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Archives of collapsing stories  作者: 仙人
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ユウキ・ナイト 第4話

街につくと【クエスト:山脈にできた街の内容が更新され坑道に現れた魔物になりました】と通知がでてくる。ってこれ、最終的にあれ退治しろってことなんじゃ…。


「おぉ!やっと帰ってこれた。一時はどうなることやらと思ったもんじゃが…。これも、騎士さん傭兵さん、あんたらのおかげじゃ!ありがとう…!」

「いえ、最初以外は何もしてませんから。」

苦笑しつつ返事をする。実際、最初のストーンリザードマンを倒した以外は、むしろ近道で来れてこちらが助かったくらいなのだ。


「とりあえずお礼を渡すから、家までついてきてくれ。」


セリウさんの家はここから4層下にあるそうだ。

この街というより、国だそうだ。名前をバンスカ王国といい、このすり鉢状になってる層は62層にも及ぶそうだ。ロックス山脈を削ってできているので、雨を貯めないと水がなくこのような形になったそうだ。

セリウさんは22層に住んでいるらしい。話していると家に辿り着いた。家は横穴式住居で、そとに屋根付きの工房がある。その戸口に一枚の羊皮紙が挟まっていた。それをセリウさんは取って内容を確かめると顔を顰めたがすぐに笑顔になり、部屋に案内してもらい、中に入るとひんやりとしていて、快適だった。

お礼に銀貨20枚をもらいラニアと半分にわけ、懐にしまう。


「すまんが、国王が話があるそうじゃ、いっしょについてきてはくれんかの?」

ラニアとうなずき、王城へと向かう。

王城は最下層にある。最下層へ向け移動するのかと思いきや、しばらく歩いた場所にあったトロッコの前で立ち止まった。そこまではトロッコで移動できるそうだ。

それを聞いた自分とラニアはすぐさまトロッコに飛び乗ろうとするが、近くにいたドワーフに止められてしまう。

「お金!」

ずい、と手を差し出される。よく見ると近くに


17層 銅貨20枚

12層 銅貨25枚

7層 銅貨30枚

2層 銅貨35枚


と書かれた看板が立ててあった。

「おぉ、すまんの、王城からよばれておっての。」

とガイドさんに羊皮紙をみせる。

セリウさんとフィールさんも乗り込み、トロッコの前に赤い布を掛けられ、ガイドさんに押され出発する。

本来は5層ごとに止まるのだが、この前の赤い布は緊急の時に使われるそうで、2層までノンストップでいけるとセリウさんが説明してくれた。

まっすぐ降りると急降下すぎるので、若干カーブしながら下っていく。

10分ほどで2層についた。1層にむかいながらなぜ2層なのか尋ねると、王城にはろ過装置があって、この街の水分をすべてそこから出しているため、警備が厳重なのだそうだ。


「王城の警備のためじゃないのか。」

「王族は街を一人でぶらついたりしておるのじゃ、それに、この国に王族に喧嘩売ろうなんて輩はお蘭からのう。」

セリウさんの言う通り王城への階段は警備が一人立っていただけだが、遠目に見たろ過装置への入り口はおおきな門と門兵4人、そして近くを巡回する兵が何人かいるのが見えた。


王城に辿り着き、門兵にセリウさんが手紙を見せるとあっさり通してくれ、なかにいた兵士が案内してくれた。

応接室のような場所に連れてこられると、そこには先客がいた。


「セリウ!フィール!無事じゃったか!」

「ビゴー!イゾビア!メギ!おぬしらも無事じゃったのか!」

がっしりと抱擁を交わす4人。

芹生さんによく似たビゴーさんに、ドワーフにしては人族に近い体つきの細身長身(長身といっても160程)、そしてセリウさんたちはずんぐりしてはいるものの、筋肉がついているのだが、筋肉が一切見かけられないメギさん。


そして、おそらくプレイヤーが二人綺麗な橙色をサイドテールにしている大剣を担いだ女の子、と見た感じ武器を装備していない黒髪の男。

2人もこちらがプレイヤーだと気づいたようだ。

サイドテールの女が話しかけてくる。


「こんにちわ!私アペティ・グリードっていうの。気軽にあぺちゃんって読んでね♪」

あぺちゃん…。猫目がかわいいんだけど、なんか怖いのは気のせいだろうか。

「ラニア・サウィルダだ。」

「ユウキ・ナイトです。えっとあっちのひとは?」

「ベーダっていうらしいよっ!詳しくは知らないなー。」

いっしょにきたんじゃないの?ときくと、この街につくと此処に案内されて、先にあの人とドワーフがいて、ベーダさんに話しかけてたらユウキくん達が入ってきた!とのことだそうだ。

後ろの扉が開き、執事服のようなものを着た顔に深くしわを刻んだドワーフがはいってくる。


「皆さまお待たせいたしました。王様のもとへご案内します。」

綺麗な角度でお辞儀をする執事さん。

そしてそれをみて爆笑するアペティちゃん。まぁ確かにドワーフに執事服って似合わないもんだな。

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