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Archives of collapsing stories  作者: 仙人
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アペティ・グリード 第2話

急いでおっかけたたつもりなんだけど、広い場所についちゃってどこに行ったか分からなくなっちゃった。

坑道に入ってもう2時間くらいたつんだけど、なかなか見つからないもんだねえ。

一本道を通ってきたけど、ここから先は6本くらいに分かれていた。


「どこが正解でしょーうか、ベーダパイセン?」

「殴るぞ。…思ったんだが、タルパが通ってるのは、ドワーフが掘った穴だけじゃないんじゃないか?」

「どゆこと?」

「確かに、でないと坑道で生まれたってことになるよね。」

ユウキ君がぽんと手を打ち、ベーダに賛同するんだけど。

「つまり?」

「タルパ自身が掘った穴があって、坑道より、そっちをメインに動いてるのかもってことだよ、アホ。」

「アホってなによ!同じレザー装備仲間じゃない、この蛮族!原住民!」

なんかいじめられてない?私、紅一点だよね?


「じゃぁ、その穴を探そうか。」

ユウキ君の提案にみんなが賛成する。

やみくもに探しても見つからないかもしれないので、セリウさんが巻き込まれた落盤事故のあった箇所に向かいながら探すことにした。


途中で見つからなかったから、結局落盤事故のところにきたみたい。

がれきの山の上にかすかに穴が開いている。

「あっこからはいんの?」

「そうだね、ちょっと広げられるかやってみようか。」

ユウキ君が瓦礫にのぼって穴をこじ開けようとする、ころころと石が転がってくるが、そこまで大きな穴は開いていない。このままじゃ日が暮れちゃう。


「はいはーい、わたしやりまーす!」

「え、アペちゃん?でも女の子にこんなこと…。」

「私バーサーカーだよっ?狂戦士だよ?」

「じゃ、おねがいします。」

「はーい、下がっててね?」

ユウキ君とかわって瓦礫の山に登って行って、穴に手をいれ、瓦礫ではなく天井のほうを引っ張る。バゴンッという音とともに、人ひとりが通れそうな穴が開く。

その先にはさらに開けた空間が広がっていて、赤く光る眼が6つ。


「って、うわああああ!」

急いで瓦礫の山から飛び降りる。


あらわれたのは長い耳に鋭い出っ歯、赤い瞳に「ピギィッ!」飛びかかってきた!

「<ヘイトハウル>!!」

叫びながらユウキ君が間に割り込んで、1mもあるモグラのような魔物モールを盾でガードする。やだ、イケメン!

「<スラスト>!」

一匹をラニアが即座に退治する。

ラニアに襲い掛かろうとしたモールをユウキ君が盾で弾き、<ダブルスラッシュ>で切ろうとするが躱されてしまう。

「アペちゃん大丈夫!?」

「うん、ごめん!大丈夫!」

剣を背中から取り出し構える。

2匹のモールは前歯を打ち鳴らしこちらを威嚇しているみたい。

あんなでっかかったら、モグラより豚っぽいけど。

先に動き出したのは右にいたモールで、ユウキ君に襲い掛かる。盾で受け止めたところに切りかかる。

「<スラッシュ>!」

右上段からの袈裟懸けを放つ。胴体に当たったが、致命傷にはならなかったようでこちらに標的を変え、飛びかかろうとしたところに、もう一体のモールが飛んできて、二匹まとめて壁に激突、倒れたところをラニアが串刺しにして、二匹まとめて殺した。


飛んできたのはどうやらベーダが殴り飛ばしたみたい。ちっちゃいのにすごい。ありがとうっていいながら頭を撫でたら、蹴られた。痛い。


「タルパが通ってる穴は魔物がいるみたいだな。」

「そうみたいだね、それに地図も使えないし、気を引き締めて行こう。」


ユウキ君を先頭に瓦礫の山を登っていき、上の通路に移動する。坑道と違い、真っ暗なのでランタンをベーダとラニアがつけた。私とユウキ君はそもそも持ってきてない、戦闘の邪魔になると判断して、みんなでだれが持つか考えた結果。一応灯石っていう光る石はバンスカ王国で買って持ってはいるんだけど。


さっきの通路に対して十字路になっているタルパの通り道をバンスカ王国から遠ざかる方に進んでいく。


これから魔物が出るので楽しくなる!

なんておもってるとすぐにモール5匹が現れた。先ほどより小ぶりだ。

ユウキ君、ラニア、私で倒している間に「<岩砕掌>!」という声とともにモールが粉々になりながら飛んでくる。ぐろい。


モールは60cm~150cmくらいまでいて、成長過程なのか、大きくなればなるほど、体の一部に鉱石でできた鎧がくっついいることがある。

タルパの通り道にはこのモールと、ジャイアントバットって大きな蝙蝠がでてくる。

基本的には大して危なげ無く倒すことができている。


そうして奥にすすんでいく。


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