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Archives of collapsing stories  作者: 仙人
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ラニア・サウィルダ 第3話

朝の訓練が終わり、軽く走りながら宿に帰ってきた。

宿で朝食をとり、アボノー商会のみんなと合流しトエスクに向け出発する。

アボノー商会は全員で6人、傭兵ヤキヤ含む6人、そして新たに加わったラニア、2tトラックほどもある巨大な馬車、それを引く輓馬のような馬が4匹の13人と4匹の中規模パーティだ。

配置は馬車の

御者台に2人、中に4人、馬車の前にリオ、その右手に傭兵のメルケ、左手にナイレ、馬車の左にグーシュ、右にドロイト、後ろに俺で、最後尾にヤキヤがいる。


まずはフォース森林へ向け出発する。

正直マークって人がみんなと同じくらい強かったら俺が変わりで大丈夫なのかと心配になる。

朝の訓練帰りにメルケとナイレとも話した。

メルケはいかにも傭兵といった感じで大柄なおっさんだった、ヤキヤと酒をよく飲むらしい。頬に走った傷のことについて尋ねると、嫁さんと喧嘩して付いたらしい。怖い。

ナイレは女の傭兵で、訓練後手当をしてくれたり。帰るときもこれから強くなればいいとか、いろいろ励ましてくれた紫色の髪が美しいやさしいお姉さんだ。


馬車は早歩きほどのペースで進んでいる、馬車には大きな木箱や壺、反物などが幌の隙間から時折見える。

そうしてしばらく平野を進んでいるとフォース森林が見えてきた。


「森林の前でいったん休憩する!」

「「「「「了解!」」」」」

ヤキヤが大声でいうと傭兵ズが大声で返答する。次からまねたほうがいいかな…。

などと考えていると、ヤキヤが話しかけてきた。


「お前、ほんとにそれで戦うのか?」

と、ニヤニヤしながらフォークを指してくる。


「剣盗られちゃったしな。それに、なんか使いやすいから、これからは槍でも持とうかと思ってるよ。」

「そうだったな、クイゾンから手に入れた骨を鍛冶屋に持っていけばそれなりにいい武器を作ってっくれると思うぞ!」

本来は、ドロップアイテムは剥ぎ取ったあとサイズはそのままなので、大きなものはギルドなどに売ることがほとんどなのだが、今回は馬車に乗っけてもらっている。


そうして、一度も魔物に会うことなくフォース森林の前に着いた。

ちょうど日も真上に近くなっていたので、このまま昼食にするそうだ。

御者台のすぐ後ろの入り口からテーブルやイス、食料などを持って商会の人たちが降りてきた。


傭兵たちも準備の手伝いをする。俺はヤキヤとともに見張りだそうだ。

「ラニア、今までは魔物に会わなかったがここからはそういうわけにもいかん、しっかりと働いてもらうぞ!」

「あぁ、わかってるよ!」

正直、みんなほど強けりゃ俺いらないんじゃね?とおもうのだが。


見張りを続けていると、みんなが準備している反対側から、パラライズモンキーが3体匂いにつられてきたようだ。おいしそうな香りがするもんな…、でもあれ、俺のもんだから。

フォークを構えて倒しに行こうとすると。


「ラニア!一人で倒して来い!」

「マジ?」

「マジマジ!」

はぁ、とため息をつく。

パラライズモンキーは尻尾に麻痺毒をもったサルでLVは8だ。

冒険者ギルドの魔物情報には、尻尾の麻痺毒で弱らせた動物などを巣に持ち帰って食べる肉食系だと記されている。

尻尾の麻痺毒は少し当たった程度だと触れた個所が痺れる程度だが、何度も触れると全身が麻痺してしまう。とも。

それが3体、一人で、なおかつ馬車のほうに行かせないという条件付き。


やれと言われたからにはやるしかない。

フォークを構えなおし、とりあえず一匹倒そうと、突っ込む。

一番近くにいたパラライズモンキーにフォークを突き出すが、あっさりジャンプして躱される。

右にいたパラライズモンキーに近くに落ちていた石を投げつけられ、腰に当たる。痛い。結構な肩をお持ちですね。

左にいたパラライズモンキーは無視して馬車の方に行こうとしたので、慌てて尻尾を掴んでしまった。左手が痺れてしまう。尻尾で攻撃するくせに触られるのは嫌なのか尻尾をつかんでいる手をひっかいてきた。

慌てて手を放し、フォークでで薙ぎ払う。パラライズモンキーはそのまま倒れ、とどめにフォークを逆手に持ち替え腹のあたりを突き刺す。まずは一匹!

最初に突きを躱したパラライズモンキーが「キーッ」と鳴きながら、横から顔に向かって飛びついて来ようとする。痺れている左手で殴る。「キッ!」と鳴いて蹲る。と、今度は顔面に石を投げられた。

「さっきから痛いんだよっ!」

石を投げてきたパラライズモンキーに向かってジャンプし突きを繰り出し、首に突き刺さり絶命させる。

フォークを持ち上げると刺さったままだったので、逃げようとしていた最後の一匹にフォークをふって、刺さったパラライズモンキーを投げつける。

当たらずに近くに落ちた仲間の死体を見て、ぎょっとし、そのままどこかへ逃げて行ってしまった。


「おいおい!一匹逃げられてんじゃねえか!」

一息ついてるとヤキヤが笑いながら近づいてきた。


「すまない。」

「しゃあねえなぁ!」

と肩をバンバンたたかれる。

「おら、飯ができたみたいだしいくぞ!」



疲れたので腹いっぱい食いたいもんだ。

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