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Archives of collapsing stories  作者: 仙人
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ラニア・サウィルダ 第2話

クイゾンを倒した俺は、そのままヤキヤに傭兵の仲間にならないか?と誘われた。

北に行きたかったけど、アボノー商会は北から降りてきたため、一旦トエスク王国に戻ることになるが少しくらい寄り道しても問題はない。武器も新調したいしな、流石にフォークじゃな…。


クイゾンからは毛皮と背骨がドロップし、討伐報酬として小村リンクにある冒険者ギルドの派遣所から3枚の銀貨をもらった。因みにフォークも譲ってくれないかと頼んだところ、そんなものでよければぜひとも使ってほしいとのことだったので、ありがたく頂戴した。


ヤキヤに連れられアボノー商会の会長と挨拶をする。


「こいつはさっきの戦いで俺と一緒に群れのボスを倒した男だ!腕はまだまだひよっこだが、それなりに使える。道中俺が鍛えてやるしな!」

「はじめまして、ラニアっていいます、強いのと戦いたくて北に行こうとしてます。しばらくの間宜しくお願いします。」

「アボノー商会の会長を務める、フランツ・アボノーだ、これからよろしく頼むよ。」

顎髭を生やした、髪にちらほらと白いものが混ざっているが、顔には老いを感じさせない活気のようなものをあふれさしている。人のよさそうなおじさんだな。というか、ヤキヤさん鍛えるとか聞いてないんだけど。


「マークの墓を掘るのを手伝ってはくれんか。」

死んだ傭兵の名はマークというらしい。


村の近くに死んだ傭兵の墓を掘らせてもらい、埋葬した。

準備を整え明日トエスクに出発するそうだ。トエスクまでは途中で遭遇する魔物の数にもよるが、半日もあればつく。



次の日、夜明けとともに宿の借りている部屋をノックされる。


「おい、起きろ兄ちゃん!朝の訓練をする!動ける服装で来い!装備はいらんぞ!」

のってことはほかにもやるのか。というか、朝からうるさいなおっさん、大声出さないと気が済まないのか?

寝起きはいい方なのでパパッと支度をし、宿から出る。

そこには傭兵たち5人がいた。


「よし!とりあえず移動するぞ!」

そういって村の外に向かって歩き出す。宿は村の入り口の近くにあるので、すぐ外にでるがヤキヤはゆっくりと走り出した。傭兵たちもついていくので自分も走る。走るといってもジョギング程度なのでしんどくはない、むしろ、周りは平野で草のにおいや朝の空気が気持ち良いくらいだ。

走り出してすぐに昨日は見なかった傭兵の中で一番小さい茶髪の中学生くらいのやつが話しかけてきた。


「よっ、俺グーシュってんだ!よろしくな!」

「あぁ、よろしく、これは毎日やってんのか?」

あぁ、とグーシュはいろいろ説明してくれた。

毎日夜明けとともに数km走ってそこから基礎トレなどをするそうだ。5人いるのはグーシュともう一人ドロイトが、商会の人や村の人たちの護衛をしていたからだそうだ。村や、街に移動する際も時間があれば訓練をつけてくれるらしい。

グーシュとドロイトは中学生にしか見えないので、聞いてみることにした。


「へえ、すごいな、お前みたいなちっこいのでも傭兵になれるのか?」

「あははっ!そうだな俺とドロイトは成長が遅い種族なんだ、でもドロイトは俺より5つも年上なのに俺とおんなじくらいだけどな!」

と悪い笑みを浮かべているグーシュをドロイトが寄ってきて小突く。


「余計なことを言わないでグーシュ、初めましてラニアさん、ドロイトです。」

「あぁ、よろしく。」

「自分たちは雪精族でネイジに住んでいる。今年で28なので立派な成人なんだけど、やっぱり人族には幼く見えるのでしょうね。」

ドロイトはそういって困ったような笑みを浮かべる。

グーシュは活発な中学生といった感じだが、ドロイトは顔立ちが幼く少し長めの茶髪も相まって女の子のように見える。


そうして話しているとヤキヤがペースを落とし、歩き始める。

「リオ!ラニアの面倒みてやれ!ほかのやつらはいつも通りだ!訓練始め!」


リオと呼ばれた青年は、身長が180cmほどあり赤い髪を掻き上げておりなかなかワイルドな風貌だ。

「リオだ、よろしく頼む。」

「あぁ、よろしく。」

見た目とは違って静かな声だ。


リオから朝の訓練について詳しく教えられ、基本的にペアでするそうなので、一緒に腹筋や腕立てなどの筋トレをする。

ある程度やってしんどくなってくると、リオが補助をしながら限界まで鍛えられる。

正直ゲームでよかったと思った、現実だと絶対筋肉痛になるレベルでひたすら追い込まれた。


しばらくするとメニューをすべて終えたらしく、組み手に入っていった。

総当たり戦で最後は疲れていたし、素手でやりあったことなんてなかったからみんなに負けた。


と言い訳をしてみるが、みんな強かった、ヤキヤはもちろんなのだがリオには殴っても蹴ってもびくともせず、リオが怪我をすると言って、こかされ負けた。

他の二人にも普通に殴られ負け、ドロイトには油断するなと顔面一発KOされ、グーシュには鳩尾などの急所を殴られギブアップした。

最後にみんなヤキヤにぼこぼこにされ、組み手は終わりとなった。


昨日強いやつと戦いたいとか言ったのが恥ずかしい。

次から0時から18時に更新時間をずらしてみます。

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