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3話

投稿遅くなりすみません_| ̄|○

明日また4話を投稿する予定です!

友達にも早よしろやと脅されてます(泣)

それでは、3話どーぞ!(*^^*)

「やっぱ初の依頼って言ったら、薬草採取かゴブリン狩りだよなー」


ギルドに向かいながらどんな依頼を受けようか考える。

けど、戦闘とかやったことないし薬草採取が無難だよな?

でもでも!異世界での初依頼って大体が少女とか幼女とか助けて一緒に行動するってテンプレも待ってるよな!?てことはこれからハーレム作っちゃう!?

などと考えながら歩いていると、いつの間にかギルドについた。なので、依頼板を見て決めることにする。

と言っても、今のランクで受けられるクエストはそこまで多くはない。やはり、薬草採取かゴブリンの討伐になってしまう。どちらの依頼も常駐クエストなので、一度受け付けに持って行けば次からはいちいち受け付けに持って行かなくていいらしい。なので両方とも受けて出来そうな方をやることにする。


「すみません、この二つを受けたいんですけど」


「はい、承りました。ではギルドカードを提示してください」


指示通りにギルドカードを渡す。


「処理のほうが終わりましたので、こちらはお返しいたします。こちらの依頼は、次回からは受付する必要はございません。それでは頑張ってください!」


「ありがとうございます!頑張ります!」


無事に依頼の受付も終わり、お礼を言ってギルドを後にする。

しかし、ギルドを出たところで、他の冒険者に絡まれるというテンプレがなかったことに気が付き、少しだけ残念だった。そんなことを考えながら外に出るために城壁のほうに向かう。

ギルドを出て10分ほど歩くと門が見えてきて、近づいていくと門番が数人立っていた。


「止まれ。身分を証明するものを提示してくれ」


でる時にも提示するのか。と思いながらギルドカードを門番に渡す。


「確認が取れた。冒険者ってことはこれから依頼か?」


「ええ、まあ初の依頼なんですけどね。薬草とかってどこら辺がよく取れるとかわかりますか?」


さっきギルドで聞き忘れたので質問する。


「それなら東の方角に1時間程歩いていくと森があるんだ。そこに流れている川の近くでよく取れるって聞いたことがある。行ってみたらどうだ?」


「ありがとうございます!行ってみますね!」


優しい門番でよかったー!ラノベとかの異世界物だと性格悪いやつとか居たりするからなー。

とりあえず場所は決まったな。森の中ってことは何かしらの生き物とか居るだろうし、刀の切れ味とかためしてみたいなー!

そんなことを考えているからなのか、自然と歩くスピードが早くなっていき、40分程で森に着いてしまった。いよいよ初依頼開始だ!と意気込んで森に入っていく。

森は思っていたよりも明るく、空気がおいしいように感じられた。門番の人が言っていた川を探すために奥に進んでいくと、水の流れる音が聞こえてきた為、早足で音のするほうに向かう。すると、川というよりは小川の方が正しいのでは?と思うような川が流れていた。


「さて、とりあえず薬草を探すか!」


川のことをいつまでも考えているわけにもいかないので、早速取り掛かることにする。

しかし、ここで重大なことに気が付いた。


「やべぇ、薬草がどんなやつなのか聞くの忘れてた・・・」


初依頼にテンションが上がりすぎていて、場所は聞いたのに薬草がどんな物なのか聞くのを忘れるという失敗を犯していたのだ。


「どうしよう。今から戻って聞いてまた森に来るのは時間が勿体無いよなー・・・。今からゴブリンでも探すか?でも川に出るまで生き物すら見かけなかったんだよなー・・・」


川に出る途中に生き物を見かけなかったてことは、もしかしたら生き物自体この森には居ないのかもしれないという考えも出てくる。だが、こんな住みやすそうな森に生き物が居ないってのはさすがにないか?と色々な考えが浮かんでくる。


