リュウビ・キングス 第6話
祭壇の部屋には、祭壇と棺と銅鑼がおいてあり、祭壇は部屋の中央に高台が設けられており、そこに設置されている。部屋の奥に棺が立てかけられており中には力ある者の死体が眠っているのだろう。
祭壇の中央に魔法陣のようなものが描かれており、そこから何やら禍々しい気が放たれている。
祭壇へ上る手前に銅鑼がおいてある。
部屋を一通り調べ終わり、棺のもとへ向かう。正直こういうのはボスが出てくるとしか思えないから、あんまり見たくはないんだが、宝のためだ。
棺の中には割ときれいな死体が収まっていた。
日記の中には吸い込まれるような眼と書いてあったが、眼は閉じられている。
そして、日記の持ち主の顔に似てきていると書いていたが、確かめる方法がないので、何とも言えないが、綺麗なのはきっと顔が似たせいなのかもしれない。
しばらく見ていても、何も起こらないので他の場所を見ようと離れた瞬間、銅鑼が鳴り響いた。
ここは高台の後ろになるので、銅鑼は直接見えない、急いで回り込むと2mほどの半裸の巨漢が銅鑼に向け、棓という長い棒の先端に丸い布をくっつけた物を大きく振りかぶっているところであった。
巨漢が銅鑼に向け棓を打ち、銅鑼を鳴らす。それほど広くない空間に銅鑼は反響し、凄まじい音量となって鳴り響く。
あまりの轟音に耳をふさぐ。
あいつがきっと選ばれた墓守なのだろう。正直戦いたくはないが、あれがボスっぽいし、倒せば宝!と奮い立たせ、もう一度銅鑼を叩こうとしている墓守に対し声を掛ける。
「おい!うるせえから叩くのやめろ!」
墓守は手を止め高台の影にいる俺の方へ視線を向ける。
そしてこちらへ向かって歩いてくる、徐々にスピードをあげ、早歩き、小走りと最後は全力疾走で棓を上段に構え突っ込んでくる。
高台の後ろへ回り込みかわす。今までいた場所に棓を叩きつけ地面を穿つ。
その隙に<スラスト>を放つ。すこし狙いが外れ、腕にかすり傷をつけるにとどまった。
墓守は禿頭で眼光は鋭い、顔は怒りの表情を浮かべている。
墓守からすれば、墓荒らしだもんな、俺。
棓で突きを放ってくるのを盾で受け止めるが、凄まじい力に吹き飛ばされてしまう。
墓守が跳躍し棓を叩きつけようとしてくるのを、横に逃げそしてすぐに<デス・アドバンス>を放つ、左腕に深く突き刺さる。墓守が低く悲鳴を上げ、剣を抜こうと手を伸ばす。
急いで剣を抜き、距離を取る。
また棓を突き出してくる。今度はまともに受けずに剣で逸らす。横に薙いできたのを盾で逸らし、上段からの振り下ろしを身を反らし躱し、反撃。剣で持ち手を狙う。棓で弾かれるが棓に盾を押し付け墓守の手がクロスになったところに剣を振り下ろす。深く切り裂き血が溢れる。
うめき声をあげ、バックステップで距離を取る墓守、そしてそのまま突進してくる。反応が追い付かず、吹き飛ばされてしまう。
壁に叩きつけられ、そこに墓守が薙ぎ払いを放ってくる。
盾で受け止めるが盾ごと弾き飛ばされ、遠くの方へ盾が飛んで行ってしまった。
棓の振り下ろしを剣で逸らし、間合いを詰め壁から離れる。今度はこちらが上段斬をはなつ。少し身を後ろにすることで躱され、体に薄い傷跡をつけるにとどまった。
棓で切り上げを放ってくるのを剣で受けるが、そのあとに突きを放ってきた。いつもの癖で盾で受け止めようとしてしまい、体にもろに突きを食らってしまう。
あまりの痛みに膝をついてしまう。そこに上段からの振り下ろしをしてくる墓守。慌てて転がり避ける。
墓守が間合いを詰めてきて、棓で薙ぎ払いをかけてくるのをしゃがんで躱し、起き上がり様に切り上げをくらわす。見事に顎にヒットし墓守は仰け反る。
棓をがむしゃらに振るってくるので躱しつつ持ち手に一撃、動きが鈍ったところに剣の柄で顔を殴打し更に仰け反らせる。
あいた胸元に渾身の<デス・アドバンス>で突き刺す。そのまま墓守を押し倒し、地面へと深く突き刺す。
断末魔とともに消えていく墓守。
その声を聞きながら盾を拾いに行く。
部屋を見渡す。特に何も変化はない。宝箱を探すため部屋を再度探索する。
そして棺をみると先ほどとは少し顔が変わっている気がした。そう、あまり覚えていないが、おそらくこのキャラの顔に近づいているのだろう。
不気味だ。どうなるかわからないが、剣を構え力ある者の首に突き刺す。
死体から凄まじい悲鳴が響き渡り、魂のようなものが切り口から続々とでてくる。
そのまま悲鳴をあげながらどこかへと飛んでいく魂たち。
ゴオッと音がしたと思うと、祭壇から出ていた禍々しい気がより一層激しいものとなっていた。
先程までは下からは見えなかったが、いまでは天井に届きそうなほど気を立ち昇らせている。
回り込み祭壇の方へ向かう。
立ちこむ気が弱まっていき魔法陣の中央に1m四方の木箱が置かれていた。完全に気が消え去ってしまう。
恐る恐る箱を開けると中には王冠が入っていた。




