ループ・サウィルダ第10話
PT推奨クエストなんてあったんだな。
といっても知り合いなんて限られている。
この間一緒になったあの3人。ユウキ、アペティ、ベーダくらいしか知らないぞ。
冒険者ギルド派遣所に行き、一応3人ともにメッセージを送る。
割とすぐ【メッセージが届きました。冒険しゃぎいるどへ向かってください】とシステムメッセージが届いた。
ベーダからだった。正反対の西の砂漠にいるらしく、いけそうにないということだった。もっと冷たい返事が来ると思っていただけになんだか意外だ。文面では敬語だし。
アペティからも返事が来た。友人も連れてきていいかとのことだったので、ぜひ誘ってくれと頼んでおいた。
ACSではPT上限は5人なので、あと二人。
ユウキからの返事を待っていたのだが、なかなかこず、椅子でうとうとしていると、冒険者ギルドに二人の冒険者が入ってきた。
ユウキだった。そしてその後ろにいるのはキングと名乗っていた遺跡で会った奴だった。今は王冠を被ってはいないが。
「ユウキ!直接来てくれたのか?ラニアだ、今はループだけどな。」
「えっ、ラニア?奇遇だね?来てくれたってなんのこと?」
「えっ?」
どうやら、近くにいたので、メッセージを見に中に入ったところだったらしい。
この町のことを話し、PTを誘うためにメッセージを送ったことを説明する。
「そうだったんだね、いいよ一緒に行こう!あと、こっちはえーっと今の名前はなんていうんでしたっけ?」
「キングだ!よう、さっきぶりだな!」
「さっきぶり?どこかで会ってたんですか?」
遺跡で会ったことをキングが説明し、ユウキは納得したようだ。
アペティも来ることを告げるとユウキは嬉しそうに笑った。
「アペちゃんも来るのか、楽しみだね、ベーダは?」
「あいつは砂漠にいるらしい。だから来れないそうだ。」
アペティたちは明日来るらしいので
今日はいったんお開きとなる。
翌日、昼前に冒険者ギルドに行くと青い髪でショートカットの凛々しい女性がアペティと話していた。
きっとあれが友人なのだろう。
「アペティ、久しぶりだな、そっちの人が話してた友人か?」
「えっとラニア?じゃなくて今はループなんだっけ?」
「あぁ。」
「久しぶり!こっちはシアン!」
「シアンです。宜しくお願いします。」
「ループ・サウィルダです。いや、敬語はやめよう。」
「…わかった。」
なんだか不服そうだな。なんだかアペティがオレンジの髪で明るい性格なのに対してこの女性は何とも対照的なかんじだな。
太陽と月みたいだな。
話をしていると、ユウキたちも来たので、みんなで一つのテーブルを陣取り自己紹介をする。
「改めて、ループ・サウィルダだ、前はラニアでやっていた。今日は呼びかけに答えてくれてありがとう。ユウキとアペティとは一度PTを組んでいる。今回もお世話になる、よろしく。」
「俺はキング!ユウキが使える王だ!」
「えっと、ユウキ・ナイトです。キングさんに仕えたつもりはないですよ?」
「なにっ!?」
「はいはーい、アペティ・グリードでっす!気軽にアペちゃんって呼んでね♪」
「シアン・カラーズです。よろしく。」
「あとすまない、出来たら職業と、使っている武器を教えてくれ。俺は、冒険者でこの狼牙棒っていう武器を使っている。」
「俺とユウキは剣と盾だ!ユウキのほうが装備はごついタンクだけどな!あと、職業は剣士だ!」
ユウキが頷く。
「私は狂戦士!武器は愛剣フランちゃん♪」
「私は斥候、短剣だ。」
一通り自己紹介を終え、レベルの確認もする。
俺、ループLV10
ユウキLV17
キングLV10
アペティLV18
シアンLV20
俺と、キングのレベルが少し低めだ。
それと高レベルの三人は装備もちゃんとしている。
ACSはレベル差はあんまり関係ない、むしろ大事なのは装備だ。
この町のことも説明しする。
クエスト的にはゴブリンの巣穴の探索、ゴブリン退治、ヴァンパイアを追い払う、もしくは討伐。となっている。
なので手分けして町の人にゴブリンの居場所と、ヴァンパイアのことを調べ、午後から探索をする流れとする。
一旦解散し2時間後にまた集合しよう。そういってみんなで手分けして情報収集する。
2時間後
「俺からは、ヴァンパイアの数と城の地図をゲットした。ヴァンパイアは最初の二匹とそこから7匹増えたそうだ。」
「僕たちはゴブリンの種類の情報かな、ゴブリン、ゴブリンアーチャー、ホブゴブリン、ゴブリンシャーマン、オーガ、そしてそれを束ねるゴブリンキングがいるそうだよ。他にもいるかもっていってたけど。」
「シャーマン!?魔法使いがいるのか?」
「いや、ちがうぞ!なんか薬とかつくったりして、強化とかするんだ!」
「私たちはね!なんもわかんなかった!いつもゴブリン達は北から攻めてくるってことくらい、詳しい場所とかはわかんなかった。」
「すみません。」
「いや、ありがとう。じゃあ自分たちの足で探そう。」
各々武器をとり、冒険者ギルドをでた。