「しょうがない、とりあえず生き物でも探してみるか」


この数時間後、この選択を後悔することになるとはこの時は知る由もなかった。


まずは何でもいいから生き物を見つける!と意気込みながら森の中を進んでいく。川から離れて1時間程歩いただろうか、進むに連れてどんどん生い茂っていく草を掻き分けながら、そろそろあきらめようかと思い始めてながらも進んでいると、「ウギィ」泣き声のようなものが聞こえた。一瞬ビクッとなったが、すぐに気を取り直して辺りを見回す。すると、ギルドのゴブリン討伐依頼の紙に書いてあった特徴である、二足歩行、ツノ、棍棒を携えた半透明の青い液状生物ゴブリンが2匹うろついていた。


「(スライムじゃねーか!!やっと生き物を見つけたと思ったらスライムゴブリン?特徴はあってるけど、あれがゴブリンなのか!?まぁ、とりあえず討伐だよな??いきなり2対が相手かー。いけるかな?)」


少し悩んだものの、この絶好の機会を逃すわけにもいかないと考え、討伐することにする。人生初の戦闘である。


「(まずは不意打ちで1匹確実に斬り倒して、その勢いでもう1匹斬る!」


簡単にシュミレーションをして行動に移す。

まずは気づかれないよう慎重に背後に回る。そして覚悟を決めて全力で走りながら抜刀し、斬りかかる。

ゴブリンもこちらに気が付いたのか後ろを向くが、既に刀を振りぬいた後だった。刀の切れ味が凄まじいのか、全く抵抗もなく豆腐でも切っているかのように降り抜けた。しかし、思いきっって首を切断したため、地面にゴブリンの顔が落ち、辺りには血溜まりが出来ていて、それを直視したからか一気に吐き気が襲ってきた。


「ギャ!?ギャギャギャギャ!」


1匹はイメージ通りに倒せたが、もう1匹を倒す前に吐き気が襲ってきたため反応が少し遅れた。


「(やば!避けなきゃ!あれ、足に上手く力が入らない?なんでだよ!動けよ!!!)」


焦りながら何とか転がってゴブリンの攻撃をかわす。しかし相変わらず上手く力が入らない。

それもそのはず、今まで生き物なんて殺したことはないし、ましてや人型の生き物なんてもってのほかだ。

1匹は顔を見てなかったのと、勢いで何とかなったが、地面に落ちたゴブリンの頭と血溜りを見て一気に怖気づいたのである。

闘う気力など全く起きず、ただただ逃げることだけを考えた。

自分の体に鞭を打ち、途中転びそうになりながらも必死に走った。どこまで走ればいいのだろう、ここまで繰れば大丈夫かな?自分でどれくらい走ったのか分らないほど無我夢中だった。


「はあはあはあ・・・。かなり・・走ったな・・・おえぇ・・」


どれくらい走っただろうか。異世界に来る前にこれほどまで全力疾走したことなどあっただろうか?そんなことを思いながら、ゴブリンが追ってきていないことを確認して安堵する。

しかし、初めて入る森で無我夢中に走ったため、当然のごとく迷子になってしまった。


「はあはあ・・・、ここ・・どこだ・・?」


少しずつ冷静になっていく中で、自分がどこからどれくらい走ってきたのか必死に考えるが、全くわからない。そして、辺りも暗くなってきていた。


「はは、森で迷子って・・・。笑えねー・・・」


まさかこんなことになるとは思ってもいなかったので、当然食糧難かも持ってはいない。

さてどうするか。とりあえず、一晩越せそうな場所を探すか?それとも勘で歩き回って森から出るか?

どちらにしてもここに突っ立てるわけにも行かないか。と結論を出して歩き始める。しかし、今この状態で魔物に出くわしてもマトモに闘えるとは思っていない。そのため、歩くペースは自然とゆっくりになってしまう。

しばらく歩いていると、何かが居る気配がした。辺りを慎重に見回していくと、木の根元に何かがいるのが見えた。少しずつ慎重に近づいていくが、その正体がわかった瞬間に慌てて駆け寄っていく。


「な、何でこんなところに女の子が横たわってるんだよ!?」


急いで近づきながら、死んでたらどうしよう?俺に何かできるのか?などと考えが、何も思いつかないまま女の子の目の前についてしまう。とりあえず声をかけてみるかと思い、声を出そうとした瞬間、


「来ると思っていました」


と無機質で抑揚のない声をかけられた。




























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