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軍神の戦い  作者: 如月 零
1章  幼少~少年期
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4話 父のステータス

 三歳になった。

 ここ最近は単語はほとんど完全に、文も簡単なものなら喋ることができるようになった。

 それにより、よりいろいろなことを聞いて、知ることが出来た。

 まず、さっぱり分からなかったステータスについて分かった。

 nameは名前。sexは性別。jobは職業。LPは生命力。MPは魔力。STRは筋力(物理攻撃力)。VITは物理耐久力(ぶつりたいきゅうりょく)。INTは(かしこ)さと魔法攻撃力。MENは精神力と魔法耐久力(まほうたいきゅうりょく)。AGIは素早(すばや)さ。LUKは運。skillは技を表しているようだ。

 ステータスの数値は大人の男の人の平均を10として決まるらしい。

 ――そうして考えると私は異常だな。母と同じくらい賢く、さらに精神は普通の大人の5倍。しかもステータスを見た時はまだ二歳という小さな子供だったというのだ。おかしい。すごくおかしい。これは転生して困ったことだな。家族にはまだ転生のことは話していないし。

 さらにskillは普通、何年も努力してやっと付くものらしい。能力や才能によって変わるが、どんなにはやくても一ヶ月はかかるとか。国の調査によると確証されたのは最速で三ヶ月という。これはあくまで公式の記録であり、学者の研究によると最短で一ヶ月らしい。

 母が持っていた生活魔法はわりと短いほうらしく、母は一年と二ヶ月で覚えたとか。

 父のステータスも見せてもらった。

 

 name  リオウ

 sex   male

 job   兵士

 LP   18/18

 MP   6/6

 STR   15

 VIT    16

 INT   5

 MEN   8

 AGI    11 

 LUK    8

 skill  剣術 生活魔法 盾術


 なんと、父は兵士だった!

 実はこの国はしょっちゅう隣のミレイン王国との仲が悪いために戦争が起こっている。だから兵士が必要なので他の職種の人に比べて給料が高く、失業者(しつぎょうしゃ)が集まって来る。

 そのため我が家も父は(ただ)の一兵士だが、そこそこの生活が出ている。

 王や貴族達は自分勝手だがいろいろ考えているようだ。

 あと、私は怪しまれないように普通の子供らしい態度と話し方をしている。

 例えば、

「ねえパパ、お外に、小鳥さんが、いっぱい、いたよー」

みたいな感じだ。細かく区切っているのはこうしないと舌が回らなくて何を言っているか分からないからだ。

まだまだ私は外でふらふら飛んでいる小鳥と同じ成長途上(せいちょうとじょう)なのだ。

 そういえば最近気付いたことだが、いつの間にか刀が私が絶対に届かない高い場所に置かれていた。

 小さい子供に武器を持たせるのは危ないからな。

 そして、約二ヶ月前、私に妹が生まれた。

 なんとも愛くるしい。成長が楽しみだ。

 父や母は


「もう子供はつくらないぞ」


と言っていた。

 これ以上子供が増えると我が家の財政(ざいせい)が危なくなってくるとか。

 妹の名前はメイになった。

 この名前は父と母が相談して決めていた。

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