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リセットマラソン【短編】

作者: たく⑨

初めての投稿です。最初はショートショートを書いてみました。1分もかからないのでぜひ読んでほしいです。

「なあ最近さ、本当に『リセットマラソン』をしてる人多いよな」


「あぁ、人気だよな。特に、俺達みたいなしがないサラリーマンに」


「だよな〜。そういや、同期のAっているだろ?」


「え〜と、あぁ、あの営業成績いいやつのことだ」


「そうそう。部長に気に入られてたよな〜」


「で、あいつがどうかしたのか?」


「あ、そうそう、それだよ。風の噂で聞いたんだが、あいつ『リセマラ』10回もしたらしいぞ」


「10回も?」


「そうなんだよ、流石にしすぎだよな。」


「いや、でもまぁ『リセマラ中毒』の転勤したあいつに比べたら── 」

「馬鹿!その話は止めろ!」


「あ、あぁ。すまん…そうだよな、10回はしすぎだ」


「んでも、かくいうお前も『リセマラ』してただろ?」


「お、よく知ってるな。ちなみに、俺の時は2回だったんだよな」


「やっぱなかなか望んだとおりに出ないよな。でも、2回って割と早いじゃん」


「そうなんだよ。でもこれって、やっぱ運だし、日頃の行いがいいからだな」


「いやいや、んなわけねーよ(笑)」


「うるせぇ(笑)。てか、お前はどうなんだよ。『リセマラ』してんのか?」


「あぁ、俺もしてるさ。ほら俺の実家って家具店だろ?だから親が跡継ぎが欲しいってうるさくてさ」


「あぁ、そうか、お前のとこはそうだもんな。にしても珍しいな、普通は逆だろ」


「まあね。うちは特別なんだよ。」


「そうだな。おっと、もうすぐ昼休みが終わっちまう。早く戻らないと」


「お、もうそんな時間か──────── 早く出ないかな……元気な…男の子………」

どうでしたか?この話は、実はとある新聞の記事から思いつきました。

不自由を持って生まれてきた子どもを、その親がその子のためだと手にかけてしまった内容なのですが、それをみなさんがよくする『リセットマラソン』になぞらえてみました。

しかし案外、将来は技術の進歩などで生まれる前に母胎に負担をかけずに『リセット』できるようなことが起こるかも知れません。

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