ループ・サウィルダ第13話
洞窟に入りランタンをつける。先程のゴブリン達はいなかった。
通路は一本道となっているので、警戒しつつ進んでいく。
シアンが止まるように促す。この先に数10体の反応があるそうだ。シアンが訪ねてくる。
「どうするの?ループさん。」
「そんなに広くない通路だし、ユウキが前に出て、うしろに俺と、アペティでユウキの後ろから攻撃しよう。キングは後ろに回り込んで来ようとした奴だけ攻撃してくれ。シアンはあいつらの後ろに回り込んで攪乱してもらいたい。」
「わかったわ。」
「僕も大丈夫。」
「いや、俺は反対だ!そんな後衛じゃなくて前衛にしてくれ!」
「私もはんたーい、シアンにそんな危ない真似させたくないでーす。」
「キングはなんでだ?キングなんだろ?後ろでふんぞり返ってろよ、怪我してるんだし。」
「なっ!それもそうだな、お前家臣になりたいのか?」
「んなわけないだろ。」
「アペティ、私は大丈夫だよ、いざとなったらこっちに戻ってくるし、さっきは油断しただけだから。」
「んー、シアンがそういうなら。」
「うん、戻ってきたらちゃんと守ってね?」
「あたりまえじゃん!」
2人は笑いあってるが、近い、シアンが近づいていったのでアペティが真っ赤に見えるのは気のせいではないだろう。
「これでいいみたいだな、たいした案を出せなくて申し訳ない。よしじゃぁ殲滅しに行きますか!!」
「「「「おおぉー!」」」」
そしてこの掛け声に合わせてゴブリンの一部が気付いたのだろう。通路の奥からゴブリン達がやってきた。
様子を見に来ただけなのか二匹だけだ。
<シールドバッシュ>でユウキが突進し一匹を弾き飛ばす。
皆でそれに追随する。もう一匹はアペティが斬り伏せた。
通路の先はおおきな部屋になっており、いろんなゴブリン達がいた。襲撃に気付いたのはまだ一部のゴブリン達ではあったが、気づいたゴブリン達が叫び敵の侵入を告げる。
だがよく見るとごぶりん達は手ぶらであった。何匹かのゴブリン達は部屋の一部に向かっているようだ。
その先に目を向けると、剣や盾、弓矢などの武器が雑多に積まれている場所だった。
これはチャンスかもしれない。あそこまでは20mほど、間にいるゴブリンはいったん無視してあそこを抑えれば簡単にかてるかもしれない。
「シアン!あそこだ!あの武器が山積みになってるところを攻撃しよう!」
「了解。」
返事とともに消えるシアン。
「アペティ急いでシアンを守りに行って!」
「いわれなくても!」
間にいるゴブリンは無視しようと思ったのだがアペティがなぎ倒していく。
「俺たちも続くぞ!」
遅れて男3人も続く。
何匹かのゴブリンは武器を持ってしまったが、何とか武器の山を陣取ることができた。
だが、さっきの作戦とは違い3方から押し寄せてくるゴブリン達を食い止めなければならない。
ユウキが<ヘイトハウル>を使う。部屋中のゴブリンがユウキに注目する。
ユウキを左右から守る形になるがさっきとは違い、ユウキが真ん中左に俺、右にキング、ユウキの前にアペティ、裏にシアンの配置となる。
ユウキが盾でガードできるのは3~4匹までだ。それ以外は横や後ろに回り込んで攻撃しようとしてくる。それをキングと俺で止める陣形だ。
ユウキに辿り着いてないゴブリン達を片っ端からアペティが燃やし殺していく。
そしてシアンは時たまどこかに現れ殺しては俺たちの後ろに戻って休憩している。
30体ほど倒したころ、自分たちが入ってきた通路とは別の通路から、ホブゴブリンたちがやってきた。手には武器をもっており、大変お怒りのようだ。
その数は5体。まだ部屋に残ってるゴブリンは10体ほど残っている。アペティがフランベルジュで2体巻き込み<フルスイング>でホブゴブリンの方へ飛ばす。燃えた塊となったゴブリン達はホブゴブリン1体に当たり、火傷を負わせたようだ。
そのホブゴブリンにシアンが後ろから現れ、首をシグネメントで数度突き刺し絶命させる。
ユウキが相手している4体を俺とキングで殺し、ホブゴブリンに目を向ける。
ユウキが<ヘイトハウル>で意識をこちらに向ける。
ホブゴブリンは大きいのでユウキが持てるのは2体までだろう。
残りの2体を俺と、アペティで持ち、キングはユウキの補助、シアンは遊撃とする。
なんて陣形を構えたのだが、シアンが一瞬でホブゴブリンたちを殺していった。
あっけにとられていると、シアンはゆっくり部屋の隅を走り出し、そしてすぐその位置に戻ってきた。
どういうことかと聞くと。
「戦闘が長引けば長引くほど私は速くなる。」
あっという間に計47体のゴブリン達を倒し、先へ進む。




