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Archives of collapsing stories  作者: 仙人
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ソウソウ・キングス 第4話

遅くなってすいません

おれの名前はソウソウ!

何度も何度も死んで、やっとLV9になることができたよ!

見事に全レベルで1回ずつ死んでるんだけど。いくら死にやすいゲームだからって死にすぎじゃないのか?

最初の二回はマデラなんていうやつに殺されたからまだいい。いや、良くないけど、そうのうちころす。


森から出て、小村リンクに行けばイベントで魔物が押し寄せてきて死亡。

山に行けばストーンリザードマンにぶった切られて死亡。

ならばと草原で狩りをしていると、落とし穴に落ちて死亡。

気晴らしに海に行けばサハギンに食われ死亡。

森を東に進むと遺跡を発掘。ここのダンジョン知られていないようで、探索しようと奥に入れば迫る壁に押しつぶされて死亡。

遺跡にリベンジしに行くと、アンダーテイカーというスコップ持ったおばけに殴られ死亡。


そして現在に至る。

ふう、王様になるための道のりは厳しいもんだな。


遺跡は洞窟などに比べ狭く、探索が容易である。その代り罠や仕掛けが多い。最も洞窟はボスモンスターのドロップがおいしいのに比べ、遺跡は宝箱の中身がおいしい。


いい装備か、金になるものを手に入れて強くなるために、踏破するまでこのダンジョンに潜ろうかと思う。

現在は街で売ってあったそれなりの装備。

全身鎧に片手剣とバックラーと呼ばれる丸い盾。あ、全身鎧といっても兜は脱いであるぜ!王様だからな!

この遺跡はプレシクス遺跡というらしい。探索中に拾った本にかいてあった。


本の内容は、昔に訪れた探検家の日記のようなもので、こう綴られていた。


-----------------------------------------------------


3月4日

街で噂になっていた遺跡に辿り着くことができた。

今日は野宿する。


3月5日

朝早くに目が覚めた。いい歳になってわくわくしているようだ。早速入ってみる。

思ったより罠は少ない。入り口近くの罠以外は脅威でもない。

行き止まりの部屋に到着した。

壁画と台座がある。そして奥には扉の絵が描かれている箇所もある。

壁画を見て数時間が過ぎた。解けそうにない。他の部屋を探索する。

わかったぞ!台座の仕掛けは反時計回りに3回、時計回りに5回で扉が開いた。

他の部屋にも同じような仕掛けがあった。部屋ごとの謎ではなくすべての部屋で少しづつ仕掛けの答えが書いてあったのだ。

だがもう大分経つ、今日はここらでしまいとする。


3月6日

壁画の内容を確かめているとどうやらここは墓と祭壇になっているようだ。

眠っておるのは不思議な力で、周りの者の病気を治したり、天候を操ったりしていたようだ。

胡散臭いが、周りのものは信じたのだろう。死後もその恩恵を貰おうと祭壇にしたようだ。

そして町一番の強者を決める闘いを行い、墓守として永遠に守りにつかせた。

この遺跡には2体の魔物と墓守がうろついている。気をつけねば。


3月7日

ついに墓守に見つかり、殺されかけた。

何とか逃げ切ったが、今日は近づかない方がいいだろう。


3月8日

探索を終えることができた。

力のあったものの亡骸を拝見した。なんとも吸い込まれるような眼をしており、まだ生きているのでは、と思わせるほどだ。

この祭壇はなにに使っていたのだろうか。調査を続けようと思う。


3月9日

進展なし。


3月10日

進展なし。


3月11日

一度地上に帰ろうと思う。


3月12日

まんべんなく部屋を探る。

何か見落としがあるのかもしれない。


3月13日

祭壇の中に私がいた。

力のある者の姿がだんだんと私に似てきているような気がする。


3月14日

銅鑼の音が聞こえ、頭が痛くなり始める。

急いで帰ろうとしたが、この部屋で

倒れてしまい動くのは手先だけだ。

誰か、この遺跡の謎を解いてくれ



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この本を拾ったおかげで

台座の仕掛けはスムーズにクリアすることができた。


宝箱を見つけることはできなかったようだ。

というか、最後なんかホラーな感じがするから、正直諦めたい気持ちもある。


幾つかの部屋を回っていると、たいまつが消えた部屋があった。

他の部屋はすべてたいまつがついてあったのだが。

灯石を取り出し、中に幾つか投げ入れる。

他の部屋と大差ない壁画と台座があるだけだ。


べロリ。

顔をなめられた。なにに?なめられた方向には犬がいた。ただし、6つ目だ。舌先は3つに分かれている。

まぁ、それだけだ。おかしなところは。ちょっとパンクな首輪をしているけど、名前のプレートを下げたレトリバーのような顔、足は4本だし体も普通の大型犬くらいだ。6つ目だけど、くりくりしている。

かわいい。でも何でここにいるのかって問題だ。

取りあえず頭を撫でてやる。すると尻尾をぶんぶん振っている。早過ぎて残像が見え、3本にみえる。いや、多分本当に3本なんだろう。


そして、一番気になったのは。

どうやってなめた?

よくて胸くらいまでしか頭上がんないでしょこの犬。

なんて思ってたら、解決した。びよーんとのびて3本の舌で舐めてきた。

もう一度頭をなでてやると、嬉しそうに尻尾を振りながら飛びかかってきた。

思わず後ろにたおれ、首とかも撫でてやると、嬉しそうにべろべろと顔をなめられた。


「ははは、なんだお前、やめろ、顔は!ハンサムが!台無しになるだろ!」

なんて言ったら、おとなしく首をなめだし、そのまま首をかみちぎられ死亡した。



え?

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