流されてしまい、アペティも反撃しようとしていたところにぶつけられ、フランベルジュとキングの剣がこすりつけられキングの剣が燃え上げる。
「うわぁっ、あっちい!」
ぶんぶんと振って消そうとするが消えず、サーバントが肩めがけ剣を振り下ろす。
左の肩にもろに剣を受けてしまうキング。
後ろからアペティが<フルスイング>を放つが、剣で受け止めつつジャンプしその場から去る。
「ヌウウ、サーバント!ナニヲシテイル!」
ゴブリンキングが怒りの声をあ上げながら立ち上がる。すぐさまシアンが首元まで跳び上がったのだろう、空中に現れ回転しながら蹴りを二度放つ<双脚>を首にあて、一旦立ち上がったゴブリンキングを再び座らせる。
「ヌアッ!?」
「お座り。」
もう隠れることはできないのか、そのまま後ろへと軽く距離を取る。
そこへサーバントが向かおうとするが、俺とアペティでその道を防ぐ。
「行かせないよっ!」
アペティは上段からの振り下ろし、俺は狼牙棒での突きを放つ。それを後ろへ引いて躱そうとするが、突きの範囲からは若干逃げ切れず、狼牙棒の先が胸に刺さる。
「アペティはゴブリンキングの方に!」
「あいあいさー!」
「キングふっかーつ!おらああああ!」
キングが<シャットダウン>のように、跳び上がり、剣をサーバントに向け放つ。
サーバントは避けきれず左肩から先を切断する。
「フッ、倍返しだぜっ!」
だらりと左腕を下げたキングが不敵な笑みをうかべる。
ゴブリンキングは再度立ち上がり、シアンに向け右手を振り下ろす。
横に飛びよけ、シグネメントで斬りつける。
左手で殴りかかってろうとしてきたのをよけようとするが間に合わない。そう思った瞬間アペティが前に出て剣を盾にしつつ受け止め、一緒に弾き飛ばされる。
床に転がり、すぐさま起き上がる。
「シアン助けに来たよっ!」
「ありがとう。」
アペティはすぐさまゴブリンキングに切りかかる。
ゴブリンキングは避けつつ拳を振ってくる。アペティは剣を何度も斬りつけることに成功しているが、深くは切れず擦り傷程度の傷しか与えることができていない。
ところどころ燃え上がっていく。そのまま気にせず振ってくる拳に何度も体を打ちつけられてしまうアペティ。
隙を伺いシアンもゴブリンキングの体にシグネメントを突き刺していく。
何度目かの拳をうけたアペティは口元に笑みを浮かべる。
そして<バーサークモード>を発動させる。




